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健康であること

「24年の人生で見つけた、24の幸せ」をアドベントエッセイのテーマにしようと思った時、真っ先に思い浮かんだのが、「健康であること」でした。

以前から私のnoteを読んでくださっている方はご存じかと思いますが、私は高校生の頃には慢性的な膝の怪我との付き合いがあり、大学生の時にはメニエール病などの慢性的な病気との付き合いがありました。(メニエールで苦しんだ時の経験をもとに書いたnoteはコチラ↓)

だからこそ、人一倍「健康であること」への思いは強いものがあるなと思います。健康は、全てを可能にしてくれるものだと身をもって知っているからです。

たとえお金があっても、時間があっても、仲間がいても、健康でなければ家から出ることすらできないのです。電話をしようとしても、ひどい耳鳴りに苦しんでいる時には楽しむ余裕もありません。疲れ果てているのに、痛みやめまいで、ゆっくり眠れなかったこともありました。

でも、健康であれば、たとえ1人でも家を出ることができて、お金がなくても歩いて行きたいところへ行くことができて。もしかしたら明日の朝は起き上がることができないかもしれないと心配することなく、眠りにつくことができるのです。

自分が食べたいものを選んで食べることができて、誰かとの会話を楽しみながら食べることもできて。おいしそうな食事を前にしても手につけることもできず、薬を飲むために無理やり食べていた時からは考えられない幸せを、「健康」は可能にしてくれたのです。

もっとも、「健康である今」が幸せだということは、忘れがちです。いつの間にか「当たり前」になって、感謝することなど忘れてしまうこともあります。

けれど、もしも、朝起きることができて。1人でも誰かとでも食事を楽しむことができて。歩いて家に帰って、苦しむことなく眠りにつくことができたなら。

それだけでじゅうぶん、私たちは幸せな1日を過ごしたといえるのです。

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この作品は、アドベントエッセイです。クリスマスまでの24日間をワクワク過ごしてほしい、という思いから、「24年の人生で見つけた、24の幸せ」をテーマに毎日1本ずつエッセイを書いています。

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元町ひばり
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