Z世代の学生が選ぶSDGs人気企業ランキング上位企業の取り組みを紹介!【前編】
これからの社会において、Z世代の大学生たちは企業にどんなイメージを抱いているのか。サステナブル社会の実現に向けた変化を捉えた新時代のSDGs(経済価値×社会価値創出)人気企業ランキングを発表しました(ランキングページ)。前編では、トップ10の企業のSDGsの取り組みについてご紹介します。
1位 トヨタ自動車
トヨタ自動車は「幸せを量産すること」を使命とし、「YOUの視点」から地球環境への取り組みに注力しています。例えば、電動車のフルラインナップ(特定の製品に絞り込まずに、幅広い製品を製造すること)を用意し、多様な選択肢を提供することで、誰一人取り残さないカーボンニュートラルを目指しています。また、内燃機関における脱炭素に向けて「水素エンジン」の開発を進め、2021年5月には世界で初めて水素エンジン搭載車両でレースに参戦しました。この瞬間もこれから先も、あらゆる現場で課題と向き合い、グローバル社会と協調しながら持続可能な社会に貢献していきます。
企業HP:https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/
2位 パナソニック
「事業を通じて社会の発展に貢献する」を経営理念とするパナソニックは、企業市民活動において重点テーマを「貧困の解消」に設定しました。無電化地域の未来を照らすプロジェクト「LIGHT UP THE FUTURE」では、様々なパートナーと連携し、無電化地域へパナソニックの再生可能エネルギーによるあかり「ソーラーランタン」を10万台以上寄贈しました。このあかりによって学習効率の向上や夜間の診療の充実による健康維持を実現し、仕事に繋げることで貧困環境の改善を目指しています。今後も世界に存在する様々な貧困や格差に対して課題解決を目指し、サステナブルな社会づくりに貢献していきます。
詳しくはデザイン思考フェスの特設ページをご覧ください!
https://vis-its.com/dtfes/company/panasonic/
企業HP:https://holdings.panasonic/jp/corporate/sustainability/sdgs.html
3位 凸版印刷
凸版印刷はものづくり企業として「環境配慮・持続可能な生産」を重要な責務とし、「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」の実現を目指しています。環境に優しいものづくりの例として、「スマート流通サプライチェーン」があります。この取り組みで、必要な量だけを生産・流通させることで、食品ロスだけでなく、温暖化ガスや包装資材の削減を可能にしています。また、このような活動に関する基本的な考え方をステークホルダーの皆様と共有するため、「TOPPAN SDGs STATEMENT」を策定しました。今後も凸版印刷だからこそできる課題解決に取り組むことで、「環境・まち・ひと」が繋がりあう未来を目指します。
企業HP:https://www.toppan.co.jp/story/story10.html
4位 ファーストリテイリング
ファーストリテイリングは、「服のチカラ」で世界をより良い方向へ変えていくという理念のもと、2001年に「社会貢献室」を発足し、社会課題解決に取り組んでいます。例えば、全製品をリサイクル・リユースする「RE.UNIQLO」を通じて、環境負荷に配慮した商品開発を目指しています。その第一歩として、世界中のクローゼットに眠るユニクロのダウン商品を回収し、最新のアイテムへのリサイクルを始めました。また、難民問題に対しては自立支援・衣料支援・雇用支援に取り組み、世界難民の日には難民地域にエアリズムマスク300万枚を寄贈しました。このように服を通した課題解決によって、持続可能な社会の実現を目指していきます。
企業HP:
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/sdgs/index.html
5位 アサヒビール
「すべてのお客さまに、最高の明日を。」をビジョンとして掲げるアサヒビールは、より豊かな社会の実現に向け、5つの(責任ある飲酒、環境、食の安全・安心、コミュニティ、人)重要課題に取り組んでいます。例えば、ビールの製造に必要不可欠な水資源を守るため、国内ビール工場で使用する水の量と森林による水の涵養量を同等とする「ウォーターニュートラル」の取り組みを進めています。アサヒグループが管理する「アサヒの森」の保全により、2025年までに使用する水の100%還元を目指しています。今後も事業活動を通じて5つの重要課題に取り組み、お客様の幸せな未来に貢献していきます。
