美容師さんは誰にカットしてもらうんですか?
「先輩の髪をカットをするのは緊張します」
と、言われたことのある美容師さんは、 世の中に多いのでは?
後輩からすれば、緊張!!しかないですが、 頼む先輩側からすると、そんなに緊張することないのに。という心境でしょうか。
同業者なだけに、 〇〇さんはめちゃくちゃ、こだわりがありそうだから緊張する、とか。 カット中に注意されそう、とか。 構えてしまうことも多いようです。
相互理解? 歩くヘアカタログ?
一番初めに勤めたサロンで、 先輩から 「次はこんな髪型にしよう!」とか 「このスタイルを切ってみたいから、今度、切らせて!」 と声をかけもらったり、 先生のカットやパーマをさせてもらうことも 頻繁にあったので、先輩や後輩の髪を切ることは、それほど緊張するものでもないなと思っていました。
初めからそうであれば、頼む、頼まれるのは楽しくもあり、ハードルも高くありません。
そして、お互いをよく知ることになります。 ○○さんはこんなスタイルが好み、 ☆☆さんはこのスタイルが得意、 など。勉強にもなり、相互理解も深まります。
また、美容師のヘアスタイルは 「○○さんのような色にしたいです。」 「向こうでカットしている〇〇さんみたいな感じがいいです。」 と、お客様にとってヘアカタログにもなります。
お客様は、スタッフの髪形をよくみているので、ちょっとした変化に気付き、声をかけられることもしばしばあります。
コミュニケーションのきっかけにもなり、 「歩くヘアカタログ」ということで、サロンの 看板でもあります。
タイミングやご縁もある
ここ最近、定期的に先輩美容師のカットをさせてもらうことがあり、程よい緊張感に包まれることがあります。
以前から親しくさせていただいる美容師さん。 初めて切らせてもらった時は若干、緊張しました(汗)
ご本人曰く、
髪質的に、セニング(すきバサミ)を使ってほしくない、といった理由などから、 人に伝えるのが億劫に感じることもあり、たまに自分で切ったりしていたそうです。 自分でカラーもしちゃう!とのことですが (私もよくやるので、気持ちはわかります。) やはり、カットは、人にお願いしたほうがよいと思ったそうです。
たまたま、切らせていただいて、フィーリングがあったのだと思います。 とても喜んでくださって以来、定期的にカットさせてもらっていますが、その度に程よい緊張感を感じるわけです。
美容師も行きつけ、かかりつけのサロンや美容師を見つけるのは、ご縁だなと思います。
Aya Horiguchi