ロンドンナショナルギャラリー国立西洋美術館いってきたよ閉館時間に注意
チケットは事前予約制だというので、マイマザーが16時30分から受付のチケットを購入。
16時45分くらいにはいると、
「閉館時間は17時30分までとなっておりますのでお早めに」
とのアナウンスをいただく。
え?マジか?1時間もいれないの?
えーそんなあ。まあ調べておかなかったのはこちらですが…。そしたら17時受付のひとたちは30分くらいしかいれないじゃないの。えー。
というわけで、音声ガイドをつけてなる早で(それでもやっぱりあまり時間を機にすることはなかった)観てきました。
ほんとは一つ一つの作品に感想をつけて回りたかったのだけれど、時間制限のため割愛。
音声ガイドリストに載っている作品をご紹介します。
『聖エミディウスを伴う受胎告知』
受胎告知を受けたマリアの絵ですね。
建物を通りぬけた光が空からおでこに当たり、
窓の外には天使のガブリエルが告知しにきているという情景。
『天の川の起源』
女神の乳を吸わせている一枚。母乳が上にこぼれ、天の川になったといわれている。
この女神は、寝ているときに、自分の子じゃない赤ん坊に乳をすわれ驚いて離そうとしたみたい。
神話はこういうわけのわからんことが多いからすきだ。人間には理解のできない性愛をもっている。神様だから仕方ないのかしらん?
だって、この乳を吸われている女神、赤ん坊を抱えて吸わせているのは夫なんだぜ?だけどこの赤ん坊の親は、夫と人間とのあいだに生まれた子なんだぜ?人格どうなってる?
と思ったけど、ひとじゃなかったね、“神”格か…。
絵のタッチも含めてすきな一枚です。
『34歳の自画像』
レンブラントの自画像だそうで。
袖のふりふりが可愛いね衣裳。
『ヴァージナルの前に座る若い女性』
きましたフェルメール!大好きっす!オランダ画家。
「真珠の耳飾りの少女」「手紙を書く女」「牛乳を注ぐ女」「天文学者」etc...
ああ、このドレスの質感!艶やかなブルー色!わしゃわしゃくしゃくしゃ触りたい生地!
フェルメールにしては珍しい光の見せ方で。だいたい他の絵画では、画面左の窓から太陽光がさし込んでくるものだけど、この作品はカーテンが閉められ、右から光が当てられている。
『レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー』
オレンジのドレスを着た妹と、純白のドレスを着た姉。
妹の結婚祝いで、天使からバラの花を受けとっている一枚です。
作者は人物の理想化をよくしていたみたいで。「実際と違う」といわれたこともあったそうな。
『シドンズ夫人』
黒い羽帽子を身につけ、横顔をみせている夫人。
ブルーの縞模様のドレスが、質感がわかるほどのタッチで描かれている。
シェイクスピアの戯曲「マクベス」でマクベス夫人を演じていたという。
あ、そういえば私の2019年の目標、シェイクスピア作品全制覇だったな。マクベス観ようっと。
『レディ・コーバーンと3人の息子』
3人の息子を抱えた女神のような色白美人の一枚。
後ろのカーテンの赤と、オウムが不吉に感じるんだけど、気のせいかな。
『ヴェネツィア:大運河のレガッタ』
水の都ヴェネツィアで行われているゴンドラの競漕。
ああ!麗しのヴェネツィア!
この絵では、角度的に見えるはずのないリアルト橋が描かれているそうなんだけど、ん?どれ???よくわからなかった…。
でも天気といい活性してる街並みといい、ジブリを思わせる雰囲気はステキですね。
『リチャード・ミルズの肖像』
へえ、なぜこれが取り上げられているのかイマイチよくわからなかったのは、私が肖像画に興味がないからでしょうかねえ…。
若い伯爵?がシルバーのように光沢をもった白い衣裳(軍服?)をまとった一枚です。
『マルタとマリアの家のキリスト』
ベラスケスの一枚。手前で、アイオリソースを作っている女中さんと、それを指導している老女中さん、奥にはキリストが教えを説いている。
構図もそうだけど、なにより作ってるのがアイオリソースっていうのにグッときた!!ニンニクと、つるりんとした卵、魚の質感がなんて素晴らしいの!女中が壺の中身をすりつぶしているのはオリーブオイルなのではという見解が。
ああ、この女中の表情。労働は大変よ、という意味合い?
