本屋さんでおにぎり握っちゃいました
2022年11月11日。
約2年間ほぼ毎日おにぎりを握り続けたわたしの書籍『毎日おにぎり365日』が発売されました。
おかげさまでたくさんの方にお手にとっていただけており、本当に嬉しい限りです!ご購入くださった皆さま、チェックしてくださっている皆さま、ありがとうございます。
全国の書店様でもポップ付きで書籍を展開してくださっており、その光景がわたしにとってはまだふわふわと夢を見ているような気分です。
そして先日、とある書店様で、おにぎりイベントを開催させていただきました。
書店で、おにぎり。
せっかくなのでイベントの模様をこちらに記録したいと思います。
握っちゃってもいいんじゃないですか
「著者イベントのお誘いをいただいております」
担当編集者の黒沢さんから連絡をいただいたのが11月の終わり。
より多くの方に書籍を知っていただける、とてもありがたい機会だと思いました。
でもイベントって、何をするんだろう?
お客様が『毎日おにぎり365日』の著者に求めるのってどんなこと??
よくよく考えてみるとわからないことだらけ。
これはもう、書籍のプロである書店様と編集社様のご意見に学ばせていただかなければと、初ミーティングの日を迎えました。
ミーティングでは、さっそくイベントの詳細を話し合っていきます。
本の内容が食べものということもあり、衛生上の配慮も必要です。なので最初は、「トークイベントですかねー」という流れに。
時間はどうするか、開催場所はどんなスペースか、人数制限はするか、細かく詰めていくなかで、書店担当者様がぽつり。
「おにぎり握っちゃってもいいんじゃないですか」
握っちゃっても、よいのですか、、、?
本屋さんでおにぎり握っているひと、見たことない!
え、いいんですか?!
でもでも、参加してくださるお客様にわたしがご提供できることといったら、きっとおにぎり作りのノウハウ。
「イベント限定のレシピを披露するのもいいかもしれないですね」
なるほど。それならホリデーシーズンにぴったりで、お家に帰ってからすぐに作っていただけるようなレシピを考えますー!
書店担当者様と編集社の皆さまのアイデアからどんどんイメージが膨らみ、またイベント開催の用意が着々と進んで、12月24日(土)WAY書店和歌山ガーデンパーク店様にて、おにぎりイベントの開催が決定しました。
おしゃべりが…ヘタなんです
イベントの開催がトントン拍子に進むにつれ、わたしにはちょっとした、いや、かなり大きな不安が。
わたし、おしゃべりがヘタなんだった…。
あがり症で体はガチガチになるし、口を動かしつつも脳内は「あれオチはどこいった?!きっとここら辺のここら辺に…って、ないーーー」とパニックになるし、絶対もう挙動不審の塊になるだろうなと思ったんです。
担当編集の黒沢さんは、わたしのひどく心配する姿に、「大丈夫ですよ!当日わたしも伺います。おしゃべりが苦手でしたらインタビュー形式にしましょう。」と天使のようなサポートをしてくださり、イベントの前半、トークの時間は黒沢さんと対談させていただくことになりました。
書籍ができるまでの過程でもそうだったのですが、担当編集の黒沢さんのサポートが素晴らしくて。わたしが悩んだり迷ったりする場面ではいつも、「これでいきましょう!」「大丈夫です!」と、すごくすごく頼りになる言葉を返してくださるんです。
出版のイメージって、もっとこう〆切に追われたり、催促されたり、心折れそうになる場面がたくさんあるものなのかなと想像していたのですが、最初に出版のお話をいただいてから実際に本が出るまで、急かされたことは一度もなくて。
マイペースなわたしに負担を感じさせないよう、出版まで導いてくださった黒沢さんには本当に頭が上がらないです。
この日限定の新作おにぎり2個
こうしてイベント当日は、東京からはるばるかけつけてくださった担当編集の黒沢さんとわたしの対談に、イベント限定で考えたおにぎりレシピの披露をさせていただきました。
はじめは緊張していましたが、おにぎりの話をしていると不思議と固まった気持ちがほぐれてくるようで。うんうんとうなずきながら聞いてくださるお客様の姿にもパワーをもらえました。
この日のイベント用限定で考えたおにぎりは2個。
うさぎ年にちなんだニンジンが鮮やかなおにぎりと、ホリデーシーズンにもぴったりな三島のひろしを使ったおにぎりをご紹介しました。
参加してくださったお客様の「いつもおにぎり作りでは、こんなところに困っていて」とのお声には、わたしなりの解決方法を。少しでも日々のごはんやお弁当作りが楽しくなれば嬉しいなと思います。
こうして書籍をお手に取ってくださったお客様と直接お話させていただく機会に恵まれたことは、わたしにとってすごく貴重な時間でした。イベントに足を運んでくださったお客様、お声がけくださったWAY書店様、編集社様、ありがとうございました!