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Eureka! (1) ~感情と記憶の関係

私は教育のプロ、学習のプロとしての経験はありません。
ゴリゴリのインベストメントバンカーとしてのキャリアを歩んできました。
人生の波を楽しく乗りこなすためには、大きな波を乗りこなすためにはどんなことが必要なのか、自分の経験から帰納法的に得た教訓を、MBAの経営学理論に当て嵌めてフレームワーク化したのが「Eureka!メソッド」です。

Eureka!とは、アルキメデスの言葉で、見つけた!と訳されますが、私はこれを「そういうことか!」と訳しています。
意味はわからないけれど、テストに出ると先生がいうから仕方なく取り敢えず書いてある言葉をただただ覚える。
こんな苦痛(外的圧力)を減らす方法はビジネス論的には内製化があります。
濃い霧の中で何も見えない不安感。
霧が晴れてくっきりと景色が見えたときの爽快感。
学校で無理やり覚えさせられてきたことの根拠と、それを使うとどんなにいいことが社会に出てからあるのか、と繋ぎ合わせることで、「なんだ!そういうことだったのか!」と思えれば、そんな経験を積み重ねれば、勉強は苦行ではなく楽しみになります。
楽しくなれば子供たちは勝手に勉強するようになります。
というコンセプトの学習方法を主張しています。

自分の経験から帰納法的に教訓を導き出しているので、これらの手法が果たして効果的なのかまだ自信がありません。今現在アカデミアに所属していないので実験検証するサンプルを持ちえません。したがってビクビクしながらやってるんですが、ネットやテレビで自分の主張と同じベクトルの記事、ドラマのシーンなどを見ると心強く感じます。

10年以上前、メガバンクから投資銀行の営業企画部の課長に出向していたときは共感した「ドラゴン桜」を部下の必修図書にしたことがあります。

さて前置きが長くなりました。

タイトルですが、私は、感情の起伏が大きいものほど記憶には残ることに着目しました。
これは、従兄と会う度に、(もう30年も前に)彼がニューヨークに(一生に一度きりの)視察旅行に来たとき、世界金融センター(世界貿易センターの向かい)のウィンターガーデンに行って感動したこと、実はその当時私はその35階で働いていたのに従兄は知らずに素通りしていたこと、知っていたらご馳走してもらったのに!と彼は必ず話します。
30年前のその光景を詳らかに覚えています。
多分、彼は1カ月前の土曜の食事のことは覚えていないでしょう。

このような事象は数多あると思います。一生に一度、ものすごく感動したことはいつまでも覚えています。
つまりは感情の起伏を大きくすると勉強を楽にすると帰納しました。

ところが、塾で子どもたちを観察すると、学校(地方の公立の普通の学校)では逆のことが行われています。
「理由は聞くな!いいから覚えろ!」
要約するとこうなると思われる教育です。
これだと「学校で習ったことは社会で役に立たない」とかいう主張になってしまうのではないかと思います。(まぁだいたいこういうことを言う人は授業中他のことをしていて上の空なのでそんなに習ってすらいないんですけどw)

「学校の先生何言ってるかわかんない!」と憤慨して塾に来るお子さんは私にはお誂え向きのクライアントとなります。
「なぁんだ!そういうことだったのか!勉強おもしろい!」となってくれることが多いんです。

「理由は聞くな!いいから覚えろ!」は、つまり「質問はするな。大人しく静かに聞いてろ。」と同義であり、下を向いてじっと授業が終わるのを待つことも先生の指示に従っているように思えてしまいます。少なくとも多くのフツーの生徒はそう解釈しています。

何言ってるんだかわからなくても下向いて我慢してればいい。指されて答えられないのは怖いから感情は殺す。イヤなことがあってもやり過ごすためには鈍感になる必要がある。

これって逆だと思うんですよ。感情の起伏があった方が記憶はしやすいんだから。

と思っているんですが、それを補強するシーンが、アンメットというドラマの中にありました。杉咲花ちゃんが海馬を損傷した脳外科医という設定で、短期記憶ができないんですけど、そこで脳外科医の三瓶が言うんです。「強く心が動かされれば心が覚えている」と。

脳の構造の話とかちょいちょい読むことはありますが、真剣に読んだことはありません。ぜんぜん覚えてません。今回初めて認識しました。

そこで恒例のAIに聞いてみました。Youが私です。

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You

あるドラマを見て、海馬が損傷して短期の記憶が残らない人でも、強く心が動かされれば心が覚えているというシーンがあったんだけど、それホント?

ChatGPT

そのドラマのシーンには実際の心理学と神経科学の一部の考え方が反映されている可能性があります。特に、記憶に関する研究では、感情的な出来事が記憶に強く影響を与えることが確認されています。

海馬は新しい記憶の形成に関与している脳の一部ですが、損傷を受けると、特に新しい情報を記憶することが難しくなります。これは一般的に「健忘症」と呼ばれる症状です。しかし、感情的な強度が高い記憶は、他の脳の部分も活動して記憶の形成に関与するため、海馬が損傷しても部分的に覚えていることができることがあります。

この現象は、脳が感情を処理する際に、特に扁桃体という部位が活動することと関連しています。扁桃体は感情反応に重要な役割を担い、特に恐怖や喜びなどの強い感情的体験は、損傷した海馬を回避して記憶されることがあります。

したがって、感情が強く結びついた出来事は、他のより日常的な出来事よりも記憶に残りやすいとされています。これは、感情的な記憶が多くの場合、より長く、より詳細に記憶されることを意味します。ただし、このプロセスは個人差があり、損傷の程度やその人の感情の処理の仕方によって変わることがあります。

You

では勉強のような場合も海馬が主に使われるということ?

