読書記録Vol.15『最高の生き方』ムーギー・キム・著
本日ご紹介する本はこちら!
『「あれ、私なんのために働いてるんだっけ」 と思ったら読む 最高の生き方』(ムーギー・キムさん著)
「あれ、私なんのために働いてるんだっけ」っていう誰もが一度は思ったことがあるのではないかというキャッチーな副題と、タイトルの後ろにそびえ立つ謎のゴリラ風の生き物・・・ふいにAmazonのおすすめに現れたこの本、気づいたら購入ボタンをクリックしていました。
本の紹介にあたり、ムーギー・キムさんって何者だろう?と思ったのでググってみたのですが、色々立派すぎて結局何していらっしゃる方なのか分からなかったので飛ばします(笑)本書を読んだ感覚からすると、くすっと読者を笑わせるのが得意な方。
現在の人類を「マウンティング・ゴリラ」「ナヤンデルタール人」等と風刺しながら紹介したり、人間の心と行動原理を考える5分野(霊長類学・宗教学・哲学・心理学・脳科学)の賢人に話を聞きに行ってその内容をかみ砕いて伝えて下さったりしています。
ムーギーさん絶対楽しんで書いてるよな~というのが伝わってきて、小難しい内容や少し耳の痛い内容でも素直に読めるから不思議!
◆刺さりポイント
ナヤンデルタール人たちは、賢いのだけれども悩んでいるばかりで行動に移さないので、あまり賢くないけどとにかくフットワークが軽くて行動に移す人に勝てない。結果的に、 自分は賢いのに社会に貢献できていないというコンプレックスが大きくなり、悩み事の無限ループから抜け出せなくなってしまうのだ。
〝価値があるものだと考えなければ、人はそれを求めて行動しない〟ため、人の行動を変えるには、その価値観および優先順位に働きかけることが重要 なのだ。そして様々なバリューレバーを意識しつつ、 この「自分の幸福関数を、他人の幸福度で割らない」 という決意が、幸福の絶対値を高めるために重要なのである。
豊かな価値を実感する人生を送るには、できるだけ多様なことに価値を感じられるように自分を育てることが重要 なのである。
『自分の人生ってなんだったの?』と思わないために、価値を感じられる自分を育てる。多様なことに価値を感じられる自分になれば、他人の幸福度で自分の幸福を割らずに、納得を持った人生を生きられる。ということが本書で繰り返し伝えられていたメッセージだと受け取りました。
がっつり働いて社会的承認を得てグローバルエリートを目指すのもいいけれど、ふと立ち止まって、5賢人と筆者の叡智をお借りしながら「なんのために働いているのか」「どう生きるか」を見直すのにおすすめの1冊です!