【旅行】福島旅・前編~リバティ会津に乗って湯野上温泉へ~
8/6(火)~8(木)の2泊3日で、福島県の湯野上温泉・会津若松・郡山へ行ってきました。自然に癒され、歴史を学び、そして名物料理を食べ、とても楽しい地でした。
初日は湯野上温泉に泊まったのですが、本当は、自宅(最寄り駅)~大宮駅~(新幹線)~郡山駅~会津若松駅~湯野上温泉のルートが一番早いのです(約4時間)。しかし、今回の旅ではどうしても乗りたい電車があり、わざわざ5時間かけて湯野上温泉駅へ到着するルートを選びました。
それがこちら↓↓ 東武鉄道です!
最寄り駅~浅草駅~(特急リバティ会津)~会津田島駅~湯野上温泉駅というルートを選びました。とにかくリバティに乗りたかったのです!
特急リバティは、けごん、きぬ、会津、りょうもう の4つの名前が付いているそうですが、なぜ「会津」だけ漢字なのでしょう。不思議です。
リバティは公式サイトにある通りとてもきれいな内装で、全然揺れることもなく(乗り物酔いが激しく、昨年の長野旅行では特急あずさに乗って15分もたずに酔いました…)、快適に過ごせました。
春の小田原旅行では乗り換え時間が5分しかなくロマンスカーの写真を撮り忘れるという痛恨のミス。長野旅行の経験を活かし酔い止めを服用し、小田原旅行の経験を活かして乗り換え時間を20分ほど確保する計画を立てました。
出発駅である浅草では、私が乗った車両には私を含め3組しかお客さんが乗っていませんでした。いくら平日とは言え大丈夫なのかしら…。と思っていたら、北千住駅、春日部駅…と停車するたびにお客さんが乗って来て、賑やかになりました。何目線なのかという話ですが、ホッとしました。(←新幹線の方が速いのにわざわざこっちに乗った、という自分の都合があったため、勝手に”空いていること”を心配していました。よく考えれば、東武線沿線にお住まいの方々は迷わずリバティを選択しますよね。)
鬼怒川温泉駅周辺の駅でどんどんとお客さんは降り、終点まで揺られているのは10人ほどとなりました。皆さん、鬼怒川温泉が目的地だったのですね。再び静かになった車内で、読書に集中することにしました。
ここでこの旅1回目にして最大の失敗に気付きます。事前に調べず、当然のようにPASMOで浅草駅改札を通過したのですが、新藤原駅以降はICカード使用不可だったのです。新藤原駅を出たリバティ内を、車掌さんが切符確認のために歩いてきたことでそれを知り、冷や汗がたくさん出ました。正直にその旨を伝えると、この場でお金を払えば大丈夫だと言ってもらえたのですが、車掌さんの仕事を増やしてしまいました。
旅行の際にはICカード使用可否を確認すること -- また一つ、旅のマナーを学びました。
そんなこんなで、終点の会津田島駅に到着です。ここからは、会津鉄道に乗って湯野上温泉駅を目指します。
一度改札を出て、窓口で「会津鉄道&レトロバス猿遊号で行く大内宿共通割引きっぷ」を購入します。翌日に会津若松駅まで行く予定だったので、会津鉄道片道の切符(途中下車可)と猿遊号往復切符が付いて2,200円のこの切符はとてもお得でした。
30分ほど電車に揺られ、湯野上温泉駅に到着しました。
駅を出て左を向くと、斜面の奥に猿遊号が止まっているのが見えました。とても分かりやすくてありがたいです。
10分ちょっとでお目当ての大内宿に到着です。今日は雨予報でしたが、青空が覗く気持ちの良い天気でした。バスの乗務員さんが「この道を行けばすぐ大内宿ですから。行ってらっしゃい!」と送り出してくださり、迷うことなく茅葺屋根のお家が並ぶ場所へ行くことができました。
絶対に食べたいと思っていた栃餅を「そば処こめや」さんで購入。店内に入る必要はなく(ゆっくり蕎麦を食べたい人、ランチをしたい人は中へ)、お家の前にいる店員さんから注文することができました。外で注文をするとお店の縁側(軒先?)やベンチに座って食べられるのですが、ラッキーなことに縁側が空いていたので、そこに座って食べました。温かくてしっかりしたお餅でした。栃の実の香りでしょうか、”山の風味”を感じるおいしい味です。個人的には左側のきな粉栃餅がおいしかったです。茅葺のお店の縁側(軒先?)から町並みを眺めつつ食べられたのも”大内宿に来た感”を感じられて幸せでした。
どのお店も手作りの食べ物や民芸品などがたくさん売っていて、1軒1軒中の様子を覗きながら奥まで歩きました。見ているだけで楽しいし、おいしそうなものがたくさん売っていました。最終日に来ていたら栃餅(家で食べる用)もミニ箒もしそ巻も会津塗りも買ったのですが…まだ初日のため、今回は買いませんでした。最終日に来るのが良かったかも。またいつか来たいです。
