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ウユニ塩湖での生活で学んだこと

ホットホリデーでは毎年ウユニ塩湖のツアーをしているので、
私も以前、ガイドとしてウユニで生活をしたことがあります。

ウユニと聞くと鏡張りの絶景をイメージすると思いますが、
地球の果ての何もない砂漠地帯にあるので、
住むにはちょっと不便なところです。

住んでみて、まず驚いたことは、酸素が薄いこと。

ウユニは標高が3,700mほどあり、
つまり、富士山の頂上より高い位置にあります。
スーツケースを少し引きずっただけで息が切れる、というのは、
初めての経験でした。

雨季になると停電がよくあるので、
夜に充電したはずの携帯電話が、朝起きても充電されていない、
ということも起こります。

3日間お湯が出なかったこともあり、
悲鳴をあげながら冷水のシャワーを浴びることもありました。
ちなみに、水には塩が混ざっているので、髪はパサパサになります。

そんなウユニでの生活ですが、4か月過ごしてみたら、
自分の価値観が変わったことに気が付きました。

それは、ささいなことでも幸せを感じられるようになったこと。
ウユニ塩湖での生活から得た学びです。

まず、初めて日本に帰国した時に感動したことは、
駅で階段を上り下りしても、全く息がきれないことでした。
嬉しくなって、階段を駆け上ったことを覚えています。

次に、夜にシャワーを浴びると、温度が調節できて、
温かいお湯を好きなだけ浴びられたこと。
日本はなんてテクノロジーの進んだ国なんだろうと感動しました。

酸素があって、
水に塩が混ざっていない温かいシャワーが浴びられることは、
日本にいたら当たり前のことです。
でも、世界には当たり前じゃない所もたくさんあります。

幸せの基準が低ければ低いほど、
幸せに感じられることは多くなるものなのだと学びました。

日本はとても便利な国ですが、
当たり前になりすぎると気付けないことがたくさんあります。
しかし、何もない生活をしていると、
本当に大事なことが何なのかが見えてきます。

何のために生きているのかわからなくなったら、
南米にきて原点に返ってみるのも良いでしょう。

不便なだけではなく、きっと何か得られるものがあります。

地球の裏側より さやか

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