枕を変えたら夜中の頭痛が改善した話|夢も見ず朝日ぞまるで菊枕
季語:菊枕(晩秋)
ゆめもみずあさひぞまるできくまくら
熟睡を妨げる深夜の頭痛
わたしはいくつかの体調不良を抱えている。そのひとつに首の左側から指先まで続く鈍痛がある。特に関節部はひどく痛む場合もあり、肩、肘、指の関節がひどい。これは一度整形外科で精密検査してもらおうと思っているが、検査費用などで医療費が高額になることが予想できるので、もうしばらく肩をほぐす体操などをして、しのごうと思っている。
それよりも、このひと月くらい悩んでいたのが深夜の頭痛である。夜中に頭痛で目が醒める。手の届くところ準備ずみの痛み止めを飲む。30分から1時間くらい経過すると薬が効いてくるのでようやく眠りにつける。
そんなことを毎日繰り返すのだから、午前中の眠気がひどい。夜も就寝するのが憂鬱になるなど、ほとほと困り果てていた。
思いつきで枕の使い方を変えてみた
横になったとき、肩と首の負担が増しているような感じがする。そこで使用中の枕を2つ折にし、首の下に置いて寝てみた。枕は頭を支えるように使用するものだが、負担の大きい首を支えるように変えてみたのだ。その日は深夜の頭痛が起きなかった。
起床時は体全体が凝っているような感じで、肩や頭の痛みは感じる。しかし、夜中に覚醒するようなひどい症状は回避できた。
結局は、慢性的に悩んでいる首から左腕への痛みと同一の不具合が関係していたようだ。就寝中の姿勢が悪く、首に負担がかかった結果が頭痛となって夜中に発症していたのだ。
枕を新調する
ネットで検索してみると、同様のケースは少なくないようだ。人間の背骨は緩やかなS字カーブを描いている。そこで体圧で背骨の形にくぼむマットレスなども販売されている。枕の悩みも少なくないようで、首を支えるもの、首と肩周りまでサポートするものなどいろいろな種類があった。
その中から私が選んだ枕がこの製品だ。
セール特価と書かれていたので、急いで注文した。今日見てもまだセール特価だった。焦る必要はなかったようだ。
写真はねじれた妙な形をしているが、これは枕がどんな形でも柔軟にサポートしますよ、ということを伝えたい写真らしい。届いたものは一見、普通の枕と変わらない。
これはカバーをつけた状態。中には製品写真のような立方体を組み合わせたような本体が入っていた。
この枕に頭を乗せるのでなく、肩から首を乗せるような姿勢で横になる。そうすると調子の悪い首と左肩の負担が軽減できる。結果的に頭部への血流が改善され、ひどい頭痛で起きることなく眠れるようになった。
よく眠れない場合は、枕やマットレスを見直してみては?
わたしは普段抱えている痛みから、睡眠姿勢時の首の負担が原因だと検討をつけることができた。しかし、不眠や中途覚醒にはさまざまな原因がある。枕で全てが解決するとは断言できない。しかし、慢性の肩コリ、首コリに悩んでいるなら、軽減できる可能性もありそうだ。
同じ枕を長年使っていると中身がへたってしまい、弾力性が失われていることもある。枕本来の性能が発揮できていないケースもあるだろう。
くれぐれも素人診断は危険だが、同様のケースに心当たりがあるなら試してみてはいかがだろうか。痛みの改善には繋がらなくても、新しい枕というだけでも心地良いものである。
本日のカバー写真は「みんなのフォトギャラリー」よりaicebeki_さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。
本日もおつきあいありがとうございました。スキ・フォロー・コメントなどいただければ、さらに安らかに眠れるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。
おまけ今日の一句:夢も見ず朝日ぞまるで菊枕
枕繋がりで。季語の菊枕とは、乾燥させた菊の花びらを詰めた枕のことで、安眠の効果も期待できるそうです。
「夢もみないまま朝になってしまった。まるで菊枕で寝たようだ。」といった大意です。しかし、詠み人に何があったかは具体的に書いていません。
その辺りをいろいろ想像してみるのも、俳句の楽しみ方、でいいのかな。