現場経験者だからできること
「教科書に書いていないこと」を伝える
美容学校の授業で 「お客様が美容院を変える理由」について、 話をしたことがあります。
Be:care アンケート調査 対象:全国 20代~40代 女性 333人 (複数回答) より抜粋 「通っていたサロンを変えた理由」
担当美容師の技術に不満 61.1% サロンの接客、設備に不満 37% 他に行きたいサロンができた 35.2% 引越、職場の移動など距離の問題 18.5%
美容学生の反応はどうなのだろうか?とも考えましたが、私個人の見解だけではなく、「お客様」が思っていること、感じていることを知ってもらうこと。また、私が過去に経験した「お客様」から頂いたご指摘や注意などの事例も伝え、だから美容従事者として必要なことはどういうことか。を伝えました。
「お客様が、お店を変える理由や選ぶ理由が、 自分の考える理由と全然違っていたので驚いた。」
特に、スタッフの言動(接客)が気になってお店を変える人がいるということに
「もし、自分の接客が原因になったとしたら、 お客様に対して失礼なこと。お店にも迷惑をかけることになる。自分が美容師として選んでもらえる様に、人間性を磨きたい。」(涙)と感じた学生もいました。
まだ社会に出ていない学生に、どこまで理解してもらえるか? 容易ではないですか、働くようになった時に、 「あ、なんか聞いた。こういうの。」 と少しでも覚えていてくれたら、ギャップを埋められるのではないかと考えます。
サロン側が、気を付けた方が良いこと
「サロンに行ったとき、美容学校生と言ったら、それまで丁寧語だったのに、急に上から目線な感じ、タメ口で話をされた。」
「初めて会った美容師さんに、下の名前でちゃん付けされて、ひきました。」
これは学生が「サロンでされた嫌な対応。」 リアルな意見です。
こんなこと、まだあるのか。と、ちょっと残念な気持ちも湧きました。 (学生だけでなく、お客様にもNGです!)
これから美容業界に入ってくる人たち、もしかしたらそのサロンに入社したいと思っていたかもしれない、貴重な美容従事者の卵たちの気持ちが、一気に冷めてしまっているかもしれません。
技術や知識、接客力を身につけ、人間性の大切さを問われる業界で、入り口の時点で、学生の気持ちが離れてしまっては元も子もない。
変に気を遣って、ペコペコする必要は無いですが、社会人としての対応を学生も見ていることは忘れないでくださいね。
悪いギャップは減らしたい
私は常任の教師ではなく、外部講師という立場で「ヘッドスパ」の授業を担当しています。
美容学生には、技術や理論だけでなく、 美容業界の現状をしってもらい、 美容師になってみてから 「なんか想像していたのと違う。」 というギャップをできるだけ、減らしたい。 と考えています。
早期の離職率の高さは、ほかの業種の方からもよく驚かれますが、その理由の一つは、 学生時代と社会人になってからのギャップです。
業界に入る前から変に先入観を植え付けるのも良いとは思いません。
"お客様の意見" "私自身が経験してきたこと" を伝え、 "こういう側面がある" "こんなに素敵なこともある" 一方的ではなく、多角的に物事を捉える力をつけるお手伝いができたら。と考えます。
人生の半分以上を美容業界にいる人間として出来ることを!
Aya Horiguchi
https://ayahori1181.wixsite.com/website
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