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ハーブの名前の由来
ハーブにもいろいろな名前の由来があります。
■バジル(和名:めぼうき)
バジルは英語で、イタリアではバジリコ。
王を意味するギリシャ語のバシレウスに由来する。
日本では、水に浸しておいたバジルの種を使って目に入ったごみを取っていたため、「めぼうき」という和名がつけられている。
■ルッコラ
名前の由来はロケット。
茎の周りに葉が直立しており、その様子がロケットのようだから。
ルッコラはイタリア語でロケットの意味。
■タイム
ギリシャ語で消毒を意味する「thuo」と勇気を意味する「thums」に由来。
■ミント
ギリシャ神話に登場する美しい妖精ミンテにちなんだもの。
下界の王ブルトと言葉を交わしたために、嫉妬した彼の妻プロセルピナの魔法によって、物言わぬこの草に化身させられたと言われる。
ミントは、ギリシャ神話の美少女の化身と言われている。
■ローズマリー
ラテン語のロス(露)とマリヌス(海)が合成されたもので、地中海沿岸に広く自生し、露と潮風にさらされてよく育つものという意に由来。
また、マリアのバラからつけられたという伝説もある。
■セージ(別名:サルビア)
セージは昔から薬用として用いられてきたことから、ラテン語で「治療する」「救い出す」「健康」などを意味するサルベレまたはサルバスに由来している。
■タラゴン(別名:エストラゴン)
蛇の毒を消す薬草として使われていたことから、ギリシャ語のdrakon(蛇)が語源になったという説がある。
また、根が蛇のとぐろを巻いたような形であることから「小さな竜」という意味をもつ「エストラゴン」と呼ばれるようになったという説がある。
■ディル
古代ノルウェー語のジーラ(なだめる、和らげるの意)に由来している。
これは、ディルの種子の煎じ汁には鎮静作用があり、胃腸の痛みなどを和らげたり、また寝つきの悪い赤ん坊をなだめすかして眠らせるのに用いられていたため。
■フェンネル(和名:茴香)
ラテン語のフェヌム(枯れ草)に由来。
これは茎が黄緑色で枯れているように見えるから。
中国名から和名になった茴香(ういきょう)は腐った醤油でもフェンネルのような芳香性の粉末を加えると香気を回復する(=回香)ということに由来している。
ちなみに小茴香はフェンネル、大茴香はスターアニス。
まだまだありますがこのくらいで。
名前の由来が植物のかたちや神話からきているハーブもありますが、
多くのハーブが薬草としての効果などが由来となっています。
ハーブは昔から生きる上で大切な植物であり、大いに健康にも役にたっていたんですね。