これが僕の「共創」なんだ。 〜名もなき革命 編〜
9/1と9/2に開催された【旅祭2018×PEACE DAY】に行ってきました。
これで四年連続での参加。
1人で参加した四年前。今年は7人の仲間を引き連れていました。
平成最後の夏の終わりに若者8人が起こした「名もなき革命」その全貌をここに書き残します。
一切包み隠さずに全てを明かしていきます。
それでもまたあの場所へ
旅祭では毎回、自分で勝手にコンテンツを企画して、勝手に決行している。
1年目:会場の何人とハイタッチできるか(254人)
2年目:会場の何人とハイタッチできるか(517人)
3年目:数珠繋ぎで会場の人とハイタッチしていくゲーム
4年目:???
今年は仲間を集めて派手に暴れたいなと思ってて、アイデアもあったんだけど、じつはギリギリまで参加を迷っていた。
(和歌山での無人島開発の現場は人手が足りず、台風被害で窮地だから)
それでも旅祭が僕の「旅人」としてのスタートの場所だったから、成長した新しい自分、新しい仲間たち、その存在と価値を確かめるためにも、またあの場所へ行くことを選んだんだと思う。
#名もなき革命 の全貌 〜革命の種〜
もう1つ、僕が参加を決意したきっかけがある。
旅祭のオフィシャルカメラマンやクリエイターのラインナップを見て、なんかおもしろくなかったからだ。
別に批判しているわけじゃないし、選ばれた人たちは毎年その役目を務めている人もいるって知ってるから、同じクリエイターとしてリスペクトした上で、その感情を抱いてしまった。
正直なところそのラインナップに自分がいない悔しさがあった。
若手のクリエイターがいない悔しさがあった。
まぁそんな感じで「おもろいことやってやろう」となったわけだね。
そして構想していたアイデアを実現させるために仲間を募った。
この時点から僕の目的は「革命」になる。
オフィシャルじゃないメンバーで
オフィシャルよりも誰よりも早く
オフィシャルよりオフィシャルっぽい
そんなアフタームービーを即編で制作し公開する
これが僕の思惑。この成果物でプチバズを起こすことが僕の目指す革命だった。
いつの時代も革命は1人では起こせない。だからクリエイティブな共犯者を集めることに。
#名もなき革命 の全貌 〜共犯者たち〜
さっきの8/24にしたツイートで4人の勇者が名乗りをあげた。
まずは右腕の確保。
僕が代表をやってる《TREC Studios》のメンバーから僕の未来のアシスタント君 Tom / satoshi が参戦。元々、思惑を伝えてあったので快くチーム入りしてくれた。
むしろ待ってました!みたいな感じだった。笑
satoshiと同行する予定だった K.atsushi も一緒にチーム入り。
ちなみに僕とatsushiの出会いの始まりは去年の旅祭だ。
僕がやってたハイタッチゲームのインスタライブをたまたま見ていた視聴者の1人だった。
一年後に同じ舞台で遊ぶことになるとは。なんておもしろい人生なんだろね。
一年で立派なクリエイターに成長していたのも嬉しかった。
そして立て続けに強力な助っ人がコメントをくれた。
一度だけ会ったことあったクリエイターの パト は、去年1人で旅祭のアフタームービーをつくったツワモノだ。
野心家で同じ思惑を持っていたようでとても心強かった。
お次は 彩Aya が参戦!
彼女とは9/16に僕らの無人島:地ノ島で開催するイベント【island waves】で会う予定だったんだけど、こっちもおもしろそうだからと飛びついてきてくれた。
直感で動くタイプはかなり好き。僕も同じ人種だから。
こうして「革命」を描き、創る、5人のクリエイターでチームを結成。
ここからはスピード勝負。
なんせ旅祭まで1週間きってたからね。笑
8/28からLINEグループで作戦会議。
終始ワクワクするトーク、アイデアの掛け合わせでコンテンツのヴィジョンが描かれていく。
なかったはずの出会い、生まれるはずのなかった作品が、ここから創られていった。
おれが仕掛けようと思ってることは
【誰よりもどこよりもTABIPPOよりも早く質の高い旅祭アフタームービーを制作して公開して拡散すること】
・1日目の夜に第一弾公開(on TREC TV)
→話題、拡散、認知、期待の獲得
・2日目の夜に第二弾公開(on TREC TV)
→第一弾によるエンゲージメント増加効果、2日目の協力者増加効果、TABIPPOメンバーの思い出、TABIPPOからの信用獲得
とりあえず大枠はこんな感じ!
