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ドキドキ!!海外初タクシーに乗った話 文箱ゆづき

先日、友人とドイツへ旅行に行った。

(実は友人も私も初海外。
しかも、パッケージツアーではなく、現地ツアーの1日を除いて、全て自分たちで日程組むやつ。
初めてでよくそれでドイツに行ったなという感じだが)


そのドイツで、タクシーに乗る機会があった。

タクシーって、海外では、わざと遠回りされるとか、ぼったくられるとか聞くので、警戒していたのだが、結果的にそれは杞憂に終わった。

私たちは、駅前から山の上のホテルまで行きたかった。

(この旅で唯一、ちょっといいホテルを予約しようと選んだ場所で、駅から距離があった。
できるだけタクシーを使いたくなかったが、スーツケースをひいてではとても辿り着けそうになかったのだ。)

駅前のタクシー乗り場でつかまえた運転手は、おそらくアラブ系の方で、ドイツ語と英語を話せる男性だった。

ドイツ語か英語どっちか話せる?と聞かれて、英語の方が……と答え、英語で話してくれることになった。

とはいえ、私たちは英語でさえ拙なかったので、「行き先はこのホテルでいんだね?」と運転手が何回も確認してくれた。

(よくそれで自分たちだけでドイツ行こうと思ったな?〈2回目〉)

まあ、運転手が何回も確認してくれたのは、海外初タクシーで私たちが警戒してたから、行き先を伝えるのにまごついていたのもあるだろう。

私の持ってるスマホのグーグルマップを見せてと言われたので、私が見せると、「ここに行くまでにはルートが二通りあるけど、あなたのマップの通りに行くね」というようなことを言った(たぶん)。

二通りとも直線距離ではいけないので、ホテルまで右回りで行くか、左回りで行くかの違いだ。

そして、二通りあるうち、距離がほんの少し違うから、少し料金が違うというようなことを言っていた(たぶん)。

これだけ、行き先の確認とルートの説明をしてくれているし、ルートが限られているため、わざと遠回りはそうそうできない。

けれど、私たちはまだ緊張していた。

(わざと遠回りはできないだろうけど、一応マップ通りに進んでいるかスマホ見ておこう。チップどれくらい?支払いは現金のみかな?などと、ぽつぽつ話していた)


日本語は通じなくても、そうした私たちの緊張が伝わっていたのだろう。
私たちが日本から来たと知ると、話題を振ってきてくれた。

「いとこが日本に住んでいてね」と言い、スマホを何やらいじっていたかと思うと、そのいとこの動画を見せてくれた。

へえーこの方が日本に……と不思議な気持ちになった。

また、「トヨタ知ってる? トヨタの車はやっぱりいいよね、私の母国でも人気だよ!」と言ってくれて、
「TOYOTA is good !! 」と繰り返し陽気に伝えてくれた。

その言葉に思わず笑みがこぼれる私たち。

(運転手さんの母国はどこか聞いたのだけど、忘れてしまった、すみません)

日本のこと、耳に馴染んだ単語を出してもらえて、気がつけばだいぶ緊張がほぐれていた。

最後には、「このホテルから見る街の景色はいいよ、すてきだよ」と言って、ホテルの前で降ろしてもらった。



ちなみに、料金はチップ込みのを示してもらって、現金で払った。

(次の日、山の上のホテルから駅前に戻るときに、ホテルの人に呼んでもらった別の運転手さんの方が、5ユーロ(800円)弱安かった。
けれど、それは、もう片方のルートで行ったからだろうと思われる。)


このことから思ったのは、親切で友好的だった運転手さん、疑ってごめんなさい!だった。

海外では、用心深いに越したことはないんだろうけど、見知らぬ土地で、母国の話題を出してもらうのは、うれしいものだなあと。

あの運転手さんなら、ほんの少し料金高くても、絆されるわと思った。
私、ちょろいので。


そんなこんなで、気さくに日本の話題を振ってくださった、あのときの運転手さん、ありがとうございました!


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