金峯山寺蔵王堂 青い秘仏【蔵王権現】
金峯山寺蔵王堂(きんぷせんじざおうどう)に祀られている『蔵王権現(ざおうごんげん)』を見るために、高校時代の友人と3人で新緑の奈良・吉野へ行って来ました。
現地集合、現地解散ですけど『女子旅❣』と
言わせて下さい(笑)
『金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別ご開帳』の特別拝観券と、吉野駅までの往復乗車券がセットになった切符があり、友人2人は京都から。
私は『大阪阿部野橋駅』で購入して『吉野駅』へ向かいます。
吉野駅
平日だったので近鉄吉野線は余裕で座れましたが、途中の駅で車両の切り離しのアナウンスが入ってびっくり!寝てなくて良かった(笑)
慌てて前の車両へ移動します。小学生の遠足の団体さんも乗り込んできて、一気に満員になりました。
終点『吉野駅』の改札は無人で、切符は箱に入れるスタイル。昭和な感じでほのぼの(*´艸`*)♡
桜のポスト🌸🌸🌸
吉野と言えば、やっぱり桜ですよね!
駅前で見つけた『桜のポスト』にテンションが上がります♡⤴︎⤴︎
吉野山ケーブル【機械遺産】
現存する最古のロープウェイにも乗りました。
2012年には【機械遺産】にも認定されています。この古いケーブルにぎゅうぎゅうに詰めこまれるんです。『次のに乗りたい!』と言っても『いつもより人数を減らしているので大丈夫ですよ!』と係の方も一緒に乗り込んで出発します。ちなみに、桜の時期より3人減らしているそうです。桜の時期がヤバすぎる💦
黒門
金峯山寺の総門で、このような様式の門を
『高麗門』といいます。
銅の鳥居
この立派な銅の鳥居は【世界遺産】に登録されています。
二王門
【国宝】のニ王門は保存修理中で、令和10年に完工予定。もうしばらくかかりそうです。
ニ王門のかわりに新緑の吉野の写真をお楽しみ下さい。友人とこの旅を計画した時は雨の予報でしたが、晴れ女パワーで見事に快晴。
もう少し早ければ桜が見れたのに…とは言わないで下さい(笑)
お目当ての『金峯山寺』に到着しました。
2004年にユネスコの世界文化遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成物の一つとして登録されています。
四本桜
この手前の部分は、鞍馬寺のパワースポット『金剛床』に似ています。
藍染堂
観音堂
観音堂の前にあった絵馬の蔵王権現を、今回のトップ写真にしています。(別バージョン)
蔵王堂【国宝・世界遺産】
金峯山寺の本堂である蔵王堂は高さが34mも
あります。内部には国内最大のお厨子があり、秘仏であるご本尊『金剛蔵王権現』の尊像3体と、多くの尊像が安置されています。
これは、どうしても撮りたかった1枚。
内部の撮影は禁止されています。
『金剛蔵王権現』【重要文化財】
目を見開き、眉を釣り上げたインパクトのある青い権現が3体。凄い迫力です!
中央の権現は、高さ7メートル以上あります。
右手を振り上げ、髪の毛を逆立て、口からは
牙も見えます。怒りの形相をしている理由は、人々を悪いものから守るため。
人々の心の中にある悪いもの(煩悩・恨み・妬みなど)を叱り、真っ直ぐに導くための姿なんだそうです。
青色なのにも深い意味があります。
『青黒色(しょうこくいろ)』は、仏様の
『慈悲の心』を表しています。
この深い青色は、厳しさや強さだけではなく、優しさや情けの心も合わせ持っています。
この青は、天然鉱石『ラピスラズリ』に含まれている群青色を顔料として使用しています。
左側『弥勒菩薩』(未来)
中央『釈迦如来』(過去)
右側『千手観音』(現在)
現在・過去・未来の『三世』全てに渡って、人々を救って下さいます。
ゴールデンウィーク中ですが平日だったため、それほど混んでなくてゆっくり見てまわれました。
右側より、千手観音・釈迦如来・弥勒菩薩の順に大権現の前に座り見上げます。
その後に『発露の間』という障子で仕切られた小さな空間に一人ずつ入ります。
私は千手観音の前あたりの個室。
『権現(ごんげん)』とは、人々を救うために現れた仏様の仮の姿。世の中が荒れた時に人々の心に響くのは『優しさ』ではなく『厳しさ』や『強さ』なんですね!
