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「今、お父ちゃん焼いている時間だわ」 ある日、リハビリを行うために患者さんのお部屋に行った際に患者さんから開口一番に言われた一言がこれでした。 私が担当していた患者さんの旦那さんは別の病院で入院中でした。夫婦揃って病気で入院をしていたのです。それも別々の病院で。 互いにかなり重症でお互いの病院を行き来することはできない状況が長く続きました。 そんな時、患者さんの旦那さんは亡くなりました。 死目にも会えず、葬式にも出られずの患者さんは今、何を思うのでしょうか。 「今
私は理学療法士として病院で働いています。 この記事はstand.fmでも音声のみで配信をしていますので、読まなくても大丈夫です。 今回の記事はタイトル通りですね。 こける医者、ほくそ笑む私です。 ある日、病棟の廊下を何気なく歩いていたら、スマホを片手にスタスタと歩いている医者が私の前にいるではありませんか。 病院でスマホを見ながら、つまり歩きスマホ・・・だめな人ね・・なんて思いながらその医者の後を歩いていた私。 すると突然、私の視界から医者が消えたではありませんか
また1人、患者さんがお亡くなりになられました。 初めて会った時は、リハビリは完全拒否で全くやってくれなかった方で非常に大変でした。 他愛のない雑談を繰り返す内にだんだんと打ち解けてきて、少しずつリハビリができるようになって、笑いが生まれるようになって・・・ でも、病気は治らない病気・・・どんどん身体状況は悪化していく・・・ 笑顔がみられない日も出てきて、だんだんとリハビリもできるような状態ではなくなって 私もお部屋にいくのが辛くなってきて、足が重くなることもありまし
「もうここらでいいわ。早く旦那のところへ連れてって言ってください。」 「もうリハビリは良いです。」 こう言われた。 聞くと旦那さんは10年以上前に先立たれたようだ。 旦那さんは人柄も良く、常に優しい人で夫婦でたくさんの場所に旅行に行ったことが忘れられないと。 今、患者さんは重い脳の病気になったが、奇跡的にも回復し歩けるようになっている。 でも 「もうここらでいいわ。早く旦那のところへ連れてって言ってください。」 「もうリハビリは良いです。」 と言いあまりリハ