異文化の「髪」にまつわる話
モスリマから聞かせてもらった髪や頭皮にまつわる慣習
日本人モスリマ(イスラム教徒の女性)から、 モスリムが子供の頃から行う、髪にまつわる慣習を教えてもらいました。
○産後(生まれて)7日で、男女関係なく、赤ちゃんの髪の毛を剃髪する。
→ちびっ子たちは、男の子も女の子もみんな坊主頭にする。お腹から持ってきた毛は一度、全部剃ってしまうのが慣習。 確か、彼女の長女が生まれたばかりの頃、坊主頭だった記憶があります。 (それはそれでカワイイ♪)
○女の子、女性は髪の毛はおさげ(三つ編み)にしておく。毛先を切る(揃えるくらい)以外は、伸ばし続けるのが慣習。
○男性は、肩に髪がついたらNG🙅♂️ 切らなければならない。 頭皮はオリーブオイルで濡らすくらいたっぷり、オイリングする。 そして、頭は布で覆う。もしくは、つばの無い帽子(トピというそうです)を被る。
○顎髭にも櫛(くし)を入れてオイリングをし、まつげや眉毛にもオイルを塗る。 オイルケアを欠かさないそうです。 (ただし、あくまで慣習であり強制ではないので、やるか、やらないかは本人次第だとか)
モスリマの方々はヒジャブ(覆う物)🧕で、 頭や髪の毛を覆っていますが、宗教の教えとしての意味合いの中に、「保護する」ことも含まれるそうです。
日本でも、夏場は特に紫外線による日焼けを防ぐために日傘をさしたり、帽子をかぶったりしますよね。 ヒジャブで髪や頭皮、肌を紫外線から守るということに納得、です。
日本では
赤ちゃんの髪の毛(産毛)で、筆を作る人も多いですよね。 私の仲の良い後輩も、娘の髪の毛で筆をつくる!と、もうすぐ1歳になる娘さんの髪を張り切って伸ばしています。
サロンに在籍していたころ、何度かお客様から、「筆をつくるので、子供の髪を切ってほしい。」とリクエストをいただいたことがありました。
記念に、という意味や 「頭脳明晰でありますように」とか 「健やかに成長するように」という祈願の意味合いもあるとか。
それぞれの文化、風習、慣習によって、髪を扱う方法は違います。
ですが 、
剃ることも、守ることも、筆にすることも、 髪の役割や、髪に宿るエネルギーを感じて大切にケアするというのは、同じなのだな考えたりします。
髪・頭皮って、知るほど、奥深くて、面白い。
Aya Horiguchi