この食べ物がとにかく印象的で、なんとなくすきです。
『ウェリントン公爵』
でた!ゴヤ作品!
ゴヤはけっこう暗い絵が多いのですが、わりとすき、というかなんか気になる画家。
このウェリントン公爵は肖像画なんですが、ゴヤで肖像画って珍しい気がするな〜。
勲章だらけをつけた衣裳をまとう公爵。威厳の強さは感じられず。
『アンティオキアの聖マルガリータ』
一見素朴な少女の絵。
かと思えば足元にドラゴンを従えています。
なんだか不思議な表情でこちらをみている。眺めている?のか?
アジアンチックな雰囲気は、絵のタッチでしょうか。
『海港』
クロードロランの絵画ですね。風景画。
私、肖像画と風景画ってあまり興味がわかないんですよね。よさがわからないというか。
この作品は夕陽が美しい港の絵。
どうしても、ふうん、で終わっちゃうんだよなあ。
『羊飼いに話しかける馬上の男のいる丘陵風景』
これもまあほぼ風景画。牧場の様子がきれいなんだけどね。あと牛がのんびり座り込んでてかわいい。
『ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス』
光の魔術師(?)ターナーの作品。
ターナーもねえ〜なんかこうさ〜ボヤあっとしててさあ〜あんまり良さがわからないんだよねえ〜
なんて思っていたのですが、初めてちゃんと観ました。思ったより良かった。
ていうのは、意外に物語性があるんだとびっくりしたから。
船を支えている白い天使のような?妖精のような?ものが描かれているのを観て、わあ面白い!と思って、すきになった。
ホメロスの「オデュッセイア」エピソードに基づいて描かれたそうで、ああ、そういえば大学のときにちょろっと学んだっけなあ、と想いをはせるも、まったく覚えていない。どういう話だったっけ。学問ってこういうときに活きてくるのよね。
『アンジェリカを救うルッジェーロ』
オーギュスト=ドミニク・アングルの作品。
これ一番すきかも!
絵のタッチもそうだけど、なによりストーリー性がいい。あと女性の曲線美!
人体の構造的にありえないねじり方らしいんだけど、身体を美しくみせるためにこうして描いたんだって。
『劇場にて(初めてのお出かけ)』
ルノワールね。この絵の風潮、印象派がきたかあ。
ブルーのドレスに身を包んだ少女。幼さが横顔にまだ残っている。
ロートレック好きな私は、もっとひねりが欲しいなと思ったり。
『睡蓮の池』
はいはいモネですね。クロード・モネ。
大学時代の友だちが、「俺んちタワマンだよ!と言って口説いてくるより、俺んちモネの池あるよ!と口説かれる方に(我々女は)オチる」とツイッターで言っていたっけなあ。
ああ、実際のモネの家の池をみてみたい。
『ひまわり』
はいはいはいはい、ゴッホですね。かの有名な。ひまわりといえばのゴッホ。ゴッホといえばのひまわり。
なぜ彼はひまわりだったんだろう?
私はあまりひまわりが好きではない。なんだかナオトインティライミ感があるのだ。
鬼越トマホークのラジオで、リスナーが「ナオトインティライミは元々明るい奴が元気になる曲」だと言ってて、まさにそれだ、と思う。
それと同じで、なんだか“明るい”“元気”の強要をされている気がするのだ。
だけどゴッホの描くひまわりは、明るいだけじゃない哀愁の漂いがある。フィンセント、と自分のサインを描いたブルーもマッチしている。
花の絵はつまらない。花は生で見るからこそ価値があると思っている。だから「ゴーガンの作品もあったね」と言われて、「え!?あったっけ!?」と記憶をたぐりよせても思い浮かばない。これだよ、と検索して見せてもらい、ああそういえば!とようやく合点がいった。印象に残る花の絵なんて滅多にない。そう考えたら、このゴッホの絵はすごいなあ、なんて思ったりもした。
ちなみに私が好きな花は芍薬、椿、ダリアです。
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