【生理の話をしよう!】ホルモンを味方につけて心も体もハッピーに!
ホルモンの話ってややこしいですよね。
でも少しでも理解できるととても面白いし、
人間の体ってすごく良くできていると感心しちゃうと思うのです。
ホルモンを味方につけると心も体もハッピーになります!
ということで
前回はプロゲステロンに触れたので、今回はエストロゲンについてです。
エストロゲン
生理の周期は排卵を境に半分に分けれます。
前半はエストロゲン、後半はプロゲステロン
が活躍します。
(もっと色々なホルモンも影で頑張っているのですが、シンプルにするため2つです。)
エストロゲンは実は他にも種類があるのですが、ここではメインのエストロゲン・エストロラジオールが前提です。
メインの仕事
▶︎ 子宮内膜を厚くして妊娠に備える
▶︎ 膣内の粘膜を刺激し、妊娠しやすくする
エストロゲンが多いと、子宮内膜は厚くなる=生理の出血量が増える
幸せホルモン
▶︎ セロトニンとドーパミンを増やすのでハッピーになる
▶︎ 性欲も上がる
▶︎ 骨・筋肉・脳・心臓・睡眠・肌・代謝を良くする
▶︎ インスリンに反応しやすい(糖尿病の予防)
プロゲステロンのように素晴らしいホルモンですよね。
でもですね、じゃエストロゲンが多ければいいのか?
というと残念ながらそうではありません。
多いことにより問題「エストロゲンの過剰」ということが起こります。
エストロゲンの過剰
エストロゲンの過剰とは、
▶︎ プロゲステロンが少ない
▶︎ エストロゲンが多すぎる
のコンビネーションで起こります。
なので、エストロゲンが正常値でもプロゲステロンが少ないとエストロゲン過剰が起こります。
ちょうどシーソーのような関係なので
一方(エストロゲン)が重いと、シーソーのバランスが取れないように
もう一方(プロゲステロン)が軽すぎると、(エストロゲンが)普通の重さでもバランスが崩れます。
エストロゲン過剰の症状
▷ 月経過多
▷ 胸の張り
▷ 周期が短い
▷ 月経前症候群(PMS)
▷ 子宮筋腫
などがあります。(絶対ではありません)
以上のような症状がある場合は、専門家の診察を受け、検査などできちんと原因を調べましょう。
ホルモン検査は
➤ エストロゲンは生理の日から3日目
➤ プロゲステロンは黄体期の中間日(28日周期で21日目)
に検査しましょう。
エストロゲン過剰の原因
▷ エストロゲンの生産量が多い(更年期に起こる)
▷ エストロゲンの代謝や解毒に問題がある
一般的に更年期時のエストロゲンの異常以外は、代謝・解毒に問題があると考えられます。
エストロゲンの代謝
エストロゲンは、体から排出されなければなりません。
卵巣
↓
肝臓
↓
腸・腸内細菌
↓
体外へ排出
なんらかの原因で排出されずに体の中で再循環してしまい過剰が起こります。
エストロゲンの代謝を邪魔するもの
▷ 葉酸・B6・B12・亜鉛・セレン・たんぱく質不足
▷ アルコール
▷ 腸内細菌の乱れ
▷ 炎症(エストロゲンに過敏になる)
▷ ヨウ素不足
エストロゲンの代謝を整える
エストロゲンの代謝を整えることにより、
▷ 生理前のイライラ
▷ 胸の張り・痛み
▷ 生理による鬱のような症状
を防ぐことができます。
✅ 飲酒量を減らす
✅ バランスのとれた食事
✅ 腸内細菌を整える(食物繊維など!)
✅ 健康的な体重を保つ
✅ 炎症を促す食品(砂糖、小麦、牛乳)を減らす
✅ 食品過敏症がないかチェックする
✅ ストレスを減らす
最後に
エストロゲンは更年期に入ると減ってきます。(減る前に増えますが)
もし排卵がある(生理がある)のならば、多少エストロゲンが少なくても問題はありません。
むしろ、多いことや代謝が悪いことの方が問題があることから
今日はエストロゲンの過剰に重点を置いてお話ししました。
PMSや月経過多、生理痛で悩んでいる人がいたら
必ず我慢せずに検査してください!
健康的なエストロゲンの代謝を保つことが
健康的な生理にもつながると思います。
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