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少年少女

 2021年度は、ほとんどの団体・チーム・法人が練習や試合の延期、中止を余儀なくされて、自分たちのやりたいことを満足にできない日々が淡々と流れていくのが、もどかしいです。

 それでも、子供たちは今日も楽しくサッカーをしています。ボールがあればドリブルをし、シュートをゴールにぶち込み、パスの精度が日に日に上達している。

それはお世辞でも、おべっかでも、空気を読んだりとかもなく、
目で見たものが真実。感じたことがすべて。
そうやって、体験できた選手たちは確実に成長すると信じてます。

『コーチ!真っすぐ蹴れない!』

『コーチ!うまく走れない!』

『コーチ!できない!』

 できないことをこんなに自信もって言える元気があるのは、
願ってもないことです。笑
いつだったか、指導者とは無縁の仕事関係者とサッカー好きが高じて会話に華が咲いたときのことを思い出しました。

『うまいやつには敵わない』

『うまくて楽しくやってるやつにはもっと敵わない』

2つ目の文章で思いつく選手はいるでしょうか?

マルセロ、ロナウジーニョ、カンテ、乾貴士、パクチソン……

今すぐに思いつくのは彼らでした!
皆さんは誰が思い浮かびましたか?

プロでも社会人でも高校生、中学生、友人、ライバル…
彼らは共通して、成功した時も失敗した時でもサッカーをしているときは、ほとんど笑っているんではないでしょうか?
もちろん常に笑ってサッカーしろ。ではない。

 それでも上手くなることを目標にしている人たちは、上手くなる前に『サッカーは楽しい』と心底感じていることに間違いありません。私もその一人です。決して、プロや一流選手たちに肩を並べるような技巧は持ち合わせていませんが、練習だろうと試合だろうとサッカーをしている時間は誰よりも楽しくプレーができる自信があります。

子供たちはどうだろうか…
べらぼうに上手な子たちは強いクラブチームで活躍して、また新しい刺激をもらい次のステップを体感している。
それを地域の団体やクラブはそういった選手を育てられないのでしょうか。
『プロサッカー選手になりたい!』と思っている子たち。
『サッカーを楽しみたい!』と思っている子たち。
さまざまなモチベーションが混在するなかで、何に対して楽しいと思ってサッカーをしているのでしょうか。
いつもサッカーが好きと公言してる子たちに聞いています。

『サッカーの楽しさって何?』

『サッカーしてて一番楽しいときってどんなとき?』

ぜひ、聞いてみてほしい。

大人たちはどうでしょうか…
上達の足踏みを”伸び悩み”と判断するのも”成長途中”と判断するのも我われ指導者の発言や行動次第で決まってしまいます。
各地域でも指導者の質に差があるのは、技術的な面だけではないです。
大人たちが子供たちと一緒にサッカーを楽しむ。上手な子たちは、勝手に上達するのではありません。心の変化や身体の変化に気づいて、その変化に順応しようとします。その手助けができたら、私たちもきっと選手たちと共に成長できるのではないでしょうか。

子供たちにばかり、
努力をさせてしまわないように。
私たちも選手たちに負けないよう
努力してサッカーを全力で楽しみましょう!


higashiseto.

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