【本を置いてひとやすみ】マルメロのコンポートを作る
置いておくだけで部屋中がさわやかな香りになるマルメロ。いつまでもこの匂いをかいでいたいけれど、熟々になってしまう前に食べなければ!
ポケットマルシェで1.5kgを購入したところ、5玉届きました。さて、どうやって食べましょう。
調べたところ、マルメロは生食に向かない果実なのだそうで、ジャムやコンポート、果実酒などにするのが一般的だと知りました。ジャムもコンポートも作ったことのない、そもそもジャムとコンポートの違いすら分かっていない初心者ですが、早速挑戦です!
マルメロ・コンポート
〇材料
マルメロ 3玉(約550g)
三温糖 210g
水 ひたひたの少し下まで
〇用意するもの
土鍋、包丁、軍手、お茶袋、水を張ったボウル、木べら
〇作り方
①うぶ毛を洗い流す。
マルメロはカリンとよく似た果物です。最大の違いはうぶ毛。マルメロには細かい毛が生えていました。黄色い表面に茶色の毛が付いているので、すぐに分かります。指で優しくこするようにしながら洗うと簡単に取れました。
②種・軸をとって好きな大きさに切る。
4つに切り、リンゴと同じ要領で軸と種を取り除きます。
リンゴよりもずっと硬くて手を切ってしまいそうだったので、右手だけ軍手を装着しました。
種はこの後使うため、お茶袋に入れておきます。また、マルメロはリンゴの倍くらいのスピードで茶色くなっていくため、切ったらすぐに水を張ったボウルに入れていきました。
③すべて切り終えたら土鍋に入れ、三温糖1/3、水を入れて弱火にかける。
④様子を見ながら三温糖を足していき、全て入れる。
10分ほど経ったところで、お茶袋に入れておいた種を鍋に入れる。
クインスシードと呼ばれるマルメロの種は、とろみの元となるペクチンが多く含まれているそうです。レモン汁を入れなくても、これでトロッと固まるということですね!確かに、お茶袋を掴むと”ぺたっ”とした触り心地になっていました。クインスシード恐るべし。
⑤さらに10分経ったらお茶袋を取り除き、様子を見ながら灰汁をすくう。
けっこうたくさんの灰汁が出ました。生食では難しい理由が分かったような気がします。それにしても、部屋中ふんわりさわやかな香りで良い気分になりますね!
⑥形が崩れないようにそっとかき混ぜる。
焦げないように「そっと」木べらでかき混ぜます。
私はマルメロの実が崩れやすいことを知らずにガシガシかき回したため、見事にジャム状にしてしまいました。もうコンポートとは呼べない…。
⑦1時間~1時間30分ほど煮詰めたら、完成!
煮沸消毒した容器に入れます。
本当は秋らしい濃い夕焼け色になるはずだったのですが、ペクチンが多すぎたせいか薄夕焼け色で止まってしまいました。
コンポートとジャムの中間のような、よく分からないものができました。
⑧食べる。
一日冷蔵庫で冷やし、翌日ヨーグルトにかけて食べてみました。
蓋を開けてびっくり!ジャムと呼ぶには固まりすぎている、謎の食べ物が出現!--しかし、味はばっちりでした。
アンズとリンゴと赤パパイヤ(ホテルの朝食バイキングにあるやつ)の間の味!表現の仕方が上手くないのですが、とても素敵な味でした。マルメロっておいしい!
理子やおばあちゃんがこっそり隠してまで食べようとした理由が分かりました。ちなみに、私も大事に冷凍庫へ入れたので、季節外れのマルメロが楽しめる予定です。
果実酒
残りの2玉はマルメロ酒にすることにしました。
〇材料
マルメロ 2玉(約500g)
三温糖 100g
ホワイトリカー 900ml
氷砂糖を買いに行ったら1kgの袋しか売っていなかったので(そんなに使わないため購入は断念)、コンポートで使用した三温糖を使うことにしました。
浸透圧の関係で粉砂糖を使うのはあまり良くないと言われている果実酒。
2日おきに大さじ1杯ずつ入れていくことにしました。あまり酸素に触れないよう、手早く入れることを心掛けながら…。
だいたい半年くらいでおいしく飲めるようになるそうなので、来年の春まで我慢です。
梅酒しか漬けたことのない我が家にマルメロ酒が仲間入り!
おいしくなりますように!!