【生理の話をしよう!】無月経
前回まで自分の生理を理解する
自分の生理が「正常」範囲であるかという話をしてきました。
今回から、生理にまつわる「不調」や「正常」でない周期についてのお話をしていこうと思います。
今日は
無月経(生理がこない)
についてです。
原発性無月経:初潮がこない (日本では18歳までに初潮がない場合)は専門家に要相談です。今回の無月経はこれについてではないです。
よくある原因
妊娠
一番に確かめることは「妊娠」の可能性です。
例えばピルをやめて、しばらく生理がこない場合があります。
この期間に妊娠する可能性もあります。(いつ排卵が始まったかわからないので)
疑いがある場合は、必ずチェックしましょう。
妊娠を望まない場合は、「避妊」絶対しましょうね!
プレ更年期
40歳以降の場合は、プレ更年期かもしれません。
稀に(約100人に1人と言われています)40歳未満でも「早発卵巣不全」で閉経が早まることがあります。
閉経や更年期の症状は家族に似たりします。
▶︎ 母・姉妹・血縁のおばなどに聞いてみる
▶︎ 卵巣刺激ホルモン(FSH) を検査(40IU/L以上の場合プレ更年期)
プレ更年期についてはいつか記事にしようと思います。
ストレス・病気
▶︎ 精神的・身体的ストレス
▶︎ 病気
▶︎ トラウマ
▶︎ 手術
など「妊娠に適していない状態」が疑われるときはホルモン系が一時生殖機能を抑えます。
食事制限・ダイエット
食事制限や十分な食事を取らないということは、体にとってはストレスです。
ホルモンの司令塔・視床下部が私たちのストレスを見張っています。
なので視床下部から、「妊娠に適していない」と判断されます。
以前は、体脂肪率やボディマスインデックス(BMI)が問題視されていましたが
体重が平均的でも、食事を制限することにより無月経が起こることがわかってきました。
視床下部にとっては、
どれだけエネルギーの蓄えがあるかより
どれだけ使えるエネルギーがあるかの方が大事
ということです。
視床下部の判断は、また、「炭水化物」の摂取量にも関係すると言われています。
つまり
カロリー摂取は十分でも低炭水化物ダイエットが原因で無月経になることがあります。
何らかの疾患が原因
▶︎ 甲状腺の異常
▶︎ セリアック病
▶︎ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
などは、無月経、月経不順になることがある疾患として知られています
専門家に相談する
妊娠の疑いがなく、無月経が続く、または月経不順が続く場合は、必ず専門家に相談しましょう。
セルフケア
何らかの疾患が原因の場合は、専門家の指示に従って治療が必要ですが、
自分でできることや、予防できることもあります。
例えば、ストレス軽減や食事・運動の見直しです。
特に食事制限やダイエット、過度な運動などは
「生殖機能」という見方からいうと「大きなストレス」になります。
最近は、「炭水化物は敵」みたいに思う人もいるようですが
炭水化物は私たちにとってとても大切な栄養素です。
そして「炭水化物」と言っても、色々あります。
砂糖のようにすぐにエネルギーになる「単純炭水化物」は減らした方がいいのは確かです。
けど、消化に時間がかかる「複合炭水化物」には食物繊維なども含まれ
私たちに大事な栄養を与えてくれる食品です。
セルフケアのポイント
▷ 無理な食事制限やダイエットはしない
▷ 過度な運動は控える
▷ ヘルシーな「複合炭水化物」を取り入れる
▷ しんどいときは無理せず休む
▷ 瞑想やマインドフルネスなどを取り入れてみる
▷ ヨガ・太極拳
▷ マッサージ
▷ お風呂でリラックス
▷ 良質な睡眠 (睡眠時間を確保する!)
▷ ストレスがひどいときはサプリを利用 (マグネシウム・ビタミンC・B群・亜鉛など)
最後に
今日は「無月経」についてでした。
無理なダイエットは女性ホルモンの大敵です。
そして女性ホルモンは
気持ちをハッピーにしたり心を落ちつけたり
女性を元気にしてくれます。
何でもほどほどが大事ですよね、
無理せずセルフケアして
ハッピーホルモンを目指しましょう!
プロフィール