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今月の1枚 April, 2021~ハンモックに揺られながら~

ハンモック。

私はハンモックに憧れを抱いている。

憧れ始めたのは、大学3年生の時WWOOFerとしてお世話なったホストの家に、吊るされているのを見た時だ。その家の子どもも、ハンモックがあることを存分に楽しんでいた。

周期的な揺れ、布に包まれた安心感、自分だけの空間、そのすべてを気に入り、寝転がらせてもらった10秒後には「これ欲しい!」と叫んでいました。

↓ハンモックを家に置いていた頃のお話はこちら
(まだ執筆中。書けたらリンクを貼ります。)


最近。

久しぶりにハンモックに揺られる経験をした。これまでに経験したハンモックとは違い、天井から吊られているものだった。

昔よく訪れていた街にあった、ハンモックカフェ。

用事があり久しぶりに訪れたその街は、改装されたお店や閉店してしまったお店もあり、あの頃とは違う姿をしていた。

淘汰されていく街の風景。


この街を訪れると懐かしさを覚えるけれど、見慣れない景色もいくつもある。この街をこの街たらしめているものは一体何なのだろう。

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どのテーブルにも違う種類のハンモックが用意されていたカフェには、ゆっくりとした時間が流れていて、私はそこで日記を書いたり、勉強したり、ぼーっとしたりしながら、気ままに過ごした。

常連さんらしきおじさまと、穏やかそうな店員さんの会話もBGMにしながら。

2~3時間くらい滞在しただろうか。オフにふさわしい、自分のための時間を、存分に確保でき、とても充実したひと時だった。


昔、この街で遊んでいた頃には、知りもしなかったそのカフェで、私はなぜが懐かしさを覚え、居心地のよさを感じたのだ。


この感覚、忘れたくないな。

無意識と共鳴するような心地よさ。家の中ではない場所で、自分の時間を充実させられたこと。

「ここにいていいんだよ」って言われている気がして、本当に嬉しかった。


この街を訪れる時は、またハンモックに揺られよう。


この街をこの街たらしめているものは、空気なのかもしれない。

柔らかくて、温かくて、受け入れてくれる、そんな空気。

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