運営側ではなく、外部の無所属クリエイターたちで徒党を組んでプチ革命起こそうぜって感じのノリ!🙌🏾
ここに集めるのはクリエイターだっありトラベラーだったり、若くてタレンティブな人たち!
それぞれの才と個性を生かして楽しく共創しましょ🙋🏾♂
好きにやっちゃって!
Tessiが最初にチームに共有した革命の思惑。LINEトークより
そしてイケてる感じのバナーつくってさらなる共犯者を集めようと、革命宣言をしたのが8/29。
このタイミングで Bob がエントリー。彼は SmileEarth のスタッフであり、TREC Studiosのメンバーでもある。
ちなみに僕とBobは無人島で出会った。
さらにもう1人クリエイターが連絡をくれた。
全く面識のない、映像制作をしている学生さん camcam君 だった。
その心のフットワークの軽さと勇気に拍手。
新たな世界へのその一歩が、人生にさらなる喜びをもたらす。
8/30にこの即席チームは7人になった。
その翌日に最後の1人がエントリー。
camcam君が引き連れてきてくれたのだ。
映像制作会社でインターンをしている miho の参戦で若手クリエイター8人による革命軍が結成された。
ちなみにTABIPPOの運営スタッフ側に何人かの内通者や協力者がいたことをここで告白しておく。
(撮影NGな要素の確認や当日のサポートなどをお願いしていました)
ちなみにちなみに「名もなき革命」という名前が生まれた経緯はこんな感じ。
トイレで生まれちゃいました。
革命前夜。役者は揃った。
#名もなき革命 の全貌 〜REVOLUTION〜
革命前夜である8/31、この時点で僕らがつくるコンテンツは確定していた。
・1日目のアフタームービー(60sec)
・2日目のアフタームービー(60sec)※1日目と雰囲気変える
・総集編ムービー(3min)※後日公開
そしてその日、ある動画を公開した。
これは8/30の夜に「予告ムービー欲しい!」「映画のトレーラーみたいなやつ作ろう!」ってノリが生まれて、ワクワクして翌日に勢いで作っちゃった動画。
と言っても、僕は8/31は朝から夕方まで和歌山の無人島にいたから、そこから東京行きの夜行バスに乗るまでの1時間くらいしか制作作業できる時間がなかった。わりと詰んでた。
結果「ええい!」とフリー素材のモーショングラフィックを3250円自腹を切って購入。
おかげでめちゃくちゃかっこいい予告動画ができた。
いやマジでかっこよすぎる。ハードルあげたけど。笑
購入サイト:MotionElements
そしてついに迎えた旅祭の当日。
8人で事前に集合して顔合わせ&打ち合わせ。
首謀者の僕は遅刻してMTGに参加できなかった←
会場の人が少ないうちに挨拶回りと下見を済ませ、「15時に一旦データを回収するからそれまでは自由に撮影して遊んでね」と指示をした。
そう、あくまで僕らは参加者だ。
それ以上でも以下でもない。
どうせ参加するならさ、
ついでにおもろいことやろうぜ。
ついでに革命起こしちゃおうぜ。
そんな感じ。
だから「遊んでね」と言った。
僕らが一番にワクワクしないと、楽しまないと、意味がない。
その感情、感覚、感性が伝播して、交わって、巻き込んで、最高のコンテンツが生まれる。
旅祭の初日、心配していたのは「雨」だ。
なんとか撮影素材が揃ってきた頃、やはりそれは降ってきた。
メインモニュメントの前で芝生に座り、カメラ並べて、パソコン開いていた集団は僕たちです。
自由すぎてごめんなさい。
夕方過ぎ、ゲリラ的に大雨が降ったので、それが止む頃に見切りをつけて撤収した。
そこからが本番。鬼の編集作業が始まる。
編集担当は決まっていた。僕の出番だ。
Airbnbで確保していた宿に僕、satoshi、atsushi、Bobの4人で向かう。
機材の充電環境と、集中して編集できる環境が必要だった。
しかしタクシーが捕まらずに徒歩で向かうことになり、作業を始めることができたのが夜の21時過ぎ。え、やばくね?
