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kokoro

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医療現場のリアルを公開。突然の事故や病気による障害、余命宣告をされた患者さんたちの言葉から教えられる人生や命についてを語っています。
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#いま私にできること

余命1ヶ月のこの人と私の間に流れる時間

「あーこの人は余命1ヶ月とさっき医師から告げられたんだったな。」 今は昔、私の目の前にいる担当患者さんは、家族に向けて遺書を書いている。 そんな大切な時に、「リハビリを一緒にしよう」と病室にきてしまった。 余命1ヶ月のこの人は、看護師さんから借りたバインダーに真っ白なコピー用紙を挟んで何と書こうとしていたのだろう。 確か子供はまだ私と同じくらいの年齢だったな。 「失敗した・・・もう少し時間をあけてくれば良かった」と思っていたその時、この人は「お、来たか。やるか。」と

競泳/池江璃花子選手から力をもらっている患者さんたちがいる

今日、私は競泳の池江璃花子選手から生きる力をもらっているがんの患者さんと出会いました。 池江選手と同じがんの病気で闘っている患者さんです。 おい、池江選手の泳ぎ見たぞ先日、池江選手が練習を再会している様子がニュースなどの情報番組で放送されました。 無事に治療を終え、プールで練習をする姿に誰もが感動したと思います。 かくいう私も嬉しかったです。 番組の中で池江選手は「得意のバタフライや自由形の泳ぎを確認するなど、およそ2時間をかけて3000メートル余りを泳いだこと」「東