ダメ面接危険度チェック&今日から使える面接向上テクニック 【ワークシート付き】
採用CX形成支援を行うHeaR株式会社の人事、田島彩名です。Twitterではこんなかんじで人事や広報(と少し日常)について発信しています。
こちらnoteでは、会社の広報を兼ね、より具体的な施策や使える資料などを公開しています。会社では人事兼CX(Candidate Experience候補者体験)コンサルタントとしてお仕事をしているので、ぜひ「採用に関して悩みがあるよ!」という方は、TwitterのDM、もしくはこちらからお問い合わせください!
さて、最近増えてきた採用のお悩みがこれです。
・いい候補者体験を作る重要性はわかったけれど、どうやって面接官を育てたらいいんだろう?
・候補者の体験や経験を深掘りしたり、優秀さを測る尺度が作れなくて難しい
候補者がいざ集まっても、面接官の力量が低かったり質問の内容があやふやでは本当に優秀な人材かどうかの判断ができません。さらに、「なんだかこの面接官は頼りない、不安だ」と候補者に思われてしまう可能性も否定できません。
採用面接は、選び選ばれる場。なんとなく、行き当たりばったりで質問するのではなく、事前準備をきっちりしていきましょう。
面接危険度チェックリスト
HeaRでのCXコンサルティングを元に、”面接の質が低いかもしれない危険信号”のリストを作成しました。多ければ多いほど、面接の改善が早急に必要になります。
面接当日編
□ 会社に採用候補者向けの説明資料が存在しない
□ 質問内容が決まっていない、不定形
□ 面接のゴールが決まっていない
□ 面接官のトレーニングなどを実施していない
□ 事前準備として見るのは「履歴書」「職務経歴書」のみ
□ 採用ペルソナが定まっていない
□ 自社の中での「優秀な人材」の定義が曖昧
□ 想定質問がすべて「Yes/No」で答えられるものになっている
□ 候補者からの質問への準備をしていない
□ 面接でのフィードバックを行なっていない
□ 不合格基準が曖昧
今すぐ会社の面接を改善する3つのポイント
1. 面接前の準備をアップデート
履歴書や職務経歴書を見るときに、受け身で見ないよう気をつけます。必ず疑問の視点、掘り下げる視点を持って準備していきましょう。最低限以下のことをメモしておくと、面接の掘り下げにも基準選定にも使えます。
・経歴を見て気になったこと
・候補者と自分の共通点は何か
・候補者に関する現状の懸念点は何か
意外と、”候補者の現状の懸念点”をしっかり出しきる前に面接に臨んでしまっている人は多い印象です。問題点としては、「会社への志望度」「転職回数が多いこと」「家が遠いこと」「転職時期が会社の希望する時期とずれていること」など、具体的になればなるほど面接の時に聞きたいことのゴール設定が容易になります。
2. オープンクエスチョンを心がける
全ての質問をオープンクエスチョンで行うことを心がけましょう。簡単に言えば、「Yes/No」での回答ではなく、候補者がより具体的な回答、エピソード回答ができるような質問をオープンクエスチョンと呼びます。一問一答になってしまうものよりも、掘り下げが可能な質問を投げかけられるようになると、面接の質も候補者の満足度も上がります。
×「あなたは成長意欲のあるタイプですか?」
◎「自分が”成長できたな”と感じたエピソードを教えてください」
×「学生時代の部活はなんでしたか?」
◎「部活やサークル、学生時代の課外活動などで、自分が成し遂げたことや打ち込んだことがあったら教えてください」
×「転職に関して、親御さんの反対はなかったですか?」
◎「今回の転職を誰かに相談しましたか? どんな反応でしたか?」
「具体的にはどうしたんですか?」「なぜそうしたんですか?/なぜそう考えたのですか?」「もう少し詳しく聞かせてください、この点は……」、を口癖にしましょう。
3. ”優秀な人材”を三要素に分解する
「優秀な人材を採用したい」を、もう少し具体的にすることも非常に大切です。たとえばセールスを募集するとしたら、”優秀”をこのように定義できます(もちろん会社によって異なると思うので、こちらは一例です)
・忍耐力があり粘り強い
・コミュニケーション能力が高く、それが努力によって得たものである
・物事を論理的に捉える力が強い
採用時の面接設計は、「優秀な人材」を分解した要素をその候補者が持っているかどうか、ひとつひとつ確認するために行なっていきます。
ここまでの改善方法を一枚にまとめた、”面接設計ワークシート”を添付しています。ぜひご利用ください!(おまけで、”よくある質問想定問答集”もついています。ご活用くださいませ!)
HeaR株式会社では、”面接官トレーニング”を行なっています!
候補者体験向上のため非常に大切な面接官の対応。HeaR株式会社では、CX向上と採用コンサルの一環で、面接官トレーニングを実施しています。よりよい面接構造の設計など、ヒアリングを元に設計が可能です。ぜひご相談ください。こちらからお問い合わせが可能です!
・欲しい人材にあったペルソナ設計が難しい
・スキルを見極めるための質問をどんな風にしたらいいのか
・面接官を育てたい
……などなど、採用面接に関わる様々なコンサルティングとフィードバックが可能です。ぜひお気軽にご相談くださいませ。
お問い合わせ先:info@hear.co.jp