シェア
名月@一ノ瀬迷子(ichinose meiko)
2019年8月12日 15:39
今は七月の終わり、仕事がかつてないほど忙しい。こんなに仕事が嫌いなのに、毎日毎日残業三昧。日が長くなっているのか短くなっているのかもわからず、私は客先に向かっては真昼のてっぺんから降り注ぐ光とコンクリートからの照り返しに焼かれ、それがとっぷり暮れた頃にエントランスから吐き出される。夜になっても下がらない気温をたっぷりと含んだ風に、脳の暴走と睡魔のため熱を帯び朦朧とする心身がなぶられていく。