「幸せな職場とは何か」、考えてみた
今回の記事はYouTubeチャンネル「リハビリ・ラボ」でも音声のみで配信中です!
さて、皆さんにお聞きしたいのですが、
「今、働いている職場は幸せな職場」と胸をはって言えますか?
仕事に対する考え方が大きく変化する中で、仕事のあり方や職場に対する帰属意識なども変わってきました。終身雇用でなくなったり、年功序列で給料があがっていた時代などとっくの昔ですよね。笑)ここ最近で働き方は本当に変わりました。
加えて2020年から加速化したリモートワーク。良いですよねー。リモートワーク。私もしてみたい。(医療従事者なのでかないませんが。)
そんでもって産まれてこの方、30年、好景気だったことすら経験したことねぇし!て感じですので「働いて何の意味があるのよ!」てなるのも当然ちゃ当然?です。
そのような背景もあり、日本全体で仕事へ意識が変化してきているのだと思います。
なかには「職場に毎日行くなんてアホらしい」と思っている方も多いでしょうが、私は今の職場が本当に好きで、行くのが楽しいです。
ですので先の問いに対しては心の底からうなづくことができます。
なぜ、私は幸せと感じるのか
それは職場の同僚と上司にめぐまれているからだと思います。
上司は本当に仕事ができる人です。周囲への気配りも半端じゃありません。加えて同僚も良い人ばかりです。誰かの体調不良があればすぐにサポートしますし、しんどい時は積極的に休もうと声をかけあう仲です。
多分、珍しいことだと思うのですが私の職場では「男性の育休取得率がほぼ100%」です。多くの人が有給と出産後の特別休暇を合わせて1〜2ヶ月程度とります。珍しいですよね?笑)
私も子供が産まれた時、上司に1週間程度休みを欲しいと相談したのですが、「1ヶ月は休みなさい。大切な家族の時間なんだから。」と言ってくれました。泣きそうになりました。当たり前のことではないと思います。
その間、私が担当していた患者さんは他の理学療法士の方々が引き継いでくれたので、本当に助かりました。もちろん、他の人がそのような状況になった時は私も患者さんを引継ぎます。
本当に幸せなことです。
「なんだ、たまたまそういう職場に就職できたから幸せだと感じるんでしょ?」と言われそうですが笑)
もちろん私もそれを最初は思いました。「私は運がよかったのだ」と。でも最近そうでもないように感じます。
こうしたことが出来るのは、多くのスタッフの中に「お互い様精神」が常にあるからだと思います。スタッフにこのような思いが共通してあるのは、おそらく上司やスタッフ間での日々の声かけがあったからこそだと思うのです。
急にできるものではありませんよね、きっと。
すぐにこのような状況を作ることはできないでしょう。なぜなら日々の精神の賜物だからです。
どのようにすれば幸せな職場になるのか
では、どのようにすれば先のような幸せな職場になるのでしょうか。
それはやはり「声かけ」を続けることだと思います。私は良い仕事は良いコミュニケーションからだと最近感じています。
お互いの仕事量であったり、その負担量、また家族のことなどを気遣う「声かけ」があるかないかで大きく雰囲気というものは変わると思います。
上司から「よく頑張っているね」とか「最近、頑張りすぎていない?」とか「いつもありがとう」とか一言あるだけで人は嬉しいじゃないですか。別に褒めてほしいとか慰めてほしいとか言っているわけではないのですが、自分のことを分かってくれる人がいる、見てくれている人がいるということが分かるだけで、「その場(職場)」に居てもいい、居たいと思えるのだと思います。もちろん同僚からもしかりです。「今日は私が変わりにやっておくよ」とか「息子さん熱で大変なんでしょ、大丈夫。任せといて」とか一言あるだけで全然違いますよね。
この一言、一言の連鎖がゆくゆくは幸せな職場を形成していくものだと思います。
以前、こんな本を読みました。なかなかなタイトルですよね。
『フィッシュ!鮮度100%ぴちぴちオフィスの作り方』なんて笑)タイトルが気になりすぎて購入した本でしたが、結構参考になることが多かったです。
職場の雰囲気を変えて、幸せな職場とするためにまずは自分が変わることが大切です。そしてそこから連鎖が生じるように仕掛けていくことが大切です。
その仕掛けの1つが「声かけ」ですね。
note内でもこの本の内容を今後引用させていただきながら紹介をしていきたいと思います。
さいごに
働くこと、仕事をすることを多くの人が避けて通ることができません。にも関わらず最近は仕事のストレスにより、うつ病を発症したり、自殺をしてしまうような世の中になっています。
人生の多くをしめる仕事だからこそ、みんなが幸せに働ける職場が必要なのです。「現実、そんなもの難しいよ」と言う方もいらっしゃると思います。
様々な人が働いているのでたくさんの意見があって、簡単には進めることができないかもしれません。
自分から少しずつ、気長に変わっていきましょう。その精神が大地に根をはり、芽を出し、花を咲かせるまでには時間がかかります。
良い仕事は良いコミュニケーションから。
変えることができるのは、おそらく「ちょっとした一言」の連続です。きっと。