ライフがあっての、ワークなのだ。
"ワークライフバランス"とか
よく耳にするけど、
就職氷河期に就職した旦那との
結婚生活が先に始まった私にとって、仕事とは
あくまでも食い繋いで生きていくため、
家族が少しでも幸せに生活するためのものであり、
優先にすべきはいつも"ライフ"のほうであるから、
"ライフワークバランス"と呼ぶのが正解なのだ。
"バランス"と呼ばれているのに、なぜ、
大抵の場合"ワーク"の方が先になっているんだろう?
よく田舎暮らしに憧れて移住する夫婦がいるけど、
田舎に来てから離婚、都会で再就職というケースもよく見かける。
田舎の生活って、そんなに甘いもんじゃない。
田舎の給料水準は低い。
そして、田舎の企業は
キャリア社員であっても、今までの経験は無かったことのように扱われ
そう簡単に、心から受け入れてもらえることは少ないように感じる。
(さすがに男性のキャリア社員に雑用まではやらせないけれど)
文句を言わず、毎日コツコツ仕事をしていれば
非正規雇用でも1年も経てば徐々に馴染める雰囲気のところも稀にあるけれど
企業によっては、3年経っても馴染めない。
近くの部署の上司だって、入社3年目のある日、20年以上在籍しているお局様の裏承認がでてやっと、少し認められ始めたくらいだ。
役職者でも、契約社員のお局様に逆らうことができなくている。
少しでも変わった発言をしたもんなら、噂の標的になってしまう。
みんな、びっくりするくらいそれを恐れているのだ。
(非正規で働いていると、常によそ者が当たり前
いちいち気にしていられない部分もあるけれど
人間だから、傷つきますよね。誰だって。)
都会にももしかしたら、そんな企業文化の会社はあるのかもしれないけれど・・・
どこかの社員が会社のお金を大量に使い込んで・・・
だけど何事もなかったようになっている
なんて話は身近でもよく聞くし、
実際、旦那の転職時の退職金だって、半分しかいただけなかった。
(会社自体も傾いてしまった後なので、”弁護士に相談”なんてことが頭の片隅になかったわけでもないけど、大事にするには何事も、気力と体力が必要だよね・・・
うちにとってはだいぶ大きな損失だったけど、そのときは、覚悟を決める気力がなかった。それこそ、声を上げていればよかったのかもしれない。)
交通手段は自転車か車、駅の近くは1~2時間おきの電車。
謎に駅まで直行のバスがなかったり・・・
大人1人に1台は車がなければ生活にならない。
車の維持費は確実に見込んでおいた方が、いい。
と
デメリットばかり上げてきたけれど、
田舎には、自然には、
そのデメリットに代えがたい位の、メリットがたくさんある。
メリットという言い方とはまた違うのかもしれないけれど、
”かけがえのない”、もの。
熱気むんむんの夏だって、夜には
澄んだ空気と、満点の星空。
冷房を使わなくたって、
窓を開ければ、森林のいい香り。
水路を流れる、水の音。
カエルと虫たちの、歌声。
こんな環境に恵まれながら子育てをできたこと、
自然をいっぱい経験させてあげられたこと、
どんなことにも、変えられない。
だから私は、これからもめいっぱい、ライフのために頑張ろうと思える。
自分自身、外で働いて何があっても、帰ってくれば味方がいること。
子供たちが一人暮らしをしていて何があっても、連絡をもらえば
助けてあげられること。応えてあげられること。
家族のために、これからも
私なりの”ライフワークバランス”を貫こうと思う。
--------- 写真は 旅行先の、石川県。
11月くらいだったかな。すごく暑い日だった。 --------