企業HP:https://www.asahibeer.co.jp/sustainability/index.html
6位 サントリーグループ
サントリーグループは「人と自然と響きあう」を理念とし、人と自然が互いに良い影響を与え合いながら永く持続していく社会を目指しています。事業活動に必要不可欠な原料である「水・衛生」をサステナビリティの最重要課題として特定し、水使用量削減のため「水の3R」に取り組んでいます。また、サントリープロダクツ(株)天然水南アルプス白州工場では、水のカスケード(他段階)利用といった高度な循環再利用によって、水使用源単位で業界トップレベルを達成しています。今後も、自然への尊厳と感謝を忘れず、事業成長を通して豊かな自然環境と人間らしい生活文化の創造に貢献していきます。
企業HP:https://www.suntory.co.jp/company/csr/philosophy/
7位 伊藤忠商事
伊藤忠商事は経営理念「三方よし」のもと、社会や環境がよりよくなる事業を推進しています。例えば、セルビアでの廃棄物管理事業では、ドナウ川のそばに蓄積されていた巨大なゴミ山による深刻な環境問題に対し、セルビア政府と国際パートナー企業と共に立ち上がりました。事業会社を設立し、廃棄物処理管理施設の建設を進めることで、ゴミ山の適切な処理と緑地への転換、周辺地域の環境・社会問題の解決に繋げています。さらに、本事業を契機にセルビアにおける廃棄物管理の仕組みや市民の意識が変革されることを期待しています。ESG先進企業として「無数の使命」を果たすべく、今後も持続可能な地域社会の実現、地球環境への負荷低減に貢献していきます。
詳しくはデザイン思考フェスの特設ページをご覧ください!
https://vis-its.com/dtfes/company/itochu/
企業HP:https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/about.html
8位 三井不動産
三井不動産は、グループ・ステートメント「都市に豊かさと潤いを」のもと、街づくりを通して持続可能な社会の実現を目指しています。例えば、柏の葉では、公民学連携による街づくり機関「柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)」を2006年に設立し、国連でSDGsが採択される以前から、パートナーシップによる目的の達成に積極的に取り組んでいます。また、31VENTURESやBASEQといった取り組みを通して、ベンチャー企業の育成や大企業内の起業家(イントレプレナー)を支援し、新産業創造につながるイノベーションの拡大を図っています。
詳しくはデザイン思考フェスの特設ページをご覧ください!
https://vis-its.com/dtfes/company/mitsuifudosan/
企業HP:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/sdgs/index.html
9位 森永乳業
森永乳業は「かがやく“笑顔”のために」というコーポレートスローガンのもと、「食と健康」「資源と環境」「人と社会」という3つのテーマを軸にサステナビリティビジョンの実現に向けて取り組んでいます。例えば資源循環への取り組みとして、コーヒーかす等を活用したバイオマス発電を行っています。2009年にバイオマス設備を導入し、コーヒー飲料やヨーグルトなどの生産プロセスから発生する様々な残渣を燃料化することで工場内で有効利用しています。また、プラスチック容器問題に対し、「CSR委員会プラスチック対策分科会」を発足し、一部商品の容器・ストローをバイオプラスチック配合品に切り替えています。
企業HP:https://www.morinagamilk.co.jp/sustainability/
10位 三菱地所
三菱地所グループは「まちづくりを通じて社会に貢献する」ことを基本使命とし、持続的な企業価値向上、社会の発展、地球環境の保全に努めています。環境に対するアクション例として、国産材のさらなる利用拡大に向けた、木材パネル「CLT(Cross Laminated Timber)」の活用推進があります。構造材に北海道産木材を活用した国内初の高層ハイブリッドホテルの開発では、床材のCLTをはじめ建物の様々な箇所で、道内人工林で最も資源量が多いトドマツを採用しました。他の開発においてもCLTを用いた建設によって、地元産業の復興や森林資源循環に貢献し、「持続可能な木材利用の推進」を目指しています。
企業HP:https://www.mec.co.jp/j/sustainability/goals/