ピアスは私を貫く

5年ぶりにピアスを新しく開けた

しかも2つも。

元々右耳に2つ、そして左に1つ開けていた

アシンメトリーの方が粋っぽいし、

ちょっと小洒落たくて、よく髪をかける右耳に2つ。

初めて開けたピアスは高校生の時で、先生にバレないように内緒で開けた

それこそ始めはたくさんつけてたピアスのだけれど大学生になってくると、金属アレルギー的な反応が起きやすくなっていた

体質的に合わないピアスばかりで自分に合うピアスを見つけるのが面倒くさくなった

つけないことが多くなったのに、雑貨屋にピアスがあると、いつも眺めてしまう

あんな小さな飾りが「私」をキラキラとさせてくれる

漫画によくあるような、キラキラしたエフェクトに近いかもしれない

大学を卒業し、新社会人になった私はピアスを開けた

1個開けるつもりが、なんだかんだ2個開けることになった

これは、これからの自分への決意なのだ

社会人になろうとも、周りの環境が変わろうとも、

自分の生活が変わろうとも、誰かに迎合してしまおうとも、

私が私らしくいるための、決意のピアス

いくつもピアスを開けようとも、ピアスの針が「私」を何度も貫いていくとしても、

「私」は「私」を貫く