見出し画像

京都へ行こう❣️【49】

今回は、世界文化遺産の『西芳寺』に行ってきました。苔のお庭が美しいことから『苔寺』とも呼ばれています。

苔が最も美しい6月頃に行くつもりでしたが、通常は大半が非公開になっている堂本印象の
襖絵104面が全て見れる『冬の参拝』を知り、慌てて申し込みました。(2月28日まで)

西芳寺は現在、ネットもしくは往復はがきでの【事前申込制】になっています。
拝観料は、往復はがきだと三千円、ネット申し込みだと四千円とかなり高めです。

事前申込制にしている理由は、寺院本来の宗教的雰囲気を保ち、心静かにお参りしてもらいたいから。『冬の参拝』は、苔を休ますのも理由の一つです。

西芳寺川

境内の横を流れる西芳寺川。
外からも苔の美しさが分かります。

開門前の総門

こちらの総門は、『冬の参拝』だけのために
開門されます。(1時〜3時まで)
ちなみに『冬の参拝』をされるようになったのは2020年からで、それまでの42年間は開かずの門でした。
私が到着した時は、まだ閉まっていました。

石碑には『禅寺の苔を啄む小鳥かな』と刻まれています。高浜虚子が詠んだ句です。

総門

門をくぐった所で受付を済ませます。

木立に囲まれた参道。こちらも通常は非公開。
ゆっくり景色を楽しみながら進みます。

中門

こんなのを見たら、ますます苔のお庭が気になります。ゆっくり眺められるようにベンチもありました。

衆妙門

通常は、こちらの門から出入りします。

大佛次郎文学碑

本堂・西来堂

西来堂の斜め前には浅い池がありました。

突き当りには竹林。こちらから中に入ります。

今年は、例年より梅が咲くのが遅いようです。
お庭も美しい✧*。

釣り灯籠の模様を撮った1枚。

【観義之間】

【無機之間】

【遍界芳彩之間】

御本尊は、阿弥陀三尊像です。

『冬の参拝』には、30分ごとに5分間の坐禅の時間があります。
私は今回、この部屋で3回坐禅をしました。
廊下には、長椅子も用意されています。
思い思いの場所で呼吸に集中し、感覚を研ぎ澄ますことが出来る坐禅。おすすめです✧*。

下の写真の襖絵には納得した作品に入れられたと言われる『恒世 印象』のサインがあります。

西芳寺は、全てがスペシャルでした✧*。
通常の拝観では、室内の撮影は禁止です。
でも今回は、『どこを撮って頂いても大丈夫ですよ』という説明がありました。

苔庭もない、写経もない
冬の参拝ですが、
写真は撮り放題です❣️

通常の拝観では、写経を体験してから苔庭を散策するようですが、『冬の参拝』には写経がありません。写経をしている方の気が散るので、室内の撮影を禁止にしているそうです。

今回は、写経ではなく坐禅の体験です。
この5分間は、全員カメラやスマホを触らずに自分の呼吸に集中します。だから、その他の時間は自由に撮影して良かったのです。
めちゃくちゃラッキー♡⤴︎⤴︎
私目線で、色々撮りました(*´艸`*)♡

襖の引き手に注目✧*。

引き手も堂本印象のデザインです。
どれもオシャレですよね♡

サインの比較

左側が納得した作品に入れられた『恒世 印象』のサイン。右側は通常のサイン。

ハート探し♡(魔除けの猪の目)

扁額の周りに横向きのハートがありました❣
下の写真は、上の柄の所に逆向きのハート♡

金具にもハート形。これはよく見かけます。

【普寧之間】

【択音充光之間】

門跡寺院の特徴である白い水平線が(定規筋)入っています。最高格式の五本線です。

どの角度から観ても美しいお庭✧*。

【夢窓慈恵之間】

書院

【超玄之間】

西芳寺案内図

いかがでしたか?
80歳を目前にした堂本印象が、構想に2年、
制作に1年かけた自身最大の襖絵の数々。
極楽浄土を表すと言われる7つのテーマが部屋の名前になっています。

堂本印象は、60歳を過ぎてから憧れのヨーロッパを巡り、たくさんの刺激を受けます。
日本画家としてどう表現すれば良いのか考え、そして描かれたのが、幾何学な構成によって表された抽象画です。

『伝統を打ち破って新たな芸術の創造を目指すことが真の伝統である』

煌びやかで爆発的なエネルギーの襖絵の数々。
私は西来堂を3周、100分程滞在していました。

全てがスペシャルの理由は、撮影許可だけではありません。ほどよく、お寺の方が説明をしてくれるのですが、それが素晴らしいのです。
私がこの『冬の参拝』を知るきっかけになった方の記事にも『ほどよくが重要!』って書かれていましたが、本当にその通りでした。

絶妙なタイミングで声をかけて来られます。
そして、聞いた事に対しての説明も心地よい。
これこそが、おもてなしのプロなんだ!と思いました。ホテルマンでもされていた様な美しい姿勢と話し方。お庭や襖絵も素敵ですが、この方の『ほどよい対応』が更に満足度を高めています。西芳寺の魅力は接客にあり。
お寺の方に魅了されました(*´艸`*)♡

【アクセス】
西芳寺へは京都駅から【73番の京都バス】に乗って行きました。1時間ちょっとかかります。もっと近くの駅からバスに乗っても行けます。このバスの終点が【苔寺・鈴虫寺】です。