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本当に欲しいものは何? 文箱ゆづき

今回は、おすすめされた本を読んで、自分を振り返ったことについて書きたい。

枡野俊明さん著『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』だ。
枡野さんは、曹洞宗徳雄山建功寺の住職である。
この本には、禅の視点から、余計なものをそぎ落として、シンプルに暮らすことについて書かれている。
「シンプルに暮らす」というのは、「自分にとって大切なものを見極めること」だそう。

先に言っておきたいのは、私は、シンプルに暮らすのを説く本や格言集が散りばめられている本が大好きだということ。
なんだけれども、私自身、シンプルな暮らしに興味がありながら、実践はそれほどできていなかった。
まあ、全部が全部、自分に取り入れられるわけでもないしね、と自分に言い聞かせながら。

そんな中で、私が最も惹かれた文章がこれだ。

自分にとって必要なものは何か。今、持っているもので不要なものは何か。そして自分の心をほんとうに満たしてくれるものは何か。常にそういう意識を持って暮らしていれば、家の中は自然とすっきりしてくるでしょう。

枡野俊明「限りなくシンプルに、豊かに暮らす」
” 簡素な暮らしを心がける ” より

そう、そうだ。これが意識できれば、無駄なものを買うことも減るだろうし、家の中も片付けられるはずなんだと、読みながら思った。

実際に、私は、気に入って買った服に全然活躍の場を作れず、タンスの肥やしにさせてしまったり。
まだ、何かしらで使うかも、必要かもと思って、空いたクッキー缶や書類、旅行のパンフレットを、取っておいても、ただ場所を取るだけだったり。

買って、一時的には満足する。けれど、不要なものを買った事実や、捨てられないもので雑然とした部屋に、居心地の悪さを薄々感じていた。

ちなみに、私の場合、それほど着ない服なのに買ってしまったのは、デザインだけみて機能性を重視しなかったとか、店員さんの口車に乗せられてまんまと買ってしまったとか、ストレスがたまっていて何かを買いたい気分だったとかだった。
(もちろん、衣服や小物の場合、実際に使用して自分には合わなかったというケースもあった)

SNSのたくみな広告に興味を惹かれたり、他の人が持っていてなんだかうらやましい、と感じたときもある。
疲れているときなどは、本当にそれが欲しいのか欲しくないのかわからないまま、買ってしまうこともあった。そのためウィンドウショッピングは現在控えている。

やっぱり、本を読んで感じたのは、不要なものを持たないために、他人じゃなく、自分にとって大切なものが何かを意識しておくことの重要性だ。

本の中では、買うときに、欲しいものをすぐに手にいれないで三回目に買うことも提案されていた。これはさっそく試している。欲望の数だけ、買うものはあるのだから、無駄遣いを減らすのにいいだろう。

それから、今日は、部屋の一角を片付けた。なんだか気持ちもすっきりした。散らかす前に出したものはをもとに戻すことを徹底したいなあ。部屋が散らかっていると、探し物が多いし、頭もごちゃごちゃすることにようやく気づいた。


私が本当に欲しいものは、大切なものは何だろう。

本を読んで改めて問うている。


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