見出し画像

日記〻発売されるべき日に発売される本

3日坊主でも大丈夫、3日間で区切る日記をつづける。

1月4日(土)
今年はじめて蟹ブックスに行き、『暗闇に手をひらく』を購入した。
お店でそっと開くと美しいメッセージとサインが万年筆で描かれており、ドキドキとして即購入を決めて読むのがたのしみ。
いつも行く古着屋を順ぐり回ってからホットヨガ初め。インストラクターの方の声の強弱やテンポがすごく合っていてやっぱりスタジオ変更してよかった。
惰性で開いてしまった環境をどんどん閉じて別の場所に開いていくぞの気持ちでレッスンを終えて、315歩で小杉湯に到着して疲れを癒す最高。
一昨日一緒に日本酒風呂に入った方とまた再開して会釈できたのがうれしい。
早い時間だからか小さいひとがたくさんいて自由奔放でかわいかった。水風呂に入りながら「ずっとはいってたらあったかくなるよ〜」と教えてくれて元気な子。水風呂の先輩だぁ。
帰り際にバイバイしてくれたのもうれしかったな。
小杉湯という場所の魅力をまた味わってしまい、すみっコぐらしのあれが水鉄砲だったと今日はじめて知った。みんなで入るからわかること。
番頭さんに「おやすみなさい」を言って阿佐ヶ谷まで歩き、そこからバスで揺れて帰っていい日だった。


1月5日(日)
お風呂の中で『暗闇に手をひらく』を読む。
詩集は余白も含めてことばのリズムや温度がたもたれている気がしてドッグイヤーをためらい、P12、P23、P29、P46、P65、P77、P127にグレーのふせんをつけた。
1回目を読み終え、二〇二五年一月一日 初版第一刷発行の文字を眺めて胸が熱くなる。
世の中には発売されるべき日に発売される本がある。
お風呂を出て夕方に買っておいたETVOSのヘアブラシで頭皮をわしわしとマッサージし、すっきりした。「MEGUMIさん愛用!」のPOPに惑わされずに自分で選んだんだ、えっへんと思ってにやりとした。


1月6日(月)
悪い夢を見たけど起きたら一瞬で忘れた。
いつもの時間に無事に家を出て社会人をはじめる。
宇多田ヒカルの『BADモード』から星野源の『アイデア』が今朝のBGM。
心臓マッサージ的ドラムで心が駆け出して気分よく出勤。
会社につき、そっと声をかけてくれる人もいてあたたかい。年末からずっと、声をかけてくれるやさしさと。何も言わずにそっと見守ってくれるやさしさの両方を感じている。
仲良しの同僚とランチでOichiに行ってステーキライスを食べた。お互いの年末年始のことをぽつぽつ話して元気が出た。
「ティファールはそこにあるんだから」

いいなと思ったら応援しよう!