vol.2 自粛生活の先にあったもの 【栄養もとれる ひじきおにぎり】
家族でおうちに引きこもる生活も、もう何度目でしょうか。
新型コロナウィルスの影響で、子どもたちが通う保育園でもクラス閉鎖が実施されたためです。
さて、困りました。
フリーランスで在宅ワーク、すでに納期が決まっている仕事をいくつか抱えており、おうちに家族がいようがいまいが作業はストップできません。
ひとまず子ども2人とわたし自身が、なるべくストレスなく過ごせる1日のスケジュールを決めて、さぐりさぐりの日々がはじまりました。
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一番きがかりだったのは、子どもたちのお昼ごはんです。
普段は保育園で、“美味しくて栄養のある給食を食べさせてもらっている”という安心感に頼りきっているわたし。(本当に感謝!)
自粛生活では朝昼夕の3食、自分がご飯の用意をするのだと思うと、少しはきちんと作らなくてはという焦りが。とはいえ、お昼ごはんの用意にかける時間と労力はなるべく節約したいのも本音です…。
そこで手軽なめん類と、具材を混ぜ込んだおにぎりを日替わりで用意することにしました。
これならさほど手間がかからないし、子どもたちのお腹も満足の様子。おにぎりにしてしまえば後片付けも少しなので、時短の面でも便利でした。
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保育園がある日と同じ時間に朝をスタートして、子どもたちはゲームをしたり、お絵描きしたりとおうち遊びをして過ごします。その片隅でわたしは仕事。
お昼になったらそろってご飯を食べて、余裕があれば外へ出かけてお散歩を。そして午後からはまた、同じ空間でそれぞれやりたいことに取り組む。
おかげでわたしの仕事も滞ることなく進めることができました。なんなら、にぎやかなBGMのなかで集中するスベが身についたのではないかと思っています。
そんな日々を、約2週間送ったところで、保育園が再開。
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日常が戻って、ほっとした気持ちと同時にやってきたのは、寂しさでした。
家族分のお昼ごはんの用意も、「今はちょっとまってー」を連発しながらの仕事も、慣れるにつれて、楽しさも心地よさも形成されてくるわけで。自粛生活が長引くのも困るけど、もう少し一緒に過ごしたかったな…と、わがままで複雑な感情が心の中に、ふつっと湧くのでした。
家族を送り出したあと、自分のためだけにお昼ごはん用のおにぎりを作りながら、やけに家の中が広く感じられる日常です。
- ONIGIRI recipe -
ご飯に混ぜ込めるタイプのひじきふりかけに、プロセスチーズと冷凍コーンをプラス。海藻と乳製品の栄養が同時に食べられます。ほんのり甘い味わいが子どもにも人気。