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本を...本を読め..畜生ども

やがてこの世を去らねばならぬ危機に到達致居候故、小生はむしろ喜んでこの超畜生道に堕落しつつある地球の表面より消え失せることを歓迎致居候

桐生悠々「畜生道の地球」

岸田文雄から石破茂に代わり、村上誠一郎が大臣に任命されるという謎の内閣人事が強行された。村上誠一郎は、自ら「自民党ひとり良識派」という著書を出版し、ガースーの日本学術会議任命拒否問題について「学問への畏敬の念を持つべきだ」とガースーを批判するなど、自民党内でも異色の存在である。果てには、わー国聖帝に対する侮辱と見なされる発言をして、聖帝侮辱罪により謹慎処分を受けたこともあり、なかなか見所のある政治家である。何しろ、村上誠一郎は筑附から東大を経て、政治家エリートの道を歩んできたため、近年の非東大出身のわけのわからない首相を見ると、呆れていたのであろう。(宮澤喜一「岸さんのお孫さんの学部はどちらですか?セイケイ…?あぁ、早稲田ですか(笑)」)
一方、石破茂は、彼のブログを読む限り、かなりの読書家のようだ。彼はブログで、超党派で構成される石橋湛山研究会に参加していることを明かしている。

昨日、超党派の議員による「石橋湛山研究会」が発足し、湛山の経済論評の英訳を進めておられるアメリカ人実業家・リチャード・ダイク氏の記念講演を拝聴しました。同氏は毎朝5時から8時までを湛山の論評を読むことに費やすと言っておられ、全集を揃えながらほとんど読んでいない自分を大いに恥じたことでした。石橋内閣はわずか65日の短命政権でしたが、保坂正康氏は石橋政権を「最短の在任、最大の業績」と評しておられます(「石橋湛山の65日」東洋経済新報社刊・2021年)。日米・日露・日中関係が新たな局面を迎え、政党政治や民主主義が問い直されている今、「保守主義の本質は思想ではなく寛容である」と説き、「小日本主義」を唱えた気骨のリベラリスト、石橋湛山に学ぶべきことは多いと思います。(石破茂ブログ 北朝鮮による衛生打ち上げなど)

http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-dcf3a3.html

石橋湛山の思想は「小日本主義」(シャオリーベン!?)と呼ばれ、日本が拡大路線を放棄し、島に引きこもり自立した国家を作り上げることを目指したものだ。さらに、湛山はGHQと一誌交え、GHQに駐留費を削減させるなど、気概を持って行動した政治家でもあった。石破茂が湛山を研究しているのであれば、不平等条約である日米地位協定の改定に取り組んでもらいたいものだ。(因みに、山本章子著『日米地位協定—在日米軍と「同盟」の70年』(中公文庫)は石橋湛山賞を受賞している。)

転売価格になってる….


雑記


某PhDを勇退してからというもの、特にこれといって変わった出来事もなく、日々が単調に過ぎていく。あまりの単調さに、退屈さが全身に染み渡るよう。基本的に昼夜が逆転した生活を送りながら、時折10キロの散歩に出たり、ケトルベルを振って筋トレをしたり、活字を目で追ったり、または、米帝の企業に労働力を差し出して日銭を稼いでいる。そんな日々の中、ふと梅崎春生もこんな暮らしをしていたのだろうかと考える。昨今は、彼の時代よりも、不自由きわまりないだろう。その息苦しさに喟然と嘆息する。

気分転換に、久しぶりに映画館に足を運んだ。最後に映画館へ赴いたのは『Princess Principal 第3章』を新宿で見た時である。散歩がてらレインボーブリッジを渡り、お台場まで足を伸ばした。幼い頃は家族や友人とよく訪れたお台場も、高校に入ってからはすっかり縁遠くなった場所だ。かつてなかったダイバーシティが建ち、アクアシティのSony専門店が姿を消していることに時の流れを感じ、廃れてしまった埋め立て地を歩きながら、もう歳だなあと若かりし頃に憧憬を抱いた。平日だからか、アクアシティは閑散としていて、免税店で買い物をする外国人が目立つ程度であった。

さて、今回見に来た映画は「犯罪都市4」(『Roundup: The Punishment』)である。マ・ドンソク主演のこのシリーズは韓国映画を代表する勧善懲悪のバイオレンスアクション映画であり、今回も期待通りの展開だった。物語はアジア各国を舞台に、ヤクザやチンピラなどの反社会的勢力を、マ・ドンソク演じる刑事が暴力でもって制圧していく。彼のアクションは圧倒的で、今回も激しい戦いが繰り広げられた。
 反社側は毎回、ナイフや斧、マチェットなどの物理的な武器を用いて襲いかかるため、首から鮮血が飛び散り、指が切り落とされ、骨が折れるなど、生々しい描写が多い。銃器を使わず、己の肉体で優劣を決するところが、このシリーズの魅力である。米帝映画のように、すぐに銃を放つ臆病者とは一線を画す文化が、ここにはあるのだ。
 韓国、ベトナム、日本に続いて、今回はフィリピンが舞台であった。元傭兵でオンラインカジノを経営する反社が登場し、彼の姿はどことなく武井壮を彷彿とさせた。今回の敵はこれまでの中でも手強く、シリーズ最強クラスの印象を受けた。


入場特典

最近、数理統計の勉強を再開したんだが、結構面白いね。Chat GPTのおかげでRやらpythonやらのコーディングは問題ないし、検定法の歴史背景とか基礎的な意味論とかを学ぶと巷のデータサイエンスがいかに偽物であるか理解できる。世の中は偽物ばっかでそんな世界で本物を求めている人は尊敬する。俺ガイルの主人公も世の中にホンモノを求めていたし、一度きりの人生ならもっとホンモノを求めて抗うべきなのだよ。



最近読んで気になった本・記事


記事

0年代のブログ。特にPaul Krugmanの翻訳が無料で見れる。OPEN SOURCEこそ目指すべき場所である。

論文不正に関する記事があり読みごたえがある。Retraction Watchとはまた別。


最近、プロパガンダ機関の日経君がブラックマンデーを超えたとか戯言を抜かしていたが、日銀の金利政策について知るには西野智彦の著作が良い。


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