夜行性の女
眠れない日々が続く。
休職してからというもの、生活習慣が正されることはなくむしろ悪化した。ベッドに早めに入っても、なんだかむずむずして眠れず結局snsをみて気がつけば窓から日が差しこんでるなんてこともある。そして、目と頭が疲れて朝になってから眠る。よくない習慣になっている。不安なんだろうか。暗いと安心するのに目を閉じることが怖い。朝が嫌なのに、窓の向こうが明るくなると安心してようやく眠れる。
今の私には強制されるものや義務がない。行くべきところもなければやらなければならないことも。自由と言えばそうなんだろうけれど、自由が不自由だなんて贅沢な悩みだと思う。ある程度、不自由さにコントロールされている方が健康的になれるなんて、知りたくなかった。
夜行性のような生活をしているけれどそれが何かを生み出すわけでもないし、ただただ体調を悪くするだけなので、生活を正したい。夜に縋らないで、いらない情報は手放して、眠りたい。
ベッドの住民にならないように、今日も昼に起きたけれど生活をはじめる。
夜行性を手放して、夜にはきちんと眠れるように。