クレソンをたっぷり食べる、スパイシーなしゃぶしゃぶはいかが?
八ヶ岳で川魚の養殖をしている知人が、よくクレソンの話をしていました。ピリッとした辛みと、独特の香りがさわやかなクレソン。清流に自生する植物で、繁殖力が旺盛なので、かなり増えるらしいのです。山梨の友達に聞いたら、ちょっと田舎の地域の方は、自生しているのを摘んだりしている様子。いろんな食べ方で楽しんでいるようです。クレソンそのものはいろいろな食べ方があります。サラダはもちろん、和風だと和え物やおひたし、胡麻和えなど。あとはポタージュスープにしたりとか。でもちょっと手がかかりますよね。それで、鍋料理に使えないかなと思ったのです。
それで、参考になるレシピはないかな? と探してみたら、いろんなレシピが見つかったのですが、その中で気になったのはこちら。
https://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail/01881.html
S&Bのサイトに出ているレシピなので、こしょうを効かせたレシピです。おお、こしょう使うのいいな、と思ったものの、和風だしににんにくとオリーブオイルを使うのが、個人的にピンとこなくて。でもこしょうはたっぷり使おう、という方向は見つけました。ありがとうございます。
もうひとつはこちら。
https://ameblo.jp/yukihirao/entry-10931529680.html
私は「失楽園」を読んでいないし、映画も見ていないので、このレシピのことは知らなかったのだけれど、この鍋に合わせてシャトー・マルゴーを飲むんですってね。これまた酔狂な。個人的に鴨は、せりとささがき牛蒡を入れた蕎麦だしで食べるのが好きなのですが、クレソンだと香りの方向性が違ってまた楽しいかもしれないですね。
なぜどのレシピも今ひとつピンとこなかったかというと、おそらく締めを何にするのがいいか、というところで、この流れだったらこの麺だろう、というものが個人的に定まらなかったのもあるかもしれません。鍋の締めって意外と大事。終わりよければ全てよし、ですから。
それで、自分で作るならこうかな、というレシピは、凄くシンプルなものになりました。
https://cookpad.com/recipe/6661541
鍋といってもしゃぶしゃぶ。鶏ガラスープを塩で味を整えたものに、クレソンや豚ばら肉をくぐらせて、仕上げにこしょうをガリガリっと挽いていただくのですが、クレソンの香りと風味をたっぷりと味わえるものになりました。びっくりするくらいクレソンが食べられます。
影の主役でもあるこしょうは、必ず挽きたてを使ってほしいのだけれど、できればクラタペッパーさんの黒こしょうを使ってほしいです。
クラタペッパーさんの黒こしょうは、カンボジア産のものなんですが、ともかく香りがいいのです。香りのボリューム感が違うというか。この鍋、素材がシンプルなので、食材をちょっぴり良いものにしてあげると、ものすごく美味しくなるのもいいところです。
あと、ちょい足しするなら、カルディで売っているハルーミチーズ。薄く切って、豚ばら肉と一緒にしゃぶしゃぶして、クレソン巻いて黒こしょうを挽いて食べてみてください。ハルーミチーズの独特のきゅっきゅっとした食感もアクセントになるし、楽しいと思います。
https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/86919814
締めのおすすめはラーメン。実は締めをラーメンにしたかったから、鶏ガラスープをチョイスした、というのは大きいです。仕上げに少し醤油を足して、卵を落として。もちろん黒こしょうはたっぷりと。軽やかなスープなので、スルッと飲めちゃいます。
ワインを合わせるとしたら、やっぱり白ワイン。よく冷えたピエロパンのソアヴェ・クラシコなんていかがでしょうか。フレッシュな酸味と、果実の香りと味わいがギュッと詰まったような、フルーティな白ワインです。
すごくシンプルなレシピにしているので、食材を足したりするのは、レシピを受け取った人に委ねたいなあって思います。いろいろアレンジをして、その人のおうちの味になったら良いな。
クレソンの旬は春から初夏にかけて。これからの季節、やわらかで美味しい新芽がたくさん出てくる時期です。よかったら試してみてくださいね。