「まずはやってみることが大事!」
どんな技術があるのかを知る
大学院に通っていた当時、美容技術に関する授業がありました。
美容ビジネスというと、幅は広く、美容室事業以外の分野に進む学生も多く、技術者の経験がない人も多いのですが、 美容技術全般に触れ、知る、理解するための必修科目でした。
カットやヘアアレンジ、まつ毛エクステなど、 美容の技術の理論を知り、相モデル(二人組での練習)で、施術体験をすることもありました。
花嫁の和装の着付け、洋装(ドレス) のヘアメイクを展示してくださったこともあり、クラスメイトの留学生達は、着付けをするところを初めて見た!など興味深々でした。
まずはチャレンジすること
授業では、実際にウィッグを使って技術を行うこともありました。
クラスメイトの中には、私以外にも韓国出身の美容師さんもいましたが、ウィッグに触れることが初めて、という人がほとんどです。
これまでやったことがない美容技術に対して、 興味を持つ人もいれば、緊張するという人もいます。
また、言われたとおりに忠実に再現しよう! と取り組む人、とりあえずやってみよう!と自由に取り掛かる人、いろいろです。
担当の先生から
「まずはやってみる。やってみて、楽しいとか、難しいとか、その時々で感じることが大事。 はじめから上手くやろうとか、経験者だから上手くやらなくちゃいけない、ということを気にすることはない!」
間違えたり、失敗したとしても、そこから学ぶことがある。楽しみながらやることの大切さを 教えていただきました。
実際に、初めは「できない。」「わからない。」と話していたクラスメイト達も、やってみたら 「楽しかった」と嬉しそうにしていたのが印象的でした。
ご縁に感謝
この授業の担当の先生とは、20数年ぶりの再会でした。
私が美容学校生の時に課外授業で、教えていただいた美容師の方です。
世界の技術コンテストに出場されていたり、 その後もコンテストの審査や指導されることも多く、活躍されているのですが、 20年以上経っての再会には、ご縁があるのだなと感じます。
気さくで、柔軟性に溢れるステキな先生です。
『 技術には、色々なやり方がある。 発想を自由にして、色々なことを吸収しながら、先に進めば良い。 そのためには、 まず、手を動かしてみることが大事! 何もやらずにいるよりも、やってみてから、 考えたり、修正すれば良い。』
そのフットワークの軽さ、 物事への取り組みは、これからの時代にますます必要な気がします。
Aya Horiguchi