ふたたびのお茶の喜び②
お参りの後、あの「ぜんざいよりも美味しいお茶」を飲む気満々だったのに、その前にお腹が空いており、これはお茶より先にご飯やで! とご飯を優先した前回。
もっぱら、口の中には羊羹とコーヒーの味がほんのりと残っている。この状態で、お茶屋にいくかどうか? 一瞬の迷いが生じる。このお腹も満たされた状態で、あえてお茶を飲みに行く必要があるのか? いやいや、あの美味しさが忘れられず、ずっと行きたいって思ってたやん! でも、今の状態は、前の小腹が空ている状態とは違い、お腹も満たされていてかなりレベル高い状態やと思うけど??
などと、自分の中で少し葛藤するも、答えはもちろん「YES」。やっぱり、あのお茶屋でお茶を飲みたい!今度はどんな味がするのか!?味わってみたかった。
もちろん、どこかに寄ったり、時間をつぶしていたら良かったのだけど、その後にも予定があったから、このまま移動して、お茶屋さんに直行するのが妥当やな。と思い、電車移動。おこわ堪能から30分ちょいで、あっさりお茶屋に辿りついてしまったw。
そして、たどり着いたお茶屋さんでは「少し時間がかかりますがよろしいですか?」の一言。
「ええ、それはもちろんいいんですよ。お茶に時間がかかるんは昨年、心得ておりますよ。」と心の中でとなえながら、「はい大丈夫です」とひとこと。
まずは、メニューをじっくり眺める。今日は何にしようかなと。昨年は茎ほうじ茶ということを思い出し、今回は違うものにすることに。玉露もめちゃくちゃ気にるねんけど、この釜炒り玉緑茶も気になる。釜炒りって?などど思い、こちらの釜炒り玉緑茶を頼むことに。せっかくなので、今回はアフォガートなるセットで頼んでみた。さすが、こちらはお茶屋さん。アイスにエスプレッソではなく、抹茶・玄米・ほうじ茶から選べるというではないか!! 今回は玄米茶をトッピング(トッピングという言葉があっているのかどうかもわからないがw)
そして、お茶がくるまでには時間があるので、ここで「釜炒り」を調べてみる。ふむふむめちゃくちゃ長い説明w!ここにはもちろん書ききれないので、リンクを貼っておくが、なんと日本茶生産に占める釜炒り茶の割合は、たったの0.02%とか!そして、九州エリアでのみ生産されているようだ。私が頼んだものも、長崎の佐々というところのものだった。
そんなことを調べている間に、あっという間に時が経ち、目の前にお茶が運ばれてきた。そして、昨年と同様の言葉がお姉さんから届く。
「最初はお湯を通してすぐくらいが飲み頃です。2煎目は30秒ほど蒸らしてから、湯飲みにお入れください。3煎目は1分ほど蒸らしてから、飲まれると美味しくいただけます。では、最初の一杯目はこちらでお入れいたしますね。」
そうそう、そうやった。三煎目まで美味しく飲めるんやった!と思いだした。一煎目を入れてもらった後に、
「こちらの急須は少し蓋をずらしてください。こうすることで、急須の熱を逃がし茶葉の蒸れすぎを防ぎます」 とのこと。
はて、これはこの前言われていたのだろうか??とまったく記憶がないのだが、ふと我にかえると、そういや実家ではお父さんが蓋を少しずらしていたことを思いだす。そして、1杯で終わらず、その後の2煎目も美味しく飲んでいた。知ってか知らずかわからないが、本能的になんかそうしてたのかもなとも思う。 ほら、洗濯機もなぜか少し開けているようにw。(全部をしめず、全部を開けず少し開けているあの感じ。)
と思いながら、最初の一口を飲むと・・・・・
やっぱり間違いなく美味しい! と唸ってしまった。
今回はご飯を食べたその後で、空腹感もないその中で飲むお茶も、体中に美味しさが染みわたった。これってすごいと感動した。正真正銘にお茶が美味しいんやなと改めて感じた瞬間。
美味しいと知っていて、美味しいものが飲めると期待して、飲んだ一口が、その期待を上回る。だらか感動につながるのか!とたまらず、続けて飲み干した。思いがけずに体験したことや思いがけずに出逢えたことにも心動かされ感動する。それとはまた違う感情。期待以上がそこにあった。
そして、アフォガードwith玄米茶を平らげた後に(これもまた、ものすごく滑らかで、美味しくて、最終は飲めるアイスと化していたのだが)飲んだ二煎目の釜炒り玉緑茶でまたも確信してしまった。
「アフォガードよりも美味しいお茶! 」 と。
期待をしてもうわまわり、おやつを食べても上回るその美味しさはもはや芸術ではないかとさえ思う。今年も十分すぎるほど堪能させていただきました。
お姉さん今回もまた素敵なお茶をありがとう。
そんな今日はほうじ茶ラテを飲みながら。