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思い出が詰まった財布を再生!クラフターが語る修復の物語

このブログを綴っているのが2025年1/23・・・ワン・ツー・スリーと駆け上がっていきたいですね♪


レザーはエイジング、心はアンチエイジング♪
手仕事が生み出す”美”と”機能”を兼ね備えた
”唯一無二”のROCK系レザーアイテムを提供する
Bobby Art Leather®︎[ボビーアートレザー®︎]代表
レザーアートクリエイター
照下”Bobby”稔(テルシタ”ボビー”ミノル)です♪ 

【お客さまの思い出が詰まった財布を再生】

当時、お客さまが頑張って購入された伝説のブランド “Water Ground”の長財布・・・
とても大切に使ってきたんだなぁって現物を触ってみて伝わりました。
2025年は巳年ということもあり、もう一度つかっていきたいという思いで蛇革の貼り替えをさせていただきました。

【修理前の状態:長年の相棒の姿】

長年の経年変化で赤染めの蛇革が擦れてしまっていました。そこでお客さまからお預かりしているGOLDのパイソンに貼り替えることにしました。

リペア前の様子

オットセイやアザラシ系のシールスキンの状態は程よい経年変化を遂げてますね。
外周の革紐も取り替えることにしました。

内装部分はそのまま使えますね。

【修復への挑戦:こだわり】

修理にあたり、最初に革紐を解く作業から入りました。
いよいよ内部へアクセス!ボビーアートレザーが手掛けた作品ではないので未知の領域です。

挟まっている箇所を剥がしていくとベッタリと糊が塗られた厚紙が!十字架のインレイにアクセスするために縫い糸を取り除いていきました。

ひたすらべたつきとの戦い!穴を傷つけないように地道な作業が続きます・・・
縫い糸を外し終えて、さらに深層部へ辿り着きました。

こういう仕組みになっていたのか!想像よりも手が込んだ仕様なので
思ってたより大変な作業になりそうだなぁって思い、頭の中で貼り替えのシュミレーションを何度も描きました。

ようやく分離完了!べたつきとの戦いはこの後もずっと続くのでした・・・
もとのデザインを活かすために、貼り替えたレザー以外は再度パーツを同じ位置に取り付けて貼り合わせました。

新たに貼り替えた後、シールスキンのミシン穴を見極めながら、ひとつずつキリで穴をあけていきます。傷つけないよう慎重に進めていきました。

貼り替えた新しい蛇革にも同じ位置に穴を開けて再び針を通すのは結構大変な作業でした。
縫い終わった後に内装のレザーを貼り合わせ、外周を鹿革の革紐で編み直しました。

【完成後の変化:新たに生まれ変わった姿】


十字架がGOLDで復活!手縫いの糸のステッチもアクセントが効いてますね。 シールスキンもラナパーで磨いていい感じに深みが増した様子です。

*他の写真など詳細はHPのブログ記事をご覧ください♪

【財布の修理で得られる価値とは】

頑張って手に入れたレザーやシルバーアイテムは特別な想いが込められていると思います。
特に革小物は季節を問わず傍らで共に人生の時間を共有してくれる存在です。
今回の修理のように、劣化した蛇革を新たに貼り替えるだけで、新品よりも深みや存在感のある姿に甦るのです。これまで共に過ごしてきた時間と更にフレッシュな気持ちで再び想い出に残る時間を過ごすことができるのです。そこに大きな価値があると信じています。

【大切な思い出を未来へ繋ぐ修理の魅力】

この記事の締めくくりとして、修理を通じて伝えたいメッセージを綴ってみようと思います。
ボビーアートレザーの作品についていつも書いてきたことなのですが、『将来自分の子供や孫が奪い合いになるくらいカッコいい革製品を残しておきたい』・・・そういう想いでレザー作品を作り続けてきました。もちろんこの先もずっと変わらぬ想いでレザー作品を届けてまいります。
今回の修理のことも同じです。手を入れて使い続けていけば大切な思い出を未来へ繋いでいけるのです。それがエイジングされたレザーの魅力なのです。時を巻き戻すような新品同様にすることはできないけれど、ほつれた糸や革紐をクラフターが新たに差し替えることで、また共に未来に向かっていけるのです。長く愛され続けるレザーって本当にかっこいい!

それではステキなレザーライフを!
Bobby Art Leather for Japan for Everyone !
Love & Peace★Love & Music★Love & Leather

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ボビーアートレザー®︎ 代表クリエイター照下”Bobby”稔
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