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京都へ行こう❣【280】

前回からの続きです。
今回は、作庭家『重森三玲』の推し仲間であるnoteのハト子さんと、東福寺塔頭『龍吟庵』に行って来ました。
(特別拝観は12月1日まで)

偃月橋(えんげつきょう)

11月21日撮影

龍吟庵は、洗玉澗に架けられた『偃月橋』を
渡った先にあります。
こちらは帰りに撮影しました。

表門【重要文化財】

この左側に受付の白いテントがあります。
拝観料は1000円。

中門

中門をくぐって左側の玄関へ。
右側は、庫裏の入口です。

チラッと見えているビニール袋に靴を入れ、
私もハト子さんも荷物は係の方に預けました。
自分で持ち歩いてもいいのですが、カバンで
文化財を傷付けないように注意して下さい。

不離の庭

ちょうどこの右側に、荷物を置くスペースが
あります。不離の庭の説明は後ほど詳しく!

『無の庭』(南庭)

15時30分頃

方丈正面の前庭は、禅寺らしい白砂を敷きつめただけのシンプルなお庭です。

今年は暑い日が続き、紅葉が遅れています。
龍吟庵では、南庭の紅葉が一番綺麗でした。

重要文化財の表門の屋根を修理された時に、
塀の部分も一緒に直して欲しかったなぁ。

南庭と西庭との間にある『竹垣』にも注目して下さい。竹垣には『稲光の模様』があります。
これは次に見る西庭への伏線です。

方丈【国宝】

書院造と寝殿造の手法が融合した、日本最古の 方丈建築です。
方丈の扁額『龍吟庵』は、足利義満公の直筆。

次は私が一番好きな龍の庭。
去年悩まされた影はありませんが、紅葉していません!真っ赤になると綺麗なのに…。

『龍の庭』(西庭)

寺名の『龍吟庵』にちなんで、龍が海中から
黒雲を巻き起こして昇天する姿を、抽象的な
石組みで表現しています。

2本の角の前にちょっと折れ曲がっているのが龍の鼻先で、天に向かっています。 

反時計まわりの渦巻き状に配された石が、
龍の胴体です。

白砂で『波』を、黒砂で『雷の雲』を表現しています。

白砂と黒砂が混ざらないように、黒砂のふちをモルタルで固めているそうです。

このぐるぐるした砂紋が好きなんです!

三玲氏お気に入りの徳島・阿波産の青石で龍の頭部を表現。緑泥片岩(りょくでいへいがん)は水に濡れると青い光をまとい、凄く綺麗な色に変化します。

奥の垣根は『雷紋』を表しています。 

開山堂

方丈の背後に建つ開山堂には【重要文化財】の大明国師坐像が安置されています。
『霊光』の扁額は、足利義満公の直筆です。

『不離の庭』(東庭)

方丈と庫裏を結ぶ渡り廊下に面した長方形の
庭園は、大明国師幼少の頃の故事に基づいて
作庭されています。

庫裏

天然痘にかかった国師が山中に捨てられ、
狼からの襲撃を二頭の犬が守る場面を表現。

右から2つ目の丸い石が大明国師。
一番右の石と右から三番目の石が、狼から守る黒と白の犬です。
情景を表現するために、わざと赤い砂を使っています。赤い砂は鞍馬石を砕いたもので、雨に濡れると小豆色になるそうです。

奥にある竹垣は『森の様子』を表しています。

前回は影に悩まされましたが、リベンジ出来ました。いろんな角度から撮れて大満足。

いかがでしたか?
ある程度人数が集まったら、お寺の方がお庭の説明をして下さいます。
私は前回しっかり聞いたので、自由に見てまわりました。そしていつの間にか貸切り状態に。

拝観時間が16時半までと書いてあったので最後までいるつもりでしたが、お寺の方によると、東福寺の門が閉まるのが16時半なので、15分前には龍吟庵を出た方が良いとの事。
慌てて帰る準備をしました。

通天橋

11月21日 16時25分頃 撮影

臥雲橋(がうんきょう)から見た通天橋。
肉眼で見るより綺麗に撮れました(笑)
東福寺の門が閉まる直前なので、通天橋には
誰もいません!この時間帯は狙い目かも。

毎年11月は、駅から東福寺までの道や橋には
警備員が配置されています。
この日は、まだ紅葉しかけの平日なので空いていました。

最後までお読み下さりありがとうございます❣