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教育の最前線!『探究』とは?

はじめに

エンタメと同じように、教育にも流行り廃りがありまして、2023年現在の教育最前線は「探究だ」と言っても過言ではないでしょう。

ただ、嵐のように流行が過ぎ行くエンタメとは違い、教育の流行り廃りは10年単位です。

この「探究」の流れは、現行の学習指導要領(平成29・30・31年改訂版)からですので、今がだいたい5年目、ちょうど脂がのってきたころでしょうか。

実は私が本腰を入れて取り組もうとしている『探究塾』(=第3の教育)も、中央教育審議会の答申や文部科学省の学習指導要領をベースにした構想です。

決して、いち教育者の思い付きなどではなく、

国「子どもたちに探究させたい」
学校現場「え、きびしい」

といったところを専門的にカバーするための取り組みです。


探究ってなに?

基本的な考え方

教育における探究は、

①課題の設定、
②情報の収集、
③整理•分析、
④まとめ•表現

の4つのステップが基本です。

探究を通して自分の考えや社会的に役立つアイデア、アイデンティティを醸成していくのと同時に、周囲の人とコミュニケーションをとりながら協働する力を磨きます。

まさに、今の社会人が求められる力そのものです。


探究における指導者の役割

探究を行う際、指導者は子どもたちとの深い「対話」を通して学びを促進します。

子どもたち一人ひとりの能力や個性、ニーズ、興味・関心に合わせて適切な「問いかけ」や「対話」を行うことが求められるため、指導者はTeacherという役割から離れ、学びのFacilitatorとして立ち回る必要があります。


Teacher
一斉一律、教師主導の授業で知識やその使い方を教授。知識の正確性や技術の再現性等を重視し、効率的に学習者の知性や技術を伸ばす。

Facilitator
学習者が自ら学びを自己調整しながら、主体的、協働的に学びを深めていけるような環境を整える。必要に応じて知識や技術を教授し、『適切な』問いを学習者に投げかける。


探究のメリット

  1. 問題解決能力の向上: 探究では、文法や公式を丸覚えするようなことはせず、学習者自ら問題への解決策を考えます。これにより、問題解決能力や批判的思考力が向上します。

  2. 実践的なスキルの習得: 探究を通じて、学習者は社会に役立つスキルを身につけることが可能です。例えば、調査や情報収集、チームワーク、プレゼンテーション技術などなど。

  3. 主体性と自己学習の促進: 探究では、内発的動機づけを重視し、学習者の興味・関心に基づいた学習を行います。そのため、高いモチベーションを保ちながら、自立的・自律的な学習者を育成することが可能です。

  4. コラボレーションとチームワークの強化: 探究は、グループで問題解決に挑む場面が多くあります。これにより、コミュニケーションスキルや協働性が向上し、ひとつの問題に対して様々な視点からのアプローチを学ぶことができます。

  5. 現実世界への応用: 探究は現実の課題や状況に基づいて行うため、学習者は理論だけでなく、実際の現場での応用も考えるようになります。これにより、学んだ知識やスキルを実践で活かす能力が身につきます。

  6. 情報処理能力の向上: 探究を進める中で、学習者は大量の情報を取得、整理します。これにより、必要な情報を素早く見つけ出す/取捨選択するスキルを向上させることができます。

↓デメリットはこちらをご覧ください↓



まとめ

「探究」において指導者は、①学習者の資質•能力、健康状態、モチベーション等を的確に把握•理解し、②適切なタイミングで、適切な量、適切な質の問いを与え、③個別最適で、かつ協働的な学びをファシリテートしていく必要があります。

教育者としてかなり高いレベルが求められますが、探究のメリットは多岐にわたるため、ぜひこの探究を広めていきたい!

↓そんな想いで日々教育に携わっています↓

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