ブランドメッセンジャー
平均値のブランディング案件はほぼ紹介受注で、積極的な営業から仕事を獲得することはありません。
そして、ほとんど「企業理念」の開発から始まります。
どうしてか?というと、ブランドを開発していく中で企業理念の大切さに気がついたクライアント企業経営者が、他の経営者に企業理念の大切さを語ってくれるケースが増え、じゃあぜひうちでも、という流れが生まれているからです。
ブランディングにおいて重要なのは「メッセンジャー」をつくることです。
理念が大事!と語り始めたのは私です。
これを第一メッセンジャーとします。
そのメッセージを受け取り、さらに外に語る人が生まれ、さらに増えていき、第二、第三メッセンジャーが生まれていきます。
実はブランディングにおける効果の最大の秘密はこの「メッセンジャー」の存在にあります。
このことに気がついたあるきっかけがあります。
一番最初に請け負ったトータルブランディングプロジェクトが時間と共に評価を増し成果がどんどん出ていた時に、そのブランドの経営者A社長が知人経営者B社長を紹介してくださいました。
そしてB社長に言われたことが「A社長のように、俺も語れるものが欲しい」ということでした。
その当時自分は意識していなかったのですが、きちんと企業理念を定め、ブランドコンセプトを明確にすることで、A社長にとってブランドが「語れるもの」になっていたのです。
それ以来必ず心がけていることが、「ブランドの語れる化」です。
語れる化することで、ブランドホルダーである経営者が第一メッセンジャーとなり、第二第三のメッセンジャーを生み出すことに繋がります。
そう考えると「口コミ」の正体もなんとなくわかってくると思います。
ブランドのコアに熱量のあるメッセージがきちんとあると、不思議とその世界観に共感したファンが、どんどんメッセンジャーとなり口コミをしてくれるようになる、というわけです。
ブランド開発をする際は、ぜひ「ブランドの語れる化」を意識して取り組んでみてくださいね。
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