即編(当日撮影、当日編集、当日公開)が僕らのミッション。
やばい。時間ない。お腹すいた。歩き疲れた。眠い。
いや、やばい。できるか?
やるしかない。やるしかないだろ!!
なぜ弱気なのか?
8人の撮影データが合計120GBを超えていたから。
撮影クリップ数は合計700個を超えていたから。
そして使う曲を決めるの忘れてた。
いやいや素材チェックと整理だけで今日終わるわ。笑
そんな逆境。
何度も乗り越えてきた。
いつだって仲間がそばにいる。
3人にデータを分割して渡し、素材出しを任せて、僕が編集作業に集中。
4人じゃなければ、やり遂げることは無理だったと思う。
まじで助かった。ありがとう。
曲を決めて、それに合わせて採用クリップを並べていく。
「色味がバラバラ過ぎる…。」
三者三様の機材と撮影設定。ある程度は合わせていたけど、あそこまでバラつくとは思ってなかった。
ここは取捨選択、色味の調整まですると確実にタイムオーバーするのがわかっていたから、スピード優先で色味調整は諦めた。
〈1日目のアフタームービーの設計は以下の通り〉
・旅祭の全体的な雰囲気がわかるように
・ポップで明るい印象、テンポ感
・参加者やスタッフの笑顔を並べる(拡散狙い)
・1日目しかないコンテンツを採用
・アクティブなコンテンツを採用
・ゲストを採用(ゲストによる拡散狙い)
・会場の全員の記憶にある要素の採用(モニュメントやキャラクター)
・2日目の布石
・2日目のアフタームービーへの期待の獲得
・#名もなき革命 と撮影チームの認知向上
・旅祭行きたかったなと思わせる
・オフィシャル感漂わす
僕が必死に動画を完成に近づけている時に、satoshiが手隙に予告動画を作って公開した。
間をもたせてくれたという感じ。
9/1の23時20分時点での予告が「0時公開」で、実際に完成動画が公開されたのが少し過ぎて9/2の0時17分。
『旅祭2018×PEACE DAY 非公式アフタームービー 第一弾』はTREC StudiosのTwitterアカウントから公開された。
旅祭の1日目の参加者や運営スタッフ、行きたかったけど行けなかった人、そんな人たちに見て欲しいなと思いながらつくった。
"Play on Earth."
だからほんとは1,000人くらいに見てもらえれば満足だったんだけど、公開してから36時間で5,000再生超えててびっくり。予想以上だった。
AyaをはじめチームのみんながInstagramに投稿してくれたから、それも合わせるともっとたくさんの人が見てくれていて、何かを感じてくれている。
反響があって嬉しかった。少し紹介させてください。
そしてなんと、驚くべきことにパトが1人で一本動画をつくって公開した。
さすがすぎるぞパトよ。ツワモノだ。
動画公開後、少しばかりの反応を見て安心して、コンタクトもつけたまま寝落ちした。
2日目の「PEACE DAY」はゆっくりと起床し、昼頃に会場へ。
スタンスは変わらない。
「自由に動いて好きに撮って遊んで」
この日の動画の完成ヴィジョンはハッキリしていた。
「子どもや家族をたくさん撮ってきて」
みんなにお願いしたのはそれだけ。
僕は最後の戦いに向けてのんびりゆったりと過ごしながら体力を温存していた。
運営スタッフさんに言われた。
「本部から機材を担いだあいつらは何者だと聞かれている」
そりゃ目立つよね。それが狙いだし。
でも僕たちは悪いことなんて何もしていなかったから大丈夫。
イベントを乱すことが目的じゃない。
僕らだからできる自由なやり方で旅祭を盛り上げたかった。
データを回収したのは17時頃。
今回はイベントのエンディングまで残る必要があったから、そのまま会場で即編を始めた。
(花火や夜のライトアップを撮影したかった)
一青窈さんの歌声を聴きながら、最後のステージで上映された映画『ソニータ』を観ながら、花火を背にして、Macbookとビールを片手に編集作業をしていた。
メインステージの前でパソコン開いてる集団なんて今までいなかっただろうな。
自由すぎてごめんなさい。←2回目
会場撤収時には完成が間に合わず、ラーメン屋でラーメンを食べながら、プチ打ち上げをしながら、僕は編集を続けた。
この日の逆境は充電環境が無かったこと。
僕のPCが充電切れになったら、satoshiのPCを借りて編集をした。
これは同じ編集ソフトを持っていたからできたことだね。
(ラーメン屋さんから少しの間だけ充電させていただきました。これがなければこの日の完成は無理でした。本当にありがとうございました)
〈2日目のアフタームービーの設計は以下の通り〉
・1日目と雰囲気を変える
・peace感、happy感
・ゆったり、ふんわり、優しい印象・テンポ
・子どもや家族を採用
・印象的な要素を採用(絵や装飾など)
・笑顔を採用
・メッセージ性を少しだけ含ませる
・いろんなLOVEが感じられるように
・余韻を残すようなもの
・スタッフの解散に合わせて公開
・PEACE DAYの映像として独立し得る映像
編集作業に苦はなくて、なんだかずっと幸せな感情が漂っていた。
『旅祭2018×PEACE DAY 非公式アフタームービー 第二弾』は9/2の23時35分に公開された。
たくさんの人に見てもらうよりも、見た人が癒されたり、幸せな気持ちになったり、「なんかいいな」って、そう思ってもらればそれだけで良い。
そんな優しい映像をつくったつもり。
"Believe in Peace."
