京都へ行こう❣【107】
今回は、本阿弥光悦の『巴の庭』、長谷川等伯の『佛涅槃図』などが有名な『本法寺』です。
仁王門【京都府有形文化財】
左右の金剛力士像の前には『わらじ』がぶら下がっていました。
健康を祈願する『奉納ぞうり』だそうです。
こちらから入ってすぐ右側に大摩利支尊天が
あります。
大摩利支尊天
大摩利支尊天は『気力』『体力』『財力』の
守護神で、猪を『眷属(けんぞく)』として
従えています。
『摩利支天』豆知識💡
日本では『勝利をもたらす守護神』として、
徳川家康、毛利元就、前田利家、楠木正成、
山本勘助などが『摩利支天』を信仰していました。名立たる戦国武将に人気✧*。
阿吽の狛猪
北辰殿
お庭見たさに上がらせてもらうと、摩利支天と思われる絵や切り絵の猪が飾られていました。
この右側に前回から引っ張っているお庭が
あります。
『摩利の庭』
苔の上に配された主石(さざれ石)で摩利支天の力強さを、周りの石組(加茂の七名石)は
摩利支天に仕える7匹の猪を表しています。
縦に長い石(六方石)で、摩利支天が無限に
発する生命力を感じさせる光を表現。
もっと近くで色んな角度から見たかったなぁ。
鐘楼【京都府有形文化財】
多宝塔【京都府有形文化財】
本堂【京都府有形文化財】
開山堂【京都府有形文化財】
唐門【京都府有形文化財】
庫裏【京都府有形文化財】
こちらから入って受付をします。
拝観料は500円。
『十(つなし)の庭』
庭に置かれている石の数が九つなのに『十の庭』と呼ぶのは、庭の石は九つでも見る人の心にもう一つの石(意志)が存在するから。
なぜ『十』を『つなし』と読むのかというと、数字の一から九までは『ひとつ』『ふたつ』と
最後に『つ』が付きますが、十(とお)になると『つ』が付かないことから、『十』は『つが無い』ので『十(つなし)』なんだそうです。
『佛涅槃図』【重要文化財】
縦約10m・横約6mもある『佛涅槃図』。
通常は原寸大の複製が展示されています。
写真撮影が不可なので、今回はポストカード
写真でご覧下さい。
この図には作者が登場しています。
一番左端の真ん中あたり、緑色の服を着ている人が長谷川等伯です。
『三巴の庭』への回廊
今回はこちらをトップ写真にしています。
【国指定名勝】『巴の庭』
室町時代の書院風枯山水の影響を残す名庭。
国から【名勝】の指定を受けていますが、
年々形が解りにくくなっています。
『巴の庭』は三箇所の築山で『巴紋』を表現することから『三巴の庭』とも呼ばれます。
手前に置かれた縦縞模様の青石によって、
流れ落ちる水を表現。
切り石による十角形の蓮池で、
日蓮の『蓮』を表現。
半円を二つ組み合わせた円形石で、
日蓮の『日』を表現。
いかがでしたか?
本阿弥光悦は、作庭だけでなく、書道や陶芸、出版、工芸など芸術家として活躍しています。
少し前の記事【99】『源光庵』のコメント欄で『光悦寺』が紅葉の名所と教えてもらいましたが、ここでやっと本阿弥光悦と繋がりました!
『光悦寺』ますます行ってみたくなりました。
そして『長谷川等伯』という名前にピン!と
きた方、いらっしゃいますか?
この時代は、狩野派vs長谷川派だった様です。
長谷川等伯が55歳の時に、息子の久蔵が26歳
という若さで亡くなります。息子の七回忌の
供養に描いたのが、この『佛涅槃図』です。
毎年3月14日〜4月15日の期間だけ実物が見れるそうです。桜の時期にぜひ素晴らしい作品を!
長谷川等伯の作品が気になる方は、
こちらもどうぞ♡
最後までお読み下さりありがとうございます❣️