月に吠えらんねえを読んだら萩原朔太郎の詩に前より入り込みやすくなった

 これは本当に清家雪子先生ありがとうございます.
 本当にありがとうございます.

 元々萩原朔太郎に興味を持ち始めたのは文豪とアルケミストがきっかけで,
そこから萩原朔太郎詩集を読むもなんだかよく分からず,どうにかこうにか最後まで読んでもやっぱり何だかよく分からないという感想だったけれど,
先日月に吠えたンねえ1話に引用されている晩景という詩をじっくり読んだ時に,ああなんだかすごくいいなと素直に思えた.

 萩原朔太郎は「孤独」「生きるのが得意じゃない」,北原白秋は「プライドが高い」「お坊ちゃま気質」みたいな,表面的なイメージはもっていたけど,月吠えのおかげで,どんなふうに生きるのが得意じゃなかったのか,プライドが高かったのかが,他の視点から立体的に認識できるようになった,気がする.
 詩の表現も,これをこんな絵で表現するのか,という発見があって面白い.

 詩も小説も文学と一括りにしてしまっていたけど,
詩はある意味適当に,言葉や一文に固執せずに,よく分からない部分を無理矢理自分の心情と結び付けて共感というエモでごまかさずに,
とにかく適当に読んでいく方が全体が掴める気がする.

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氷の心臓
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