我が家の愛犬「パル」が大往生してから2週間近くが経とうとしている。
日々、少しずつ、少しずつ、本当に少しずつペットロスが軽くなってきてはいるが、今でも家の中で愛犬の残像が目に浮かんでしまう。
そんな折、図書館で「まる ありがとう(養老孟司 著/平井玲子 写真)」を借りて読む。
養老先生が飼っていた猫「まる」の死を受けて書き綴ったエッセイである。
まるとの出会いと日常、生きていく術、死、ペットロス、生き物らしさなど、かけがえのない存在だったまるの死に直面して考えたことを、養老さんが語りつくしている。
猫と犬の違いはあれど、「まる」を我が愛犬の名前「パル」に置き換えて読んでも違和感がない。
「まる(パル)がいること」が日常だったのに、いなくなるということ。
それが受け入れられないことで生まれる何とも言いようもないロス。
さすがと言うべきか、養老先生は的確に?その気持ちを表現してくれている。以下、本書からの引用である。
いないな、何でいねえんだよと思う
ああ、そうか、死んだのかと気付く
まるは理屈なんか言わず、素直に生きて、素直に死んだ。いまでも時々しみじみ会いたいなあと思う。
理屈など言わないまる(パル)、養老先生(私たち家族)にとって愛猫まる(パル)は「ものさし」、生き物として自然な感覚を思いださせてくれる存在だった。
毎日でも言いたい。
パル、ありがとう
▼以下、本書要約▼
先々週に亡くなったこともあって、思いがけず愛犬投稿が3週続いてしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もともと、娘がペットを飼いたそうにしていたことがきっかけで犬を飼うことになったのですが、気がつけば家族全員、そして何よりも私自身が大きな影響を受けていました。58年目の情操教育を受けた次第です笑。
が、いつまでも悲しまず、パル(まる)から学んだ「足るを知る」の精神で今後の人生を歩んでいきたいと思います。
そう、人生こそ最大の「不要不急」なものですから。