個人的に好きな反応は次のやつ。
僕らの思惑が全部現実になったんだと実感できた。
そして二日間、自分のことじゃなくて、誰かのことを考えて、未来のナニカに想いを馳せて、全力でやりきった結果、気付けば終電は終わっていた。
(タクシー使ってなんとか帰れました)
そしてまたこの日も、コンタクトつけたまま寝落ちした。
#名もなき革命 の全貌 〜残り火〜
あっという間に終わってしまった二日間。
「命を燃やして創造したんだ」
その実感は、映像から、反応から、余韻から、確かに感じられた。
それこそ僕のつぶやきから始まったこの革命。
果たして革命は成ったのか。それは正直わからない。
たぶん、ゴールはもっと先にあるんだと思う。
これはきっと、その始まりの物語だったんだと思う。
#名もなき革命 はまた起こる。また起こす。
いつでもどこでもだれとでも、好きにやったらいい。
次の共犯者はきっとあなただ。
今回一緒にやってくれた7人。最高のチームだよ。
本当にありがとう。また一緒に遊ぼうね。
毎年自由に遊ばせてくれる旅祭とTABIPPOのみなさま、高橋歩さん、学生スタッフやボランティアスタッフさん、ゲストさんや関係者の方々、そして参加者のみなさん。
今年も大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
僕は旅祭を心から愛しています。
みなさんお疲れ様でした。また来年!!
最後に、一番嬉しかった反応を。
ありがとう、僕たち「つくり手」にまで想いを馳せてくれて。
これが僕の「共創」なんだ。
長長長々と、夏の終わりに起こった「名もなき革命」の全貌を綴ってきました。
ここまで読んでくれた人はすごいと思います。
僕の熱狂的なファンだとしか思えません。
いつか会える日を楽しみにしています。
さて、まとめに入ります。
今回の企画はカタチとしてはTREC Studios Presentsというものでした。
と言っても僕が代表の組織なので、僕の個人的な活動の延長でもあります。
個人的には久しぶりの「共創コンテンツクリエイター」としての活動となりました。
仲間を集めて、二日間の創作活動を共にしてみて、改めて思い、考え、感じたことがあります。
それはとてもシンプルで素直なものです。
「共創って楽しいな、好きだな」
僕がクリエイターとして創造したいのは、「共作」ではありません。
「共に創る」
その機会であり、その時間であり、その体験そのものなんです。
そのついでに、二次的な産物として、素晴らしい作品が出来上がる。
いいものができればラッキー。
それでいいんです。
今回なんてまさにそれで。
僕の求めているカタチの共創コンテンツができて、とても嬉しいです。
また1つ成長できたような気もします。
こんなことをどんどんやっていきたいなーって思うんです。
そうやって人と人が繋がっていけばいいなーって思うんです。
そして僕の人生と誰かの人生が交わればいいなーって思うんです。
そうすれば僕は、自分自身を、自分の人生を、そして誰かの人生さえも、愛し続けることができる。
そう信じています。
僕の人生を愛してくれるすべての人へ、ありがとう。
この人生は決して、僕1人ではつくれないから。