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認知行動療法

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認知行動療法に関する記事
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2024年3月の記事一覧

不安障害(やパニック障害、うつ病)に認知行動療法(CBT)が有効な理由と普及にあたっての問題点をまとめてみた

前の記事でも触れたように、数年前から家人の不安障害に対処するため、認知行動療法を勉強しています。 不安障害やパニック障害、うつ病に対する認知行動療法の有効性、そして日本の医療現場で普及しない理由についてまとめておきたいと思います。 認知行動療法とは認知行動療法の基本的な考え方は、私たちの考え方(認知)が気分や行動に影響を与えるというものです。つまり、物事の捉え方を変えることで、不安やパニックを和らげることができる、という考え方がベースになっています。 例えば、パニック発

慢性疲労症候群(CFS)に認知行動療法(CBT)がかなり有効だという話

AIを活用した認知行動療法の可能性を探ってリサーチしています。 少し離れたところにいる友人Aから、「慢性疲労症候群(以下CFSと呼びます)」と診断されたという連絡がありました。 「頑張りすぎな頑張り屋さん」な友人がCFSにもともとAはかなり頑張り屋さんで、海外と日本を頻繁に行き来する業務をしていました。周りが心配するほどがむしゃらに働くタイプ。私も「いずれ身体を壊すだろうな」とは思いつつ、ひたむきに頑張るAの気を削ぐようなことも言えず、「何かあったらいつでも力になるから」

AIに認知の歪みを解消してもらう試み【認知行動療法】

AIを活用した認知行動療法の可能性を探っています。 良いトレーナーは良いプレーヤーであるべき認知行動療法(とその発展型であるスキーマ療法)の第一人者として知られる伊藤絵美先生の「世界一隅々まで書いた 認知行動療法・認知再構成法の本」という書籍を読んでいます。 この本の中に、こんな一文がありました。 はっ、とさせられました。 いくら身内用とは言えCBTのメソッドを応用した認知行動療法AIチャットを作ってみた(そしてその可能性を探求している)身として、自分でそれを使いこな

AIで自分の自動思考を捕まえる【認知行動療法】

AIを活用した認知行動療法の可能性を探っています。 自動思考を捕まえてみた連日の雨がやっとやみ、久しぶりの晴天がやってきました。また外はひんやりと肌寒いですが、春らしき爽やかな陽気が広がっています。 と言いたいところですが、今日はどうも朝からメンタルがいまいち。どうにも心がザワザワします。どうでもいい小さなことが不安のタネになり、不安が別の不安を呼んで雪だるまのように大きくなっていく、たぶん分かる人には分かってもらえる、あのイヤ~な感じです。 うーん、どうしたものか、ス

トヨタ式「なぜなぜ5回」で抑圧された感情を捕まえる【認知行動療法】

AIを活用した認知行動療法の可能性を探っています。 「どう思う?」を延々と聞いてくるAIチャット認知行動療法のメソッドを応用した私のAIチャット、延々と「どう思う?」「どんな気持ち?」と聞いてきます。 自分でも、「うっとおしいなあ」「めんどくさいなあ」「もう何もないよ」などと思うこともあるぐらい、しつこく聞いてきますw でも、ここは譲れないポイント、というかこのためにこのチャットを作ったようなものなのです。 今日はその理由、自動思考と抑圧された感情の関係について少しお

運動するより痩せる心理療法があるらしい【ダイエット】

AIを活用した認知行動療法の可能性を探っています。 ダイエットはメンタルが成功のカギ?コロナ禍ですっかり運動不足になってしまい、健康診断の数値が軒並み【要改善】となったことから、仕方なくダイエットを始めています。 しかしこれまでもダイエットは何度かしたことがあるのですが、問題はダイエット中のストレス>< 今日も朝からなんだかイライラすると思って、自動思考を捕まえようとAIチャトを開いてみました。 3回「なぜなぜ分析」をしたところで、まずはイライラの原因がダイエットの食

不安障害・パニック障害にAIチャットが有効かもしれないという話【認知行動療法】

妻が全般性不安障害で心療内科のカウンセリングを受けています。 数年前、心理士の先生から「認知行動療法(CBT)に取り組んでみましょう」と言われ、私も家族として認知行動療法について勉強してきました。 AIチャットで認知行動療法の実践をサポートする認知行動療法について勉強しているうちに思ったのが、認知行動療法の中でも「自動思考を捕まえる」ことに焦点を当てたAIチャットがあればいいのでは、ということ。 思いついたその晩に、短いプログラムを書いてLINE上にAIチャットを作り、