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ありがとう。僕の素敵な人。

最後のデートの翌日、僕はずっと凹んでいた。

家の用事で出かけたけど、昨夜のことばかり、グルグル・グルグル考えてしまっていた。

君の気持を取り戻そうと、足掻けば足掻くほど、状況は悪化している。
少しは距離が縮まったかなって期待したけど、実際はそうではなかった。

むしろ、お互いにとって嫌な存在になってきている。

このまま続けていると、君は僕のことを確実に嫌いになるし、僕も君のことを嫌いになるかもしれない。

僕は、突然、もの凄く怖くなった。

今の状況は、8月のあの時の状況と、全く同じなんだ。

君は優しさから、僕に(気持ち的にも)無理して会ってくれている。

僕は君に振り向いて欲しい一心で、無理をして色々誘い、期待通りにならずにフラストレーションを溜め込んでいる。

最初僕は、君の転職と僕らの関係は、両立できると思ってたけど、寧ろ両方とも壊れちゃうんじゃないか。と思って、もっともっと怖くなった。

それが、僕が大好きで大切に思っている君に対する対応なのか?

君の転職は、僕は、心の底から君が適任だし、君にとってもいいチャンスだと思っているんだ。そこには、僕の私情を挟んでいない。

だけど、僕との関係のせいで、君が働く環境まで壊すことになっちゃだめだと思ったんだ。

君は、ずいぶん前からそれを不安に思ってたよね。「一度諦めることはできない?」って何度も僕に聞いてくれたよね。君が正しかったんだ。僕はそれに今まで気付かないふりをしていたんだ。

君との恋愛関係を終わりにしなきゃって、僕は考えるようになっていた。

夕方、君からLINEが来た。

僕くん
話したいことがあって夜電話したいんだけど、時間作れるかな?

僕くんについてと仕事について両方です。

君も僕と全く同じ心配をしているんだって、すぐに分かった。
そして、僕との関係だけじゃなく、転職も止めることにしたって報告かもしれないと恐怖した。

転職してくれなければ、仕事が困る、という意味じゃないんだ。
君が、せっかく楽しみにしていたキャリアを、そして、君に最高の機会だと思っていたキャリアを、僕が既に壊してしまったかもしれないことに恐怖したんだ。

僕のせいでそんなことになったら、僕は本当に後悔する。君が転職を止めると言ったら、むしろ僕が会社を辞めることも考えようって思った。

あのね、僕からもひとつ、お願いがあるんだ。その話も聞いて欲しいな。

僕はそれだけ言って、ものすごい不安な気持ちで、夜9時の君の電話を待ったんだ。僕は、君が話す前に僕から、二人の関係を終わりにすることを切り出すつもりだった。

1時間12分16秒

あっと言う間のような、永遠に感じるような通話時間だった。

僕たちの3年間の関係はこの時終わった

僕と全く同じことを君は考えていたね。そして、君が社長にお詫びして断るということも、そして今の会社の人にもお詫びをして戻るということも含めて覚悟を決めていたんだよね。

君はとても不安だったろうし、とても辛かったんだと思う。
君は大切な人だと言っておきながら、君をそこまで追い詰めてしまって本当にごめん。

君に初めてキスをした 2019年4月23日から始まった、1,328日間の関係は一旦終わったんだ。

でもね、これからは、何でも話せる親友として、そして同僚として、新しい関係、第二章が始まるって思って前向きにとらえているよ。

最初はぎこちないかもしれない。
だけど、僕たちは、最高にいい関係になれると思っているんだ。

僕らはまた恋に落ちるかもしれない。

そんなこと、あるかもしれないし、ないかもしれない。そんなこと誰にも分からない。それでいいんだ。恋は無理に落ちたり、落としたりするもんじゃないんだからね。

君は本当に素敵な人。
いままで、本当に有難う。そして、これからも、宜しくね。

あとがき

このnoteをどうしようかなって思ったんだけど、この1,328日は、僕にとって本当に大切な思い出だから、その思い出のつぶつぶを、僕自身が忘れないように、時間があるときに少しずつ書き留めていこうかなって思っている。

率直に僕の視点で書いていこうって思っているから、君に読まれて恥ずかしい内容もあるかもしれない。君はこのnoteを読まないって僕は思っているけど、もし恥ずかしい内容を読んじゃったりしたら、そんな時は笑い飛ばしてね!

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