本来の優しいお顔をした千手観音・釈迦如来・弥勒菩薩も、奥の部屋で見る事が出来ました。
ぐるっと見てまわって、反対側の『発露の間』に並ぼうと思った時に『正午のとも祈り』が始まりました。慌てて座り一緒にお祈りします。
これらを知って見ると、また違って見えてきます。怒りの表情で人々を見守り続けてきた大権現の迫力と神秘さは、日本で独自に創造されたもの。この青い姿に心が洗われました(人˘ ˘*)
『くまぶしくん』
世界遺産登録20周年慶讃
数量限定の『くまぶしくん』は1200円。
思っていたよりも小さなサイズでした。
こちらはビッグサイズ。
写真を撮って満足したので買っていません。
カエルおみくじ
今年、まだおみくじを引いてないなぁと思ってこのカエルを選びました。結果は『小吉』。
こちらは、天水鉢の水でリフレクション撮影。
お気に入りの1枚です✧*。
天水鉢
吉野駅に到着したのが午前10時半。
蔵王堂の大権現を見終わった時点で12時20分。
約2時間が過ぎています。そんな時にこの看板を見つけました。
450段の階段に挑戦・修行しよう!
めっちゃ気になります!階段が(笑)
大権現を見る事以外はノープランの旅。
『頭は大事よね?』という事でお参りする事になりました。
ここから階段を下って行きます。
不動窟
南朝妙法殿
ガラス越しのリフレクション✧*。
役行者銅像
ここから、急な階段が始まります。
一つ目の鳥居からスタート地点を見上げてみました!まだ写真を撮る余裕があります(笑)
小さな滝もあります。
辰年なので、見かけた龍は撮ります!
ゼェゼェ言いながら戻って来られる人を横目で見ながら、階段を下ります。
宝泉坊水子地蔵堂
すんなり到着しました。
阿吽の狛犬
前掛けをしている狛犬さんって珍しいかも。
脳天大神龍王院
手水舎
私のチェックポイントである龍の爪は3本。
でも、絵馬の龍の爪は4本あります!
お百度参りが出来る場所に、絵馬が掛けられています。
『切り絵』の御朱印もありました。
お参りを済ませて戻ります。
帰りは階段を上るので、ここからみんなが無言になります。月日は残酷で、高校時代に愛宕山を走って登っていた友人(テニス部🎾)が一番ヘタレになっていました(笑)
※私達が通っていた高校の遠足は、3年間ずっと愛宕山登山でした。体育の成績にカウントされるので、内部進学希望者は休めません💦
しかも、体育会系のクラブは走って登ります。
私は文化部だったので、走らなくても大丈夫!
元の場所に戻って来たのが、1時15分。
友人がベンチに座って休憩している間に、私は境内の建物の写真を撮ってまわります。
天満宮【県指定文化財】
この建物は、桃山時代の様式で華やかです。
鐘楼
神楽殿
中を覗くとこんな感じ。
お腹も減ったので、来た道へ戻ります。
まずは気になっていた和菓子屋さんへ。
萬松堂
ニ王門の門前にあるお店です。
さくら羊羹と名物の草餅を試食。
草餅は昭和天皇にも献上されていた一品✧*。
間違いない美味しさです。
私はさくら羊羹と栗羊羹がセットになった
ハーフサイズをお買い上げ。
友人は桜餅もペロッと食べ、塩加減とあんこを絶賛していました!
お食事処 はるかぜ
こちらのお座敷で、吉野の山々を眺めながら
葛うどんを頂きました。
友人達は葛うどんと柿の葉寿司が3個セットになったものを注文。
葛うどん(葛菓子付き)
小麦粉と葛粉を混ぜ合わせた喉越しの滑らかなおうどんです。お出汁にも吉野葛でとろみがつけられています。
帰りはケーブルには乗らずに、七曲りを歩きます。心地よい風が気持ちいい!
くず餅ソフト
吉野駅前にある『吉野山桜 近藤』オリジナルのくず餅ソフトを食べながら電車を待ちます。
もっと早くダイヤを調べておけば良かった。
電車が1時間に2本しかありません!
現地解散なので、私は左側の電車、友人達は
右側の電車に乗って帰ります。
いかがでしたか?
金峯山寺には、高校生ぐらいの団体さんが課外授業で来られていました。
桜の時期は混雑するそうですが、この日は空いていたので、金剛蔵王権現が見放題!
ずっと座って見ていても大丈夫な感じでした。
吉野駅から金峯山寺を巡っているだけなのに、気がつけば約6時間。こんなにゆっくり見てまわっているのは、きっと私達ぐらい(笑)
今度は桜の時期にリベンジしたいのですが、
あのぎゅうぎゅうなケーブルには乗りたくないというのが本音です。
最後までお読み下さりありがとうございます❣