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私はどこのサロンへ行けばよいのか
先日、知り合いの女性と「美容院探し」の話題で話すことがありました。
その女性とこの話題について話をしたのは、二度。
一度目は、今年の初めくらい。二度目は、先月。
今年の初めに話した時は、
「これまで通っていたサロンの担当者が退社されるので、新しくお店を探さなければ。」
そして二度目は
「とりあえずカラー(白髪染め)に行くことが多くなりそうだから、
カラーリング専門店を回ってみようと思って行ってみた。
だけど、その時のカラーは、何だが色落ちが早くて。安い薬とか使っているのかな?」 とのこと。
ここに美容室ユーザー(お客様)の声が凝縮しているなと感じ、
もともと美容師の自分としては気になる!! ということで、あれこれと訊いてみました。
私が気になったワードは、
①「担当者が退社したので、新しく通うお店を探さないと。」
②「色落ちが早くて。安い薬とか使っているのかな?」
①のケース、これはサロンワークをしていた時にご新規のお客様からもよく聴きました。
美容師やサロン側の目線で気になるポイントは
『退社など、スタッフがいなくなる時に、サロン内で、引継ぎするスタッフを紹介しないのだろうか?』という点。
※美容師の退社の理由や、退社の仕方にもよるかもしれませんが(-_-;)
自分自身もサロンワークを退く際、
お客様には、自分が担当させていただくことができなくなる旨、お詫び、
次の担当者を紹介させていただきたい、ということをお伝えしました。
((自分で探すから良いよ、という方もいらっしゃっいましたし、ご来店のタイミングが合わず、事後報告になってしまったこともあったと 思います。ごめんなさい🙇))
その後、引継ぎをお願いした、後輩スタッフから
「〇〇様、その後もいらしてくださっています!」 とか
「堀口さん、元気?って気にかけてくださっていました!」
と、聴くと良かった~と思いましたし、お客様とサロンの関係作りが
きちんとできたのだなと嬉しくも感じたものです。
100%の引き継ぎをすることは、なかなか難しいですが、
お客様を "どこに行けばいいのか、わからない" 状態にしてしまうのは非常に残念だと感じます。
だって、サロン選ぶのって、ものすごく大変ですから。
「引継ぎって言っても、ほかのスタッフの人、良く知らないから…。」
という言葉も耳にしますが、
これは美容師、サロン側の責任でもあり、お客様とのコミュニケーションが
希薄になっていること、サロンがお客様を「自分たちのお店にいらしてくださった」という認識で対応をしていないことの表れなので、課題であり、耳が痛いところでもあります。
もちろん、最終的にどのサロンに行くか、誰に担当してもらうのか、判断されるのはお客様です。
担当者やサロンの雰囲気、料金、メニュー内容、など様々な要素を踏まえてお店を選ばれるはずですが、指名していた担当者がいなくなる場合、お客様が次のサロンや担当者を選ぶ選択肢として、次の担当者を「提案、紹介する」のは重要なコミュニケーションなのでは?と考えます。
そして
②の「安い薬とか使っているのかな?」
これについては、美容師以外の友人からもよく質問されます。
いやいや、薬剤の問題だけでもないだろうなと思い、その女性に詳しく話を聴いてみると
・カラーの放置タイムはたぶん30分くらいだと思う (適正タイム!)
・シャンプーが機械式だった(作業効率化のためのオートシャンプー)
・シャンプー台に移動して、すぐに機械をセットされてそのままシャンプーした(人の手は介入せず、乳化がされていない!! → ここが良くない!)
とのこと。
私はその女性に
・カラーの色持ちの要因に「乳化」が関わることを話し、その工程があるかないかで色持ちが変わること、場合によってはカラー後に頭皮がかゆくなってしまったりすることもあるということ。
・サロンを選ぶときに、技術工程を説明し、施術してくれるサロンを選ぶのが良いということを伝えました。
その女性から
「これまでにそういう話をしてもらったことがないし、誰も教えてくれないから、知らないことばっかり!」
「サロンを選ぶときに、そういった基準はわかりにくいし、素人にはわからないのよね。」
とありました。
私も美容業界の人間として、なんだかいろいろ至らないことが多くてごめんなさい、という気分で話をしていましたが、この女性の言葉に、
選ばれる美容師、サロンのヒントが詰まっているなと感じます。
①②の話題から、それぞれに、お客様目線の美容室探しの大変さ。
お客様にとって、美容師やサロン側の当たり前は当たり前ではないこと。 それをきちんとお伝えできていないことや美容室側の課題、が見えてきます。
こういったお客様の「声」は、お客様から直接、美容師やサロン側に伝わることも少ないのが現状で、お客様は不満や不安を口にすることなく、サロンを離れてしまうことの方が多いのではないでしょうか。
何より、これだけ美容室があるのに「美容室難民」という言葉は
増やしたくないなと感じるところです。
世の中には「私はどこのお店に行けばよいのか?」と 悩む方、悩んでいる方は意外と多いかもしれません。
その2
Aya Horiguchi
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