京都へ行こう❣【191】
今回は、鹿ヶ谷にある『安楽寺』の特別公開
に行って来ました。通常非公開の寺院ですが、
春はサクラ・ツツジ・サツキの開花に合わせて
数日間だけ特別公開されています。
※サクラの時期 4月1日〜9日まで
※ツツジの時期 4月29日〜5月7日まで
※サツキの時期 5月27日・28日、6月3日
拝観時間は、10時から4時。
ホームページには正しく表示されていますが、
9時半からと書かれた別の情報を見て行ったので一番乗り。私以外にも9時半からだと思って来られた方が何人かいました。
近くには、白砂檀(びゃくさだん)と呼ばれる
盛り砂が有名な『法然院』があります。
自転車で来られていた方は、開門までそちらを見に行かれましたが、私はおとなしくこちらで待つことにしました。
山門前の石段
新緑のグラデーションが美しい山門の石段は、秋になると一番の見どころになります。
真っ赤に染まる『散り紅葉』の石段は、人気のフォトスポット🍁
山門【国登録有形文化財】
この札で10時開門だと知り、焦る私。
11時半に四条で待ち合わせをしているのに…。バスの時間を調べ、逆算します。
最寄りのバス停は『錦林車庫前』。
お寺からは徒歩約7分。
ちょうど良い時間のバスがありました。
待っている人が増えて来たので、予定より5分ほど早く開門。ありがたい(ˇ人ˇ*)
拝観料は500円。真っ直ぐに進みたい所ですが順路の矢印は左側になっています。
くさの地蔵菩薩
皮膚病や腫瘍(がん)、病気平癒のご利益が
あります。
鹿ヶ谷かぼちゃの水かけ地蔵
お堂前には、『鹿ヶ谷かぼちゃ』の可愛らしいお地蔵さまが鎮座しています。
しかも、ちゃんと阿吽になっています!
※『鹿ヶ谷かぼちゃ』は、ひょうたんのような形をしたかぼちゃで『京野菜』のひとつです。
ハートの手水鉢
お地蔵さまの手前にはハートの手水鉢があります。(どちらにもあります)
右のかぼちゃ地蔵は、中風まじない、脳腫瘍や脳梗塞後遺症の平癒祈願。左のかぼちゃ地蔵は、祈願成就や平和祈願としてお水をかけるとよいそうです。
※中風とは、脳卒中の発作の後遺症として主に下半身不随となる症状。
木の影が素敵な『ベンチ』前には、ハート模様が2つもありました♡⤴︎⤴︎
アップにすると分かりやすい(*´艸`*)♡
手水舎
水琴窟
仏足石
お釈迦さまの足跡がくっきり!
本堂【国登録有形文化財】
本堂ではご住職の説法が聞けます。
1回目をスルーして、みなさんが本堂に入られている間に無人で撮影。
本堂に入ると説法が終わっていて自由に見れると思った矢先、『後ほど説明しますので、ぜひ聞いて帰って下さい』と声をかけられてしまいました。これは聞くしかない!
【お寺の由来】
後鳥羽上皇の女官として使えていた『松虫姫』と『鈴虫姫』は、容姿端麗で教養も豊か。
上皇から寵愛を受けていたので他の女官からの嫉妬もあり、御所での生活に苦悩する毎日。
心の平安を求め出家を決意した二人は、後鳥羽上皇の留守中に法然上人の弟子である住蓮上人と安楽上人の前で剃髪出家し尼僧になります。それを知った上皇は激怒し、出家させた住蓮上人と安楽上人は斬首。法然上人は流罪。
流罪地より帰京した法然上人が二人を弔うために『住蓮山安楽寺』と名付けたそうです。
書院【国登録有形文化財】
チラッとピンク色のお花が見えましたが、
ツツジやサツキが満開の時期はもっと華やか
なんだろうなぁと想像して見ていました。
松虫姫と鈴虫姫の掛軸
この床の間の『掛軸』がパンフレットの表紙になっています。
(左)安楽上人鈴虫姫剃髪図
(右)住蓮上人松虫姫剃髪図
見にくいのですが、手前に手水鉢があります。
ちょっと場所を変えてリフレクション撮影!
カフェ『椛(もみじ)』
こちらは、お寺の中にあるカフェです。
お寺が公開している日だけ利用出来るとあって、みなさん吸い込まれるようにカフェへ。
チラッと覗いた感じでは、古民家風の内装。
今回は時間がなくて諦めましたが、次回行く
ことがあれば必ず立ち寄りたいと思います。
今度は、入り口から真っ直ぐに進みます。
住蓮上人・安楽上人供養塔
新緑に、お地蔵さまの赤い前掛けが映えます!
松虫姫・鈴虫姫の供養塔
こちらで行き止まりです。
小さなお寺なので、ご住職の説法も含め30分
もあれば見てまわれます。(説法は約5分)
いかがでしたか?
サツキはちょっと見頃を過ぎていましたが、
綺麗にお手入れされたお庭と、気になっていた鹿ヶ谷かぼちゃの水掛け地蔵が見れて大満足♡
毎年7月25日には『鹿ヶ谷かぼちゃ』を煮炊きしたものを参拝者に振る舞う行事があります。
11月の土日祝と12月上旬の土日には、もみじの特別公開もあります。静かにお寺を楽しみたい方におすすめの寺院です。
最後までお読み下さりありがとうございます❣