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「中華粥」と「健康食」について考える
日本での「中華粥」の位置付けは「餃子」と類似しているかもしれません。
そのココロは、「日本:お粥=『病人食』、餃子=『焼餃子』」VS「中国:お粥=『健康食』、餃子=『水餃子』」
ともあれ、日本でも、お粥+餃子双方共に本場ものの認知が広まってきているのは喜ばしいことです。
そういうわけで、この前の東南アジア旅では、各地の「朝食としてのお粥状況」について見てくることにしました。
そして第二項では、「健康食」としてのお粥について考察いたします。
1.東南アジア諸国のお粥有名店
1-1.香港=妹記生滾粥品
広東粥の超有名店です。
MTR旺角駅B3出口から東方向に徒歩2分。花園街市という昔ながらのマーケットの3階(日本式には4階)にあります。旺角というエリアが地元的な繁華街で、花園街市というマーケットも、ローカル色満載で、肉屋、生け簀の魚屋、野菜屋などを見ながら3階まで上がっていくと、俄然期待感が高まってきます。
朝7:00に開店で、少し前に行って待ったのですが、開店と同時に常連客らしきお客さんが次々と集まり、慣れた様子でオーダーをしていきます。
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7.のHOMEMADE PORK MEATBALL CONGEE (自家製豚肉ミートボール粥)を注文しました。数時間煮込んだお粥はとろとろで、具材の味がお粥に染み込んで、絶品となっています。
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1-2.シンガポール=真真粥品
チャイナタウンのMRT, MAXWELL駅すぐの、MAXWELL FOOD CENTRE にあるお粥専門店。
朝5:30 !開店で、6:00頃に行ったら、さすがにまだお客さんはいなかったのですが、フードコートの共有の席は、同じように朝早い店の開店の準備にも使われていて賑やかです。
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真真粥品のお粥は「海南粥」と呼ばれています。海南鶏飯と同じく海南地方からの移民の方々が広められたお粥。
広東粥との違いは、広東粥ほどのトロトロ感はなくて、米粒が目立っています。
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1-3.ホーチミン=QUAN CHAO MUC 10
ホーチミンにもお粥屋さんはたくさんありますが、朝早めに食べたくて、QUAN CHAO MUC 10 を選びました。
「ベンタイン市場」から南の方向に、ベトナム名物の!早朝からのバイクラッシュに気を付けながら、歩いて10分弱。朝7:30 開店で、7:20くらいに着いたら、既に先客がいて、店に入って待たせてもらっていたので、それに倣いました。看板メニュー(signature)なのでしょう、あぶったするめの香りが漂っています。
時間になり早速注文を聞いてくれたので、CHAO MUC (squid congee)を注文しました。
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ホーチミンはベトナムでも特に中華系の移民の方々が多い街で、それも「広東系」が多いそうです。故にか、お粥も「広東粥」。香港の妹記と同じように、滑らかな食感で、するめだけを噛みしめながら、朝のさわやかな気分に浸れます。
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2.「健康食」とお粥
以上、食べてきたお粥は「広東粥」「海南粥」で、一番の特徴は「単体としての完成度」だと思います。
これに対してよく比較されるのが「潮州粥」。
お粥自体への味付けはなく、複数の(潮州式に味付けされた)おかずと一緒に食べる。
今回、潮州粥で行こうと調べておいた店が「閉店休業」で(残念ながらネット調査ではこういうことがあります)、次回以降に回さざるを得ないのですが、イメージとしては「飲茶」なのかもしれません。お粥と一緒に様々な点心を食べる。想像するだけでお腹が空いて来ます!
でも、これって香港式/ 中国式に、複数での会食が前提になってしまうのですよね。よくある「出勤前に立ち寄って」という朝食のスタイルには馴染まない。もっと言うと広東式であっても、健康食の追求としては「もう一品野菜!」が欲しくなりません?
ここはどうしても日本人なのか「セットメニュー」が頭をもたげます。
ベトナム式に「生野菜を添えて」だっていい。
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香港の有名チェーン店「海皇粥店」で、朝のセットメニューで「香港式炒麺付き」を用意してもらっているのですが、さすがにこれは私でも少々重い・・
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ともあれ、「健康食」の認識向上で、ぜひ各店とも「無理なく」野菜がもっと取りやすくなるようなメニューを考案していただければ、と願います。
「野菜をもう一品!」
家庭では実行可能です。
さすがに毎朝数時間弱火で煮込むのはできないのですが、とろとろになるまで柔らかく、付ける野菜は生、茹で、蒸し、炒め等、等それぞれの日でバリエーションを付けて。