京都へ行こう❣【280】
前回からの続きです。
今回は、作庭家『重森三玲』の推し仲間であるnoteのハト子さんと、東福寺塔頭『龍吟庵』に行って来ました。
(特別拝観は12月1日まで)
偃月橋(えんげつきょう)
龍吟庵は、洗玉澗に架けられた『偃月橋』を
渡った先にあります。
こちらは帰りに撮影しました。
表門【重要文化財】
この左側に受付の白いテントがあります。
拝観料は1000円。
中門
中門をくぐって左側の玄関へ。
右側は、庫裏の入口です。
チラッと見えているビニール袋に靴を入れ、
私もハト子さんも荷物は係の方に預けました。
自分で持ち歩いてもいいのですが、カバンで
文化財を傷付けないように注意して下さい。
ちょうどこの右側に、荷物を置くスペースが
あります。不離の庭の説明は後ほど詳しく!
『無の庭』(南庭)
方丈正面の前庭は、禅寺らしい白砂を敷きつめただけのシンプルなお庭です。
今年は暑い日が続き、紅葉が遅れています。
龍吟庵では、南庭の紅葉が一番綺麗でした。
重要文化財の表門の屋根を修理された時に、
塀の部分も一緒に直して欲しかったなぁ。
南庭と西庭との間にある『竹垣』にも注目して下さい。竹垣には『稲光の模様』があります。
これは次に見る西庭への伏線です。
方丈【国宝】
書院造と寝殿造の手法が融合した、日本最古の 方丈建築です。
方丈の扁額『龍吟庵』は、足利義満公の直筆。
次は私が一番好きな龍の庭。
去年悩まされた影はありませんが、紅葉していません!真っ赤になると綺麗なのに…。
『龍の庭』(西庭)
寺名の『龍吟庵』にちなんで、龍が海中から
黒雲を巻き起こして昇天する姿を、抽象的な
石組みで表現しています。
2本の角の前にちょっと折れ曲がっているのが龍の鼻先で、天に向かっています。
反時計まわりの渦巻き状に配された石が、
龍の胴体です。
白砂で『波』を、黒砂で『雷の雲』を表現しています。
白砂と黒砂が混ざらないように、黒砂のふちをモルタルで固めているそうです。
このぐるぐるした砂紋が好きなんです!
三玲氏お気に入りの徳島・阿波産の青石で龍の頭部を表現。緑泥片岩(りょくでいへいがん)は水に濡れると青い光をまとい、凄く綺麗な色に変化します。
奥の垣根は『雷紋』を表しています。
開山堂
方丈の背後に建つ開山堂には【重要文化財】の大明国師坐像が安置されています。
『霊光』の扁額は、足利義満公の直筆です。
『不離の庭』(東庭)
方丈と庫裏を結ぶ渡り廊下に面した長方形の
庭園は、大明国師幼少の頃の故事に基づいて
作庭されています。
庫裏
天然痘にかかった国師が山中に捨てられ、
狼からの襲撃を二頭の犬が守る場面を表現。
右から2つ目の丸い石が大明国師。
一番右の石と右から三番目の石が、狼から守る黒と白の犬です。
情景を表現するために、わざと赤い砂を使っています。赤い砂は鞍馬石を砕いたもので、雨に濡れると小豆色になるそうです。
奥にある竹垣は『森の様子』を表しています。
前回は影に悩まされましたが、リベンジ出来ました。いろんな角度から撮れて大満足。
いかがでしたか?
ある程度人数が集まったら、お寺の方がお庭の説明をして下さいます。
私は前回しっかり聞いたので、自由に見てまわりました。そしていつの間にか貸切り状態に。
拝観時間が16時半までと書いてあったので最後までいるつもりでしたが、お寺の方によると、東福寺の門が閉まるのが16時半なので、15分前には龍吟庵を出た方が良いとの事。
慌てて帰る準備をしました。
通天橋
臥雲橋(がうんきょう)から見た通天橋。
肉眼で見るより綺麗に撮れました(笑)
東福寺の門が閉まる直前なので、通天橋には
誰もいません!この時間帯は狙い目かも。
毎年11月は、駅から東福寺までの道や橋には
警備員が配置されています。
この日は、まだ紅葉しかけの平日なので空いていました。
最後までお読み下さりありがとうございます❣