奥まで歩いていくと、見晴台までの階段が現れました。…えっ?これのぼるの?怖すぎない?…緩やかな通路も奥に準備されていましたが、せっかくなので挑戦することにします。
そんなはずはないと思うのですが、階段の面積がせまく後ろに倒れるような気がしてしまい、手すりを頼りにしつつ、何度も階段に手をついてバランスを整えました。他の方々はすいすいのぼっていたので、日頃の運動不足のせいでしょう。
頑張ってのぼると、そこにはきれいな景色が待っていました。
大内宿の町並みを撮影した写真も好きですが、青空・白い雲・緑色の山・そして茶色い茅葺の家が映り「THE・夏休み」という印象になった↓の写真が一番お気に入りです。我ながら上手に撮れました。
見たことのない光景だったこともあり、夢中で写真を撮りました。帰りの階段は怖すぎて本当にダメだったので、緩やかな方を降りました。
途中まで戻ると、大きな鳥居がありました。ここをくぐると高倉神社があるそうなのですが…。
…そこに神社はなく、「となりのトトロ」で見たような景色が広がっていました。とりあえずメイちゃんになった気持ちで歩くことにします。こういう道も大好きです。
てくてく歩いていくと、遠くに鳥居が見えました。あれが神社の入り口のようです。ここから見ると、森の入口に鳥居がかかっているようで神秘的でした。
そして鳥居をくぐると、さらに神秘的な光景が広がっていました。茨城旅で行った「酒列磯前神社」に続き、心が浄化されるような自然の力強さを堪能しました。
この神社の御朱印は、大内宿にあるお家の一つ、南仙院分家さんでいただくことできます。きれいな紙の御朱印を選びました。
大内宿を楽しんだ後は、「塔のへつり」へ行きました。猿遊号で湯野上温泉駅に戻り、塔のへつり駅へ向かいます。1駅戻ることになるため、会津田島駅で購入した「お得な切符」は使えません。バスや電車の時刻の関係でどうしてもこの行程になってしまいました。
再びあかべこのかわいい電車に乗って隣の駅を目指しました。
塔のへつり駅には待合室(駅舎?)もあり、中にはコインロッカーがありました。観光に便利です。
勝手に「秘境」的なイメージをもっていた塔のへつりですが、目の前にはお土産屋さんがあり、ご飯処もあり、駐車場も整備されていました。ああ、観光名所=観光バスが来るから整備されているのか、と気付きます。
お土産屋さんの前を通って階段を降りると、そこにはまさしく「秘境」のような光景が広がっていました。
晴天だったら湖面に映る景色も素晴らしかったでしょう。ただ、これはこれで趣があります。大自然に囲まれ、気持ちの良い時間でした。
青空が見える~なんて軽い気持ちで写真を撮りましたが、まさか自分がそこに映る細い岩場の道を通ることになるとは思いもしませんでした。落ちないよう、気を付けながらそーっと歩いていきます。
岩場を通り階段をのぼった先には、小さなお堂がありました。虚空蔵菩薩と書かれており、中でお参りをします。御朱印のもらい方が分からず今回は断念。お堂の中はとても静かで、少し涼しくて、心がすっきりしました。
帰りはご飯処が見えているせいか、橋を渡る際に”別の世界からこの世に戻る道を歩いている”という感覚になりました。それくらい、別世界にいるような心地だったのです。
今日は塔のへつり駅と湯野上温泉駅の中間くらいに位置する民宿「湯季の郷 紫泉」さんに泊まるので、塔のへつり駅を通過してバス停に向かいます。
バスに乗って湯野上温泉の宿へ向かいます。
あと一歩で宿に着く、というところで夕立にあいました。残念ながら宿の外観を撮影できなかったのですが、HPで見ていた通り、とても素敵なお宿でした。
紫泉さんに着くと、すぐに「遠くて大変だったでしょう。明日は駅まで車でお送りしますよ。」と声を掛けてくださいました。1人旅は送迎なんてコスパ悪いだろうから、と予約の際にためらって言えなかったので、その言葉がとても嬉しかったです。
お部屋は畳のきれいな空間で、トイレと洗面台も付いていました。旅館のようなお部屋にびっくりしつつ、夕飯前に温泉に入ることにします。温泉には夕食前・夕食後・翌朝の計3回入りましたが、3回とも誰もいなかったので、貸切りのようでした。ゆっくり温泉を楽しむことができ、本当に幸せな時間でした。
夕食もとってもおいしかったです。夢中になりすぎて、写真撮影後に岩魚の唐揚げやご飯、お吸い物、米ナス田楽のお皿が来たのですが撮り忘れました…。元々好き嫌いが多くて、今回のお料理に出てきたブロッコリー、米ナス、ピーマンなどは全く食べられないのですが、この日は田楽味噌やブロッコリーにつけるソースなどがおいしくて、食べることができました。写真左の馬刺しもおいしかったです。
会津にちなんだ食材を堪能し、温泉で疲れを癒し、幸せな1日になりました。