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春の訪れと共に:知っておきたい花粉症ガイド


春の訪れを告げる陽だまり。 暖かくなるにつれ、心も弾むこの季節。しかし、同時に多くの人が憂鬱になるもの、それが花粉症です。

環境省の調査によると、花粉症の罹患率は42.5%と、実に半数近くの人が苦しんでいることが分かっています。

花粉症患者の90%がスギ花粉症と言われていますが、そのほかにも花粉症には種類があります。

血液検査でアレルゲンを特定すればどの花粉症を持っているかが分かりますがどうしてもコストがかかります。なので今回は花粉症の症状が起きる時期からどのような花粉に自身が反応するか分かるように種類ごとにまとめてみようと思います。
また、反応する花粉からどんな食物アレルギーを発症しやすいかが分かりますのでぜひ参考にしてください。



ヒノキ科スギ属

言わずと知れた王道の花粉症の原因、スギ花粉です。関東圏では真夏以外は年間を通して飛散していますが、特に2〜4月がピークです。

東北以南ではこの時期にピークが来ますが、北海道ではアレルギー患者は少ないようです。

この花粉症を持つ方はトマト🍅と食物反応を起こす可能性があります。


ヒノキ科ヒノキ属

スギ花粉に続いて有名なヒノキです。こちらもスギ花粉症同様に北海道では罹患患者は少ないです。
シーズンはスギ花粉とほとんど同じですが、少し遅めに飛び始めます。3月中旬〜5月中旬がピークと言われ、スギ花粉とは少しだけズレていることがわかります。
そのためスギ花粉症のピークが終わってもなお症状が改善しない場合はヒノキ花粉症の可能性が高いです。

スギ花粉なのか見分けるのは困難なので細かく知りたい場合は血液検査がおすすめですww

スギ花粉症と同じ科なのでどちらの花粉症も併発している可能性も高いです。加えてトマト🍅と食物反応を起こす可能性があります。


カバノキ科シラカバ属

北海道ではスギやヒノキの花粉症は少ないとお伝えしましたが、逆にシラカバの花粉症が多いです。理由としては単純で、北海道にはスギ、ヒノキがほとんど生えていないからです。
4月〜6月がピークと言われ東北地方でも飛散しますが、関東などそれより南の地域では観測されないのが特徴です。

こちらは食物アレルギーの交差反応を引き起こしやすく、該当食品が多いため一部分だけ抜粋します。
リンゴ🍎、桃🍑、梨🍐、アーモンド、サクランボ🍒、胡桃等


カバノキ科ハンノキ属

シラカバ属と同じカバノキ科ですがピーク時期が異なり日本全国に分布しています。
1〜4月がピークとなっておりスギ花粉症の時期と重なっているのが特徴です。

食物アレルギーの交差反応はカバノキ科シラカバ属と同様のものが当てはまります。


キク科ブタクサ属、ヨモギ属

今までのものは木から花粉が舞いますが、これは違います。河川敷などの雑草から花粉が飛散するのが特徴です。そのため飛散範囲が狭いのも特徴となります。近づかないという単純な対策が有効ですね。
季節で言うと8〜10月がピークと言われます。

気をつけるべき食品はメロン🍈、スイカ🍉、セロリが当てはまります。


イネ科

こちらもキク科同様河川敷などに自生する雑草が原因となります。近づかない、という対策が有効なのも同様ですね。
季節でいうと5〜8月がピーク時期です。

トマト🍅、メロン🍈、スイカ🍉、オレンジ🍊に交差反応性があるので注意しましょう。


口腔アレルギー症候群(OAS)について

交差反応性、という言葉を使い注意すべき食品について列挙してきましたが、ここで詳しく解説しておきましょう。

花粉症は人体においてアレルゲン(アレルギーの原因物質)として影響を与えます。その際人体では免疫系の作動によりくしゃみ、鼻水などその原因を人体の外に排出するような反応が起こります。
このアレルゲンは構造が複雑で似ている構造のものとも人体は異物として認識してしまうのです。その際に起こるのが交差反応です。
具体的には口腔内にイガイガ感、かゆみ、腫れなどの症状が現れます。

今まで紹介した花粉症の中でカバノキ科花粉症の40%、スギ花粉症の10%程度の方がこのOASに罹患していると言われているので関係ない話ではありません。
その対策ですが、原因となる物質を避けるという方法が1番です。加熱すると交差反応が起こらなくなることも多いので生食を避けるというのも有効ですね。



ここまで読んでいただきありがとうございました。花粉症について理解が深まりましたか?
花粉症、口腔アレルギー症候群が現在は無いとしても身体には蓄積されいずれは症状が出ることがあります。
日々花粉症などの被ばくを減らすのが対策になるので気をつけていきましょう!

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