ChatGPT

はい、正確にはそうです。勉強や学習活動においては、海馬が非常に重要な役割を果たします。海馬は新しい情報の記憶とその記憶の長期記憶への移行に中心的な役割を担っています。特に学習に関連するプロセスでは、以下のような機能が関与します:

  1. 情報の一時的保持:海馬は新しい情報を一時的に保持し、その情報が重要であるかどうかを評価する役割を持っています。これにより、学習中に得られた知識が短期記憶として蓄積されます。

  2. 記憶の整理と保存:学習した情報は、短期記憶から長期記憶へと移行する過程で、海馬によって整理されます。この過程は、睡眠中などに特に活発に行われることが知られています。海馬は情報を整理し、それを脳の他の部分(特に大脳皮質)へと移行させ、長期記憶として保存されるよう手助けします。

  3. 連想記憶の形成:海馬はまた、異なる情報間の関連を見つけ出し、それらを結びつけることも行います。これにより、一つの情報が別の記憶を呼び起こす「連想記憶」が可能になります。

したがって、勉強や学習を効果的に行うためには、海馬の健康を保つことが重要です。適切な休息、栄養、定期的な運動などが推奨されます。また、学習内容を繰り返し復習することで、海馬が情報を長期記憶へと効率的に移行させる手助けをすることができます。

You

つまり、抑圧して強制的に勉強させるより、言いたいことを言える環境の方が勉強はしやすいと言える?

ChatGPT

はい、その通りです。学習においては、抑圧的で強制的な環境よりも、自由で開放的な環境の方が効果的とされています。この理由にはいくつかの心理学的、神経科学的な根拠があります:

  1. ストレスの軽減:抑圧的な環境はストレスを引き起こすことが多く、ストレスは記憶の形成と保持に悪影響を与えることが知られています。一方で、安心して意見を言える環境はストレスを軽減し、学習に集中できる状態を作り出します。

  2. モチベーションの向上:学習者が自分の意見を表現できる環境は、自主性と所有感を促進します。これは学習への内発的モチベーションを高め、より深い学びへとつながります。

  3. クリエイティブな思考の促進:言いたいことを自由に言える環境は、新しいアイデアや思考の探求を奨励します。これは問題解決能力や創造性の発展に寄与し、学習内容の理解を深めます。

  4. 社会的な学習の利点:意見を自由に交換できる環境は、ピアラーニング(仲間同士の学び)や協力的学習を促進します。これにより、異なる視点からの理解や、知識のより良い整合が可能になります。

したがって、学習者が自己表現を行いやすく、安心して学べる環境を整えることは、教育の効果を最大化するために非常に重要です。このような環境は、知識の定着だけでなく、学習者の全般的な精神的、感情的健康にも良い影響を与えます。

You
感情の起伏を抑圧せずなるべく大きく表現できるような環境で、感情の部分、想像なども使うと海馬以外に偏桃体も使った記憶の定着ができるのか?という質問です。

ChatGPT

はい、その通りです。勉強や学習の際に感情や想像力を積極的に取り入れることで、記憶の定着を助けることが可能です。これは「感情的な強化」とも呼ばれる現象で、記憶が扁桃体と海馬によって強化されるプロセスです。

感情と学習の関係

感情が関与すると、記憶はより強固になります。これは扁桃体が活動を強化し、特に感情的に充電された情報を処理する際に重要な役割を果たすためです。感情的な経験は、扁桃体を刺激し、海馬と連携してその情報を長期記憶に効果的に保存するのを助けます。

想像力の活用

想像力を使うことも、情報の記憶に有効です。物語を作る、情報に個人的な意味を付け加える、または学んでいる内容をビジュアルイメージに変換するなどの方法がこれに該当します。このような活動は、右脳の活動を刺激し、情報をより多面的に理解するのに役立ちます。

実用的な応用

  • 感情を結びつける: 学習内容に個人的な感情的な体験や意味を結び付けることで、記憶の定着を助けます。たとえば、歴史の授業で感動的または衝撃的な出来事に焦点を当てることがこれに該当します。

  • ストーリーテリング: 学習内容を物語の形にして覚えることで、情報が記憶に残りやすくなります。物語は感情的な要素と連続性が記憶の手助けをするからです。

  • ビジュアライゼーション: 複雑な情報を図やイメージで表現することで、抽象的な概念も理解しやすくなります。ビジュアルは感情的な反応を引き出すことが多く、記憶の定着に役立ちます。

結論

したがって、学習環境が感情の表現を促し、想像力を活用するように整えられている場合、記憶の形成と保持においてより効果的です。これは海馬だけでなく、扁桃体など他の脳領域も使用することを意味し、結果としてより豊かで持続的な学習経験を生み出します。

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教育のプロの方からすると当たり前のことなのかもしれませんが、私はこの考え方には自分の経験から得た教訓として辿り着きました。
それは、「学校で習った社会で役に立たない」情報を役に立つ情報にする能力です。
これを私は「演繹と帰納のアコーディオン」と呼んでいます。
アコーディオンをうまく演奏できるようにするためには
「アリの目、タカの目」が必要であり、それを
「羽の生えた想像力」(これは最近NHKのアニメでもやってる烏作家の従姪からのパクリですが)
が必要になります。

ではそんなスキルを身に着けさせるためにはどんな環境が必要か、というのを考えたのがEureka!メソッドです。
笑っちゃうくらMBA理